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セメント用材料およびセメント

国内特許コード P130008724
整理番号 2003-P02
掲載日 2013年3月22日
出願番号 特願2003-332612
公開番号 特開2005-095346
登録番号 特許第4595080号
出願日 平成15年9月25日(2003.9.25)
公開日 平成17年4月14日(2005.4.14)
登録日 平成22年10月1日(2010.10.1)
発明者
  • 相澤 守
出願人
  • 学校法人明治大学
発明の名称 セメント用材料およびセメント
発明の概要

【課題】 硬化時にpH変化を伴わないで硬化し、良好な生体適合性及び圧縮強度を有するセメント用材料及びセメントを提供すること。
【解決手段】 イノシトールリン酸若しくはフィチン酸又はそれらの塩をカルシウム化合物の表面に吸着させた微結晶を含むことを特徴とするセメント用材料、又はヒドロキシアパタイトの微結晶及びイノシトールリン酸若しくはフィチン酸又はそれらの塩からなることを特徴とするセメント用材料、及び前記いずれか1つのセメント用材料を水性溶媒中で混練し、硬化させたことを特徴とするセメント。

従来技術、競合技術の概要


リン酸カルシウムは脊椎動物の骨や歯などの硬組織にみられる無機物質とほぼ同一の組成や構造を有し、生体適合性を示す生体活性材料群である。
なかでも、ヒドロキシアパタイトは生体内に埋め込んでも生体の拒否反応や壊死を引き起こさず、生体硬組織に同化、癒着しやすい性質を有するので、骨欠損部及び骨空隙部等の修復用材料として期待されている。ヒドロキシアパタイトの材料形態は緻密体、多孔体、顆粒、セメント等があるが、任意形状に成形可能なアパタイトセメントは今後の発展が期待される材料である。



しかしながら、従来のアパタイトセメントは硬化時間が長く、また、生体内に埋め込んでから生体硬組織に癒着、接合が始まるまでの骨誘導期間が4~5週間と長いことが知られている。この性質は患者の苦痛と関係することから、現行のアパタイトセメントの欠点の1つとされている(特許文献1)。また、従来のアパタイトセメントには曲げ強さに弱い欠点もある(非特許文献1)。また、従来のアパタイトセメントでは、硬化する際に酸・塩基反応を伴うために、生体内で硬化するまでの間に局所的なpH変動が起こり、炎症反応が惹起されるという問題点がある。



また、β-リン酸三カルシウムからなるセメントは、移植骨の採取部や腫瘍切除後の補填材として使われているが、大腿骨やけい骨などのように高い荷重を支える長管骨の広範囲の欠損への適応はまだ確立されていない。これは、荷重長管骨と人工骨との界面に生じる過大な応力に耐えるほどの骨結合力が短期間では得られないからである。β-リン酸三カルシウムからなるセメントは徐々に生体骨に置換されるが長時間を要するため、現実の治療では他の固定材料なしに荷重部分に用いるのには難がある(非特許文献2)。




【特許文献1】特開平5-229807号公報

【非特許文献1】金澤孝文著「リン」第65~86頁(研成社、1997年)

【非特許文献2】日本化学会編「第6版 化学便覧 応用化学編II」第1485頁(丸善、2003年)

産業上の利用分野


本発明は、セメント用材料およびセメントに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
イノシトールリン酸若しくはフィチン酸又はそれらの塩をカルシウム化合物の表面に吸着させた微結晶よりなり、
前記微結晶は、水性溶媒中で混練し、ペーストにして使用することを特徴とする
セメント用材料。

【請求項2】
イノシトールリン酸若しくはフィチン酸又はそれらの塩とカルシウム化合物のモル比が0.001~0.1である請求項1に記載のセメント用材料。

【請求項3】
カルシウム化合物がリン酸カルシウム及び/又は炭酸カルシウムである請求項1又は2に記載のセメント用材料。

【請求項4】
リン酸カルシウムがヒドロキシアパタイトである請求項3に記載のセメント用材料。

【請求項5】
請求項1~4いずれか1つに記載のセメント用材料を水性溶媒中で混練し、ペーストにする工程と、
前記ペーストを硬化させる工程と、を含むことを特徴とする
セメントの製造方法。

【請求項6】
前記水性溶媒のpHが6~11である請求項5に記載のセメントの製造方法。

【請求項7】
前記セメント用材料と前記水性溶媒との重量比が1/0.50~1/0.80である請求項5又は6に記載のセメントの製造方法。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
掲載中の発明について更に詳しい内容の説明を御希望の際は、お気軽にお問い合せください。


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