TOP > 国内特許検索 > 幹細胞の分化誘導方法

幹細胞の分化誘導方法

国内特許コード P130008603
掲載日 2013年3月5日
出願番号 特願2011-071530
公開番号 特開2011-223993
出願日 平成23年3月29日(2011.3.29)
公開日 平成23年11月10日(2011.11.10)
優先権データ
  • 特願2010-077641 (2010.3.30) JP
発明者
  • 富澤 一仁
  • 貝塚 拓
出願人
  • 国立大学法人 熊本大学
発明の名称 幹細胞の分化誘導方法
発明の概要

【課題】ウイルスや遺伝子を用いることなくES細胞又はiPS細胞などの幹細胞から膵β細
胞に分化させる方法を提供すること。
【解決手段】哺乳動物由来の幹細胞の培養開始後5日目から7日目の間にPdx-1蛋白質を
1回以上導入し、9日目から11日目の間にNeuroD蛋白質を1回以上導入し、13日目か
ら15日目の間にMafA 蛋白質を1回以上導入することを含む、幹細胞から膵臓系細胞へ
と分化誘導する方法。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


マウス膵臓へPdx-1遺伝子、Ngn3遺伝子及び MafA遺伝子をウイルスベクターで導入する
ことにより、膵β細胞に類似した細胞を誘導できることが報告されている(Nature 455,
627, 2008)。しかし、ウィルスベクターによる遺伝子導入は、染色体に組み込まれるこ
とによる腫瘍化などの問題点があり、臨床応用には適さない。他に、TATペプチドを付加
したNgn3蛋白質を胎生膵組織に導入することにより、膵内分泌細胞への分化を促進したと
の報告がある(Diabetes, 54, 720, 2005)。しかし、胎生膵組織を用いた膵β細胞分化
誘導技術は、臨床応用が困難である。



胚性幹(ES)細胞は、胚盤胞の内細胞塊に由来する多能性細胞である。ES細胞は未分化
状態では無制限に培養でき、刺激されると多様な細胞型に分化でき、例えば、神経細胞、
造血性細胞、膵臓や肝臓などの内胚葉系の細胞への誘導が可能である。また、iPS細胞(
人工多能性幹細胞:induced pluripotent stem cell)は、体細胞を初期化することによ
って得られる多能性を有する細胞である。しかし、これまで、蛋白質を導入することによ
りES細胞から膵β細胞へ分化誘導を成功させたとの報告は無い。

産業上の利用分野


本発明は、ES細胞又はiPS細胞などの幹細胞の分化誘導方法に関する。より詳細には、
本発明は、3種類の転写調節因子の組換え蛋白質を幹細胞に導入することによって膵β細
胞に分化誘導させる方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
哺乳動物由来の幹細胞の培養開始後5日目から7日目の間にPdx-1蛋白質
を1回以上導入し、9日目から11日目の間にNeuroD蛋白質を1回以上導入し、13日目
から15日目の間にMafA 蛋白質を1回以上導入することを含む、幹細胞から膵臓系細胞
へと分化誘導する方法。

【請求項2】
哺乳動物由来の幹細胞がマウス、サル又はヒト由来の幹細胞である、請求
項1に記載の方法。

【請求項3】
幹細胞がES細胞又はiPS細胞である、請求項1又は2に記載の方法。

【請求項4】
膵臓系細胞がインスリン産生細胞である、請求項1から3の何れか1項に
記載の方法。

【請求項5】
MafA蛋白質が、ポリアルギニンが付加されているMafA蛋白質である、請求
項1から4の何れか1項に記載の方法。

【請求項6】
ラット膀胱癌由来804G細胞由来の細胞外マトリックス上で培養している哺
乳動物由来の幹細胞に、Pdx-1蛋白質、NeuroD蛋白質、及びMafA蛋白質を導入する、請求
項1から5の何れか1項に記載の方法。

【請求項7】
請求項1から6の何れか1項に記載の方法により得られる、ES細胞から分
化誘導された膵臓系細胞。

【請求項8】
請求項1から6の何れか1項に記載の方法により幹細胞から膵臓系細胞へ
と分化誘導する工程、及び分化誘導された膵臓系細胞を分離する工程を含む、ES細胞から
分化誘導された膵臓系細胞を取得する方法。
産業区分
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 審査請求前
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記「問合せ先」まで直接ご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close