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花粉症症状軽減作用を有するキクイモ抽出物 コモンズ

国内特許コード P130008661
整理番号 L12006
掲載日 2013年3月11日
出願番号 特願2012-222707
公開番号 特開2014-073992
出願日 平成24年10月5日(2012.10.5)
公開日 平成26年4月24日(2014.4.24)
発明者
  • 片山 茂
  • 中村 宗一郎
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 花粉症症状軽減作用を有するキクイモ抽出物 コモンズ
発明の概要 【課題】
IgE抗体およびヒスタミンの産生抑制作用を示し、花粉症の症状軽減効果を有し、食品組成物あるいは医薬品組成物として有用なキクイモ抽出物およびその製造方法を提供する。
【解決手段】
イヌリン溶解度が約2%以下の抽出溶媒、例えば、メタノール、エタノール、プロパノールおよびブタノールの中から選ばれる1種の低級アルコールと水との混合物、より具体的には、例えば、約60~90%含水アルコールを用いて抽出して得られる、主成分のイヌリンをほとんど含まないか、あるいは極めて僅かしか含まないキクイモ抽出物、当該抽出物を有効成分として含有する食品組成物あるいは医薬品組成物に関する。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



キクイモ(Helianthus tuberosus)は、キク科(Compositae) ヒマワリ属の多年草で、その主成分は多糖類のイヌリンを含む食物繊維で、通常のイモ類と異なり、デンプンをほとんど含まず、また、主成分のイヌリンが血糖低下作用を有する事などから、低カロリーの健康食品用素材として注目されている。





これまで、キクイモの抽出物については、ラジカル消去作用、エラスターゼ活性抑制作用およびB16細胞白色化作用を有する多機能型の皮膚外用剤、または抗酸化作用、ホスホリパーゼA2活性抑制作用を有する毛髪用外用剤の有効成分として有用なキクイモ抽出物(特許文献1参照)、あるいは、皮ふの抗炎症および再生用香粧組成物の活性成分として有用なキクイモ抽出物(特許文献2)などが報告されている。





上記特許文献1には、キクイモを水または、50%エタノール若しくは50%1,3-ブチレングリコールで抽出した抽出物が記載されている。この抽出物は、用いられている抽出溶媒から、キクイモの主成分のイヌリンを主体とするものである。一方、本発明のキクイモ抽出物は、イヌリン溶解度が約2%以下の抽出溶媒、例えば約60~90%含水アルコールで抽出して得られるもので、イヌリンをほとんど含まないか、あるいは極めて僅かしか含まないものであり、当該抽出物とは全く異なる物である。

また、特許文献2には、キクイモを水で抽出して得た抽出液の他に、キクイモを70%水性エタノールで4日間放置して得た抽出液をろ過し、冷却下、光および空気から保護して貯蔵した抽出液が記載されている。この抽出液は、抽出溶媒の点で、本発明の抽出物と重複している。しかしながら、本発明のキクイモ抽出物は、イヌリン溶解度が約2%以下の抽出溶媒、例えば約60~90%含水アルコールで、抽出した抽出液をろ過、精製し、これを濃縮、乾固して得られるものであり、当該キクイモ抽出液とは、物の組成においても形状においても全く異なる物である。

さらに、本発明の抽出物は、IgE抗体およびヒスタミンの産生抑制作用を示すものであり、従来の抽出物とは、作用効果においても全く異なっている。

これまで、IgE抗体およびヒスタミンの産生抑制作用を有し、花粉症の症状緩和効果を示すキクイモ抽出物については全く報告されておらず、示唆もされていない。





花粉症の症状、例えば、くしゃみやかゆみの軽減化に関しては、花粉症における重要な誘発因子であるIgE抗体やヒスタミンの産生を抑制することが有効と言われている。





このようなことから、本発明者は、IgE抗体およびヒスタミンの産生抑制作用を示す植物抽出成分を見出すべく研究を行った結果、キクイモの抽出物であって、主成分のイヌリンをほとんど含まないか、あるいは極めて僅かしか含まない抽出物に所望の効果を見出すことができ、本発明を完成するに至った。

産業上の利用分野



本発明は、IgE抗体およびヒスタミンの産生抑制作用を有し、顕著な花粉症の症状軽減効果を発揮するキクイモ抽出物およびその製造方法に関するものである。





また本発明は、当該抽出物を活性成分として含有する食品組成物または医薬品組成物に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
キクイモ( Helianthus tuberosus)の抽出物であって、主成分のイヌリンをほとんど含まないか、あるいは極めて僅かしか含まない抽出物。

【請求項2】
IgE抗体およびヒスタミンの産生抑制作用を示し、花粉症の症状軽減効果を有することを特徴とする、請求項1に記載の抽出物。

【請求項3】
キクイモ( Helianthus tuberosus)の塊茎またはその乾燥粉末を、イヌリン溶解度が約2%以下の抽出溶媒を用いて抽出して得られることを特徴とする、請求項1に記載の抽出物。

【請求項4】
抽出溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノールおよびブタノールの中から選ばれる1種の低級アルコールと水との混合物である、請求項3に記載の抽出物。

【請求項5】
抽出溶媒が、約60~90%含水メタノールまたは約60~90%含水エタノールである、請求項4に記載の抽出物。

【請求項6】
キクイモ( Helianthus tuberosus)の塊茎またはその乾燥粉末を、1倍~100倍の、約60~90%含水メタノールまたは約60~90%含水エタノールで、4~60度(摂氏) の温度条件で、0.5~48時間、静置または攪拌して得られる抽出液をろ過、精製し、これを濃縮、乾燥して得られる、請求項5に記載の抽出物。

【請求項7】
キクイモ( Helianthus tuberosus)の塊茎またはその乾燥粉末を、イヌリン溶解度が約2%以下の抽出溶媒を用いて抽出することを特徴とする、キクイモ抽出物の製造方法。

【請求項8】
抽出溶媒が、メタノール、エタノール、プロパノールおよびブタノールの中から選ばれる1種の低級アルコールと水との混合物である、請求項7記載のキクイモ抽出物の製造方法。

【請求項9】
抽出溶媒が、約60~90%含水メタノールまたは約60~90%含水エタノールである、請求項8記載のキクイモ抽出物の製造方法。

【請求項10】
キクイモ( Helianthus tuberosus)の塊茎またはその乾燥粉末を、1倍~100倍の、約60~90%含水メタノールまたは約60~90%含水エタノールで、4~60度(摂氏) の温度条件で、0.5~48時間、静置または攪拌して得られる抽出液をろ過、精製し、これを濃縮、乾燥することを特徴とする、請求項9に記載のキクイモ抽出物の製造方法。

【請求項11】
請求項1に記載のキクイモ抽出物を活性成分として含有する、食品組成物または医薬品組成物。

【請求項12】
花粉症症状軽減効果を有する、請求項11に記載の食品組成物または医薬品組成物。

【請求項13】
請求項1に記載のキクイモ抽出物を活性成分として含有する、花粉症症状緩和剤。


国際特許分類(IPC)
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出願権利状態 公開
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