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組成物及びそれを用いた骨又は歯充填材の製造方法

国内特許コード P130008735
整理番号 2010-P19
掲載日 2013年3月22日
出願番号 特願2011-077794
公開番号 特開2012-210346
登録番号 特許第5777141号
出願日 平成23年3月31日(2011.3.31)
公開日 平成24年11月1日(2012.11.1)
登録日 平成27年7月17日(2015.7.17)
発明者
  • 相澤 守
  • 高橋 周平
  • 小西 敏功
出願人
  • 公益財団法人神奈川科学技術アカデミー
  • 学校法人明治大学
発明の名称 組成物及びそれを用いた骨又は歯充填材の製造方法
発明の概要 【課題】ハンドリング性が良好で、セメント作製時に各セメント成分を正確に秤量することが容易であり、高い圧縮強度を有する硬化物を作製することができ、骨又は歯充填材の製造に好適な組成物、及びこの組成物を用いた骨又は歯充填材の製造方法を提供すること。
【解決手段】組成物は、イノシトールリン酸処理したリン酸カルシウムと、キトサンと、有機酸を含む。また、骨又は歯充填材の製造方法は、この組成物を水と混練することを含む。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要


近年、我が国の高齢者人口は顕著な増加傾向を示している。これに伴い、近い将来において高齢者に発症が多く見られる骨粗鬆症の罹患率上昇が予想される。骨粗鬆症が発症すると骨の形成と吸収のバランスが崩れ、骨密度が低下する。そのため骨組織が荷重に対し脆弱になり、圧迫骨折が発症しやすくなる。例えば、上半身の姿勢を支える脊椎において、椎体圧迫骨折が発症した場合、脊椎の前彎化や背痛を引き起こし、QOL (Quality of Life)低下を引き起こす。



椎体圧迫骨折の治療法として、骨セメントによる経皮的椎体形成術(Vertebroplasty, Kyphoplasty)が選択され、良好な術後成績が得られている。これまでは骨セメントとしてポリメチルメタクリラートが用いられてきたが、硬化反応時に発生する重合熱による周囲組織の壊死、新生骨と直接結合しない、隣接椎体骨折などが問題視され、それに代わる新たな骨セメントとしてリン酸カルシウムセメントの研究開発が進められている。



現在までに数々のリン酸カルシウムセメントが開発されてきた。そのほとんどはリン酸四カルシウムやリン酸水素カルシウムなどを主材とし、酸-塩基反応により硬化したものである。しかし、酸-塩基反応による炎症反応の恐れや硬化時間が長いことが問題点として挙げられている。



本願発明者らは、先にイノシトールリン酸若しくはフィチン酸又はそれらの塩をカルシウム化合物の表面に吸着させた微結晶を含むセメントを提案している (特許文献1)。このセメントはpHの変動を伴うことなく硬化するため、上記の問題の恐れがない。また、イノシトールリン酸を表面に吸着させたカルシウム塩の粉体を含むセメント用材料と、多糖、イノシトールリン酸及び溶媒を含む混練液とを混練して得られるセメントを提案し、臨床応用に向け大きく前進している(特許文献2)。さらに、イノシトールリン酸を表面に吸着させた、リン酸三カルシウムを主成分として含有する粉体を含むセメントを提案している(特許文献3)。さらにカルシウム塩粉末の粒度分布を最適化することにより圧縮強度を高めることにも成功している(特許文献4)。また、特許文献4には、セメント用材料を水性溶媒中で混練する際に、適用する疾患に応じて、でんぷん、グリコサミノグリカン、アルギン酸、キチン、キトサン、ヘパリン等の多糖類も添加可能であることが記載されている。しかしながら、特許文献4には、多糖類の添加については具体的に記載されておらず、添加の目的も「適用する疾患に応じて」と記載されているのみであり、キトサンを加えることによる効果やキトサンと他の多糖類との相違については記載も示唆もされていない。

産業上の利用分野


本発明は、骨又は歯充填材の製造方法及びそれに好適に利用可能な組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
イノシトールリン酸処理したリン酸カルシウムと、キトサンと、有機酸を含み、前記キトサン及び有機酸が、キトサンとクエン酸を含む水溶液の凍結乾燥物である組成物。

【請求項2】
前記イノシトールリン酸が、フィチン酸である請求項1記載の組成物。

【請求項3】
請求項1又は2記載の組成物を水と混練することを含む、骨又は歯充填材の製造方法。
産業区分
  • 治療衛生
  • 被服、身のまわり品
  • 高分子化合物
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2011077794thum.jpg
出願権利状態 登録
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