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リンパ圧測定システム及びその制御方法

国内特許コード P130008567
掲載日 2013年2月26日
出願番号 特願2011-515916
登録番号 特許第5330510号
出願日 平成22年2月5日(2010.2.5)
登録日 平成25年8月2日(2013.8.2)
国際出願番号 JP2010051706
国際公開番号 WO2010137358
国際出願日 平成22年2月5日(2010.2.5)
国際公開日 平成22年12月2日(2010.12.2)
優先権データ
  • 特願2009-130832 (2009.5.29) JP
発明者
  • 海野 直樹
出願人
  • 国立大学法人浜松医科大学
発明の名称 リンパ圧測定システム及びその制御方法
発明の概要

より安全、安価且つ簡易にリンパ圧を測定することを目的とする。そのためにリンパ圧測定システム1は、生体観察部に装着されたマンシェット11と、マンシェット11の圧力を測定し出力する測定部13と、予めリンパ管に注入された蛍光色素から発せられた蛍光を生体観察部において検知する赤外線カメラ21と、その検知結果に基づいて、リンパ管内の蛍光色素の位置を示す画像を生成し表示する画像処理装置22とを備えている。赤外線カメラ21は、マンシェット11の圧力が、生体観察部におけるリンパ流を遮断する第1の圧力から、リンパ流が再開した時点の第2の圧力に減少するまで上記検知を繰り返す。また、測定部13はその期間において上記測定を繰り返す。

従来技術、競合技術の概要


リンパ管は血管とともに身体のあらゆる組織、臓器に張り巡らされており、外敵に対する防御、免疫、老廃物の排出、静脈への水分、タンパク質の還流を司っている。リンパ管内を流れるリンパは、集合リンパ管においてはリンパ管の自律収縮能(ポンプ機能)により押し出され、四肢末梢から体幹、そして胸管を経て静脈内へと流入する。



しかし、リンパ管の自律収縮能によるポンプ機能を測定する技術は確立されていない。これは、リンパ管は血管と異なり開放系であり、また血管造影のように造影剤を直接管内に注入することが難しいことから、画像で捉えることが困難だからである。また、リンパ流は動脈のように拍動流ではなく、リンパ流の音波探知技術も存在しないため、血圧測定とは異なり、リンパ管内を流れるリンパの圧力(リンパ圧)を測定する方法は実用化されていない。血圧と同様に、リンパ圧も加齢や疾病により影響を受けることは想像に難くないが、このことは上述した技術的困難さからほとんど解明されていない。



リンパ流を検出する方法として、皮膚あるいは皮下組織に注射したラジオアイソトープ(RI)が発するガンマ線をガンマカメラでシンチレーションカウントして画像化する、リンパ管シンチグラムが臨床検査として行われている。下記非特許文献1には、そのリンパ管シンチグラムを用いて被測定者のリンパ圧を測定する手法が記載されている。具体的には、まず、ガンマカメラの検査台上に臥床した被測定者の四肢にマンシェット(加圧帯)を巻き、一定の圧をかけて四肢を圧迫することで、リンパ管内のラジオアイソトープの移動を停止させる。続いて、徐々にマンシェットの圧を下げていき、アイソトープがマンシェットの巻かれた部位を超えて検出された時点の圧をリンパ圧として測定するというものである。

産業上の利用分野


本発明は、人体(特に四肢)のリンパ圧を測定するためのリンパ圧測定システム及びその制御方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】 生体観察部に装着されたマンシェットと、
前記マンシェットの圧力を測定し出力する測定手段と、
予めリンパ管に注入された蛍光色素から発せられた蛍光を前記生体観察部において検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に基づいて、前記リンパ管内の蛍光色素の位置を示す画像を生成し表示する表示手段とを備え、
前記検知手段が、前記マンシェットの圧力が、前記生体観察部におけるリンパ流を遮断する第1の圧力から、該リンパ流が再開した時点の第2の圧力に減少するまで、前記マンシェットの圧力を下げて前記検知を繰り返すものであり、
前記測定手段が、前記マンシェットの圧力が前記第1の圧力から前記第2の圧力に減少するまで、前記マンシェットの圧力を下げて前記測定を繰り返すものであり、
前記マンシェットの少なくとも一部が、前記蛍光が透過可能なように透明な部材により形成されている、
リンパ圧測定システム。
【請求項3】 前記透明な部材上に、前記リンパ流の方向に沿ってスケールが形成されている、
請求項1に記載のリンパ圧測定システム。
【請求項4】 測定手段、検知手段、及び表示手段を備えるリンパ圧測定システムの制御方法であって、
前記測定手段が、生体観察部に装着されたマンシェットの圧力を測定し出力する測定ステップと、
前記検知手段が、予めリンパ管に注入された蛍光色素から発せられた蛍光を前記生体観察部において検知する検知ステップと、
前記表示手段が、前記検知ステップにおける検知結果に基づいて、前記リンパ管内の蛍光色素の位置を示す画像を生成し表示する表示ステップを含み、
前記検知ステップでは、前記マンシェットの圧力が、前記生体観察部におけるリンパ流を遮断する第1の圧力から、該リンパ流が再開した時点の第2の圧力に減少するまで、前記マンシェットの圧力を下げて前記検知が繰り返され、
前記測定ステップでは、前記マンシェットの圧力が前記第1の圧力から前記第2の圧力に至るまで、前記マンシェットの圧力を下げて前記測定が繰り返され、
前記マンシェットの少なくとも一部が、前記蛍光が透過可能なように透明な部材により形成されている、
方法。
【請求項5】 生体観察部に装着されたマンシェットと、
前記マンシェットに設けられ、予めリンパ管に注入された蛍光色素から発せられた蛍光を検知する第1の検知手段と、
前記マンシェットにおいて前記第1の検知手段よりも前記蛍光色素の注入点から離れた位置に設けられ、前記蛍光色素から発せられた蛍光を検知する第2の検知手段と、
前記第1の検知手段により蛍光が検知された時に前記マンシェットの圧力を上げることで前記生体観察部におけるリンパ流を遮断し、その後該マンシェットの圧力を次第に減らす圧調整手段と、
前記第2の検知手段により蛍光が検知された時の前記マンシェットの圧力を測定し出力する測定手段と、
を備えるリンパ圧測定システム。
【請求項6】 前記第1及び第2の検知手段のそれぞれが、前記蛍光色素に励起光を照射する照射手段と、該励起光を受けた蛍光色素から発せられた蛍光を検知する受光手段とを備える、
請求項5に記載のリンパ圧測定システム。
【請求項7】 前記第1の検知手段が、前記マンシェットの幅方向に沿って延びる一方の縁部に設けられ、
前記第2の検知手段が、前記マンシェットの幅方向に沿って延びる他方の縁部に設けられる、
請求項5又は6に記載のリンパ圧測定システム。
【請求項8】 前記第1の検知手段が前記一方の縁部に沿って線状に延びるように設けられ、
前記第2の検知手段が前記他方の縁部に沿って線状に延びるように設けられる、
請求項7に記載のリンパ圧測定システム。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011515916thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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