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1,5-アンヒドロ-D-グルシトールの製造方法 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P120008386
掲載日 2012年12月3日
出願番号 特願2012-108539
公開番号 特開2013-234158
出願日 平成24年5月10日(2012.5.10)
公開日 平成25年11月21日(2013.11.21)
発明者
  • 小西 洋太郎
出願人
  • 公立大学法人大阪市立大学
発明の名称 1,5-アンヒドロ-D-グルシトールの製造方法 コモンズ 新技術説明会
発明の概要

【課題】
高純度の1,5-アンヒドロ-D-グルシトールの工業的な製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】
(a)抽出材料であるオンジまたはセネガを有機溶剤で処理して脱脂する工程、
(b)上記の抽出材料をハロゲン化脂肪族カルボン酸水溶液で抽出する工程、
(c)上記の抽出液を加熱して濃縮する工程、
(d)上記の濃縮液をイオン交換クロマトグラフィーに付し、抽出成分を溶出して精製する工程、および
(e)上記の溶出液から1,5-アンヒドロ-D-グルシトールを回収する工程
を含む1,5-アンヒドロ-D-グルシトールの製造方法により、上記の課題を解決する。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


近年、1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(以下、「1,5-AG」ともいう)は、生活科学、食品機能科学、食健康科学、医学、薬学等の分野で大きな注目を集めるようになっている。



1,5-AGは、環内にエーテル結合を有するD-グルコースのC1位における還元体であり、酸や塩基に対して化学的に安定で、特に動物体内での代謝に対して比較的安定なポリオールである。このような特性を利用して、1,5-AGは、例えば低カロリーまたはノンカロリー甘味料として利用されるようになっている。



また、糖尿病患者では血中1,5-AGレベルが低下する傾向があるので、1,5-AGは糖尿病診断の指標としても使用されており、このような用途で使用するための1,5-AG測定用キットも市販されている。



1,5-AGは、例えばデンプン、グリコーゲンのα-1,4-グルカンリアーゼ系経路の最終代謝産物として自然界に存在することが知られているものの、その含量は1~10mg/100gと極めて低いため、高価である。



このような1,5-AGを製造するための方法として、1,5-D-アンヒドロフルクトース(以下、「1,5-AF」ともいう)にアラビノースデヒドゲナーゼを作用させて、1,5-AGを得る方法が知られている(特許文献1)。
また、1,5-AFを1,5-AGに変換する能力をもつ微生物と接触させて、1,5-AGを得る方法も知られている(特許文献2)。



しかしながら、これらの製造方法では、まずデンプンやグリコーゲンから1,5-AFを生成するα-1,4-グルカンリアーゼを精製しなければならない上、多くの複雑な工程を含むため、製造コストが高価となり、量産には不適切であるという問題がある。
また、これらの製造方法では、副生成物が多く混入したり、原材料が生成物中に残留したりする場合もあり、高純度の1,5-AGが得られにくいという問題があった。
したがって、これらの製造方法では、一定の技術的効果が認められるものの、1,5-AGの工業的な製造方法という観点からは、必ずしも満足のいくものではなかった。



そこで、これらの問題を解決するものとして、オンジをトリクロロ酢酸で抽出した抽出液を陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂との2層からなるカラムに滴下し、精製水で溶出して、1,5-AGを得る方法が開発された(非特許文献1、2および3)。
この方法によれば、上記のような問題は解決されたものの、抽出液の表面に現れる浮遊物や、オンジに含まれるサポニンによると思われる泡が多く発生し、抽出液の後処理に難点があった。

産業上の利用分野


本発明は、オンジまたはセネガを抽出原料として得られる高純度の1,5-アンヒドロ-D-グルシトールの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(a)抽出材料であるオンジまたはセネガを有機溶剤で処理して脱脂する工程、
(b)上記の抽出材料をハロゲン化脂肪族カルボン酸水溶液で抽出する工程、
(c)上記の抽出液を加熱して濃縮する工程、
(d)上記の濃縮液をイオン交換クロマトグラフィーに付し、抽出成分を溶出して精製する工程、および
(e)上記の溶出液から1,5-アンヒドロ-D-グルシトールを回収する工程
を含むことを特徴とする、1,5-アンヒドロ-D-グルシトールの製造方法。

【請求項2】
前記の抽出原料を脱脂する前に該抽出原料を粉砕する工程をさらに含む、請求項1に記載の製造方法。

【請求項3】
前記の抽出液を吸着剤で処理して脱色する工程をさらに含む、請求項1または2に記載の製造方法。

【請求項4】
前記のイオン交換クロマトグラフィーが、陰イオン交換樹脂および陽イオン交換樹脂を用いて行われる、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。

【請求項5】
前記のハロゲン化脂肪族カルボン酸がトリクロロ酢酸である、請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
産業区分
  • 有機化合物
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 審査請求前


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