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果樹カメムシ類の捕獲器

国内特許コード P130008525
掲載日 2013年2月7日
出願番号 特願2006-352235
公開番号 特開2008-161090
登録番号 特許第5114645号
出願日 平成18年12月27日(2006.12.27)
公開日 平成20年7月17日(2008.7.17)
登録日 平成24年10月26日(2012.10.26)
発明者
  • 足立 礎
  • 内野 憲
出願人
  • 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 千葉県
発明の名称 果樹カメムシ類の捕獲器
発明の概要

【課題】果樹カメムシ類の捕獲効率が高く、短時間で多量の果樹カメムシ類を捕獲できると共に回収できる果樹カメムシ類の捕獲器を提供する。
【解決手段】果樹カメムシ類の捕獲器1は、果樹カメムシ類を集合フェロモン剤70によって誘引するカメムシ誘引部2と、果樹カメムシ類を捕獲するカメムシ捕獲部3とを備え、カメムシ捕獲部3がカメムシ誘引部2の上側に配置されており、捕獲器1は、果樹カメムシ類が移動する経路の表面に凹凸加工が施されている。カメムシ誘引部3は、複数のスカート板11,11…を組み立てて構成されることが好ましい。カメムシ捕獲部3は、誘引された果樹カメムシ類を集中させる漏斗部4と、集中された果樹カメムシ類を捕獲する容器部5とを備えており、容器部5は漏斗部4に着脱可能に構成されることが好ましい。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


果樹カメムシ類は果樹園で繁殖せず、針葉樹地帯等から果樹園に移動・侵入してくる典型的な飛来性害虫である。果樹カメムシ類は、例えば昭和48年に全国的に大発生し、以後、甚大な果実被害を繰り返し引き起こしている。チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシを主体とし、現在、果樹害虫のなかでも最も重要な一群である。これらのカメムシは成虫で越冬して翌春の発生源となり、翌春から翌夏の初めにかけて各種の果樹等に被害を与え、翌夏の初めからは新成虫が発生し、この新成虫が越冬する。



このような生態を有する果樹カメムシ類は雄成虫が放出する集合フェロモンによって雄成虫および雌成虫がともに誘引されることが確認されている。また、集合フェロモンは雌成虫を呼び寄せるのみに用いられるものでなく、他の成虫にエサ場を教えるためにも用いられるものであることが確認されている。そして、果樹カメムシ類は飛来性害虫であるため、飛来時期や量を予め把握することは防除上きわめて有効であり、それを可能とする広域に設置でき、扱いが簡易な発生予察用の捕獲器の開発が望まれている。



従来、この種の捕獲器としては、誘殺灯や水盤式昆虫捕獲器が使用されている。誘殺灯は100W水銀灯などの光を誘引源とし、落下した個体が漏斗状の器具を通過して大型容器内に捕獲される。カメムシに限らず走光性をもつ多くの種類の夜行性害虫が対象である。また、水盤式昆虫捕獲器は人工合成したチャバネアオカメムシ集合フェロモンの含有ルアーを誘引源とする。誘引されたカメムシ類が水を張った容器内に落ちて溺死することで捕獲されるものである。



また、従来の果樹カメムシを捕獲する捕獲器として、本願出願人の出願に係る乾式トラップがある。この乾式トラップは、果樹カメムシ類を集合フェロモンによって誘い込むカメムシ誘引部と、カメムシを捕獲するカメムシ捕獲部とからなり、カメムシ捕獲部はカメムシ誘引部の上側に配置されている。そして、カメムシ誘引部はその内側に集合フェロモンを配設するとともに、カメムシ誘引部に集合フェロモンを放出する穴若しくはスリットを有している(例えば、特許文献1参照)。

【特許文献1】特開2002-125564号公報

産業上の利用分野


本発明は、誘引フェロモンによって果樹カメムシ類を誘引、捕獲する果樹カメムシ類の捕獲器に係り、特に、短時間で効率良く果樹カメムシ類を捕獲できると共に、組立、設置が容易であり、保守管理も容易である果樹カメムシ類の捕獲器に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
果樹カメムシ類を集合フェロモンによって誘引するカメムシ誘引部と、果樹カメムシ類を捕獲するカメムシ捕獲部とを備え、該カメムシ捕獲部が前記カメムシ誘引部の上側に配置されている果樹カメムシ類の捕獲器であって、
前記捕獲器は、果樹カメムシ類が移動する経路に沿って凹凸加工が施されており、
前記凹凸加工は、表面粗さRa=3.3μm程度となるように粗面仕上げしたエンボス加工であることを特徴とする果樹カメムシ類の捕獲器。

【請求項2】
記カメムシ誘引部は、複数のスカート板を組み立てて構成されることを特徴とする請求項1に記載の果樹カメムシ類の捕獲器。

【請求項3】
記カメムシ捕獲部は、誘引された果樹カメムシ類を集中させる漏斗部と、集中された果樹カメムシ類を捕獲する容器部とを備えており、該容器部は前記漏斗部に着脱可能に構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の果樹カメムシ類の捕獲器。

【請求項4】
前記カメムシ捕獲部は、通気用の多数の開口を有していることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の果樹カメムシ類の捕獲器。

【請求項5】
前記捕獲器は、透光性を有する材質で形成されることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の果樹カメムシ類の捕獲器。

【請求項6】
前記容器部は、捕獲された果樹カメムシ類を回収する開口を有するとともに、該開口を閉塞する蓋部とを備えており、該蓋部は前記容器部に係止されることを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載の果樹カメムシ類の捕獲器。

【請求項7】
前記容器部は、透明な材質で形成されていることを特徴とする請求項3~6のいずれかに記載の果樹カメムシ類の捕獲器。
産業区分
  • その他農林水産
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2006352235thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


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