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TPRモチーフタンパク質の機能の調節方法、TPRモチーフタンパク質の機能調節物質のスクリーニング方法、および機能調節物質 コモンズ

国内特許コード P120008377
整理番号 732-1229
掲載日 2012年12月3日
出願番号 特願2012-042555
公開番号 特開2013-177348
登録番号 特許第5971644号
出願日 平成24年2月28日(2012.2.28)
公開日 平成25年9月9日(2013.9.9)
登録日 平成28年7月22日(2016.7.22)
発明者
  • 小林 良二
  • 嶋本 聖子
  • 徳光 浩
  • 山口 文徳
  • 藤本 智仁
出願人
  • 国立大学法人 香川大学
発明の名称 TPRモチーフタンパク質の機能の調節方法、TPRモチーフタンパク質の機能調節物質のスクリーニング方法、および機能調節物質 コモンズ
発明の概要 【課題】TPRモチーフタンパク質の機能の調節方法、TPRモチーフタンパク質の機能調節物質のスクリーニング方法ならびにTPRモチーフタンパク質の機能調節物質を提供する。
【解決手段】本発明のTPRモチーフタンパク質の機能の調節方法は、TPRモチーフタンパク質に、S100を結合させることで、TPRモチーフタンパク質の機能を調節する方法である。また、本発明のスクリーニング方法は、TPRモチーフタンパク質の機能調節物質のスクリーニング方法であって、TPRモチーフタンパク質と候補物質とを接触させ、その後、TPRモチーフタンパク質の機能を分析する。これによって、TPRモチーフタンパク質の機能を活性化する、または、不活性化する調節物質を得ることができる。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


一般的に、細胞の機能は、タンパク質リン酸化酵素によるタンパク質のリン酸化でスイッチがONとなり、タンパク質脱リン酸化酵素によるタンパク質の脱リン酸化でスイッチがOFFとなる。TPR(tetratricopeptide repeat)モチーフを有するタンパク質(以下、「TPRモチーフタンパク質」という)の一種であるプロテインホスファターゼ5(以下、PP5またはPP5タンパク質という)は、後者の脱リン酸化に関わる酵素であり、生体内のほとんど全ての細胞に存在することが知られている(非特許文献1~6)。しかしながら、PP5は、通常、低活性であるが、どのような活性化機構により、活性が増強されているのかが不明であった。



PP5は、これまでに、癌、アルツハイマー病における神経細胞死、細胞の代謝調節に関与することが報告されている。このため、PP5の活性化機構を解明し、PP5の活性調節物質をスクリーニングすることは、生化学等の研究分野および臨床分野のいずれにおいても重要である。また、PP5に限らず、他のTPRモチーフタンパク質についても同様のことが言える。

産業上の利用分野


本発明は、TPRモチーフタンパク質の機能の調節方法、TPRモチーフタンパク質の機能調節物質のスクリーニング方法、および機能調節物質に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
プロテインホスファターゼ5の機能の調節方法であって、
カルシウムイオン存在下、プロテインホスファターゼ5に、S100タンパク質を結合させることで、前記プロテインホスファターゼ5の活性を増強することを特徴とする調節方法。ただし、人間の治療を除く。

【請求項2】
プロテインホスファターゼ5の機能調節物質のスクリーニング方法であって、
候補物質、カルシウムイオンおよびS100タンパク質の共存下、プロテインホスファターゼ5の脱リン酸化活性を分析する分析工程
を含み、
前記分析工程において、前記候補物質存在下におけるプロテインホスファターゼ5の脱リン酸化活性と、前記候補物質非存在下におけるプロテインホスファターゼ5の脱リン酸化活性とを比較し、前記候補物質非存在下に対して前記活性を増強したものをプロテインホスファターゼ5の活性化剤として選択し、前記候補物質非存在下に対して前記活性を低下させたものをプロテインホスファターゼ5の阻害剤として選択する
ことを特徴とするスクリーニング方法。

【請求項3】
式(3)、(4)、(13)~(15)、(17)~(21)、(23)、および(32)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含み、カルシウムイオンおよびS100タンパク質の共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を増強することを特徴とするプロテインホスファターゼ5の活性化剤。

【請求項4】
式(6)、(11)、(42)~(43)、および(49)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含み、カルシウムイオンおよびS100タンパク質の共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を低下させることを特徴とするプロテインホスファターゼ5の阻害剤。

【請求項5】
式(10)、(16)、(22)、および(24)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含み、S100タンパク質の非共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を増強し、カルシウムイオンおよびS100タンパク質との共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を低下させることを特徴とするプロテインホスファターゼ5の機能調節剤。

【請求項6】
式(1)および(5)の少なくとも一方の化合物を含み、S100タンパク質の非共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を低下させ、カルシウムイオンおよびS100タンパク質との共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を増強することを特徴とするプロテインホスファターゼ5の機能調節剤。

【請求項7】
式(12)、(25)~(31)、および(33)~(36)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含み、S100タンパク質の非共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を増強することを特徴とするプロテインホスファターゼ5の活性化剤。

【請求項8】
式(37)、(38)、(40)、(41)、および(45)~(48)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含み、S100タンパク質の非共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を低下させることを特徴とするプロテインホスファターゼ5の阻害剤。

【請求項9】
式(2)の化合物を含み、カルシウムイオンおよびS100タンパク質の共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を増強することを特徴とするプロテインホスファターゼ5の活性化剤。

【請求項10】
式(7)~(9)、(39)、および(50)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含み、カルシウムイオンおよびS100タンパク質の共存下、プロテインホスファターゼ5の活性を低下させることを特徴とするプロテインホスファターゼ5の阻害剤。

【請求項11】
式(2)の化合物を含み、カルシウムイオンの存在下、S100タンパク質の活性を増強することを特徴とするS100タンパク質の活性化剤。

【請求項12】
式(7)~(9)、(39)、および(50)からなる群から選択される少なくとも一つの化合物を含み、カルシウムイオンの存在下、S100タンパク質の活性を低下させることを特徴とするS100タンパク質の阻害剤。

【請求項13】
S100タンパク質の機能調節物質のスクリーニング方法であって、
候補物質、カルシウムイオンおよびS100タンパク質の共存下、プロテインホスファターゼ5の脱リン酸化活性を分析する分析工程
を含み、
前記分析工程において、前記S100タンパク質の非存在下であり且つ前記候補物質の存在下におけるプロテインホスファターゼ5の活性と、前記S100タンパク質の非存在下であり且つ前記候補物質の非存在下におけるプロテインホスファターゼ5の活性とを比較し、前記候補物質非存在下に対して異なる活性を示さず、且つ、前記S100タンパク質と前記候補物質との共存下におけるプロテインホスファターゼ5の活性と、前記S100タンパク質の存在下であり且つ前記候補物質の非存在下におけるプロテインホスファターゼ5の活性とを比較し、前記候補物質非存在下に対して前記活性を増強または低下させるものについて、前記活性を増強する物質をS100活性化剤、前記活性を低下させる物質をS100阻害剤として選択することを特徴とするスクリーニング方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
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出願権利状態 登録
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