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糖鎖付加型ヘパリン結合性タンパク質、その製造方法およびそれを含有する医薬組成物 UPDATE コモンズ 実績あり 外国出願あり

国内特許コード P130008786
整理番号 11902177
掲載日 2013年3月27日
出願番号 特願平09-307721
公開番号 特開平11-137255
登録番号 特許第3318602号
出願日 平成9年11月10日(1997.11.10)
公開日 平成11年5月25日(1999.5.25)
登録日 平成14年6月21日(2002.6.21)
発明者
  • 今村 亨
  • 浅田 眞弘
  • 岡 修一
  • 鈴木 理
  • 米田 敦子
  • 大田 恵子
  • 織田 裕子
  • 宮川 和子
  • 折笠 訓子
  • 浅田 知栄
  • 小嶋 哲人
出願人
  • 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 糖鎖付加型ヘパリン結合性タンパク質、その製造方法およびそれを含有する医薬組成物 UPDATE コモンズ 実績あり 外国出願あり
発明の概要 【課題】 ヘパリン結合性タンパク質の機能改質を目的とする。
【解決手段】 糖鎖を共有結合させることにより高機能化されたヘパリン結合性タンパク質、その製造方法およびそれを有効成分として含有する医薬組成物、並びに糖鎖を持たない天然のタンパク質に糖鎖を共有結合させることにより、タンパク質を高機能化する方法。
従来技術、競合技術の概要


従来、ヘパリン結合性タンパク質、なかでも繊維芽細胞増殖因子(fibroblastgrowth factor、以下、「FGF」と記す。) ファミリーに分類されるタンパク質及びその類似体(fibroblast growth factor homologous factors)は、硫酸化多糖であるヘパリンとヘパラン硫酸に非共有的な結合様式で強く結合することが知られていた。そして繊維芽細胞増殖因子などのヘパリン結合性タンパク質をヘパリンなど硫酸化多糖との混合物とした場合、ヘパリン結合性タンパク質の生物活性や物性が変化し、その機能が変化し、高機能化する場合のあることが知られていた。しかしながら、硫酸化多糖を混合しても、期待できる高機能化は限定的なものであった。また、これらを医薬組成物として用いる場合には、遊離状態の硫酸化多糖による好ましくない生理活性が問題となっていた。ヘパリン結合性タンパク質の高機能化を意図してヘパリン結合性タンパク質と硫酸化多糖を共有結合によって一体化したタンパク質はこれまで存在しなかった。
また、従来、ヘパリン結合性タンパク質、なかでもFGFファミリーに分類されるタンパク質及びその類似体の機能に対し、アスパラギン結合型糖鎖 (以下、「N-型糖鎖」という。) またはセリン・スレオニン結合型糖鎖 (以下、「O-型糖鎖」という。) の人工的な共有結合的一体化によってヘパリン結合性タンパク質の機能が高機能化出来ることは一切知られていなかった。さらにN-型糖鎖またはO-型糖鎖が与えうる一般的な影響については知られていなかった。例外として、FGF-6 について、本来それが有するN-型糖鎖の役割が生体外翻訳の系で示唆されたが、直接証明されてはいなかった。これまでに、ヘパリン結合性タンパク質の高機能化を意図してヘパリン結合性タンパク質とN-型糖鎖またはO-型糖鎖を共有結合によって一体化した例は存在しなかった。

産業上の利用分野


本発明は、糖鎖を共有結合させることにより高機能化されたヘパリン結合性タンパク質、その製造方法およびそれを含有する医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
糖鎖を共有結合させることにより高機能化されたヘパリン結合性タンパク質であって、糖鎖が、(1)硫酸化多糖、(2)グリコサミノグリカン、(3)硫酸化多糖またはグリコサミノグリカンと組み合わされたN-型糖鎖、(4)硫酸化多糖またはグリコサミノグリカンと組み合わされたO-型糖鎖および(5)それらの組合せからなる群より選択される、前記のヘパリン結合性タンパク質。

【請求項2】
糖鎖がヘパラン硫酸である、請求項1に記載のヘパリン結合性タンパク質。

【請求項3】
ヘパリン結合性タンパク質がFGFファミリーに属する因子またはその近縁の因子である、請求項1または2に記載のヘパリン結合性タンパク質。

【請求項4】
糖鎖の付加を受けることができるペプチドを介して糖鎖が共有結合している、請求項1に記載のヘパリン結合性タンパク質。

【請求項5】
糖鎖を共有結合させるヘパリン結合性タンパク質が、以下の(a)または(b)のいずれかのタンパク質である、請求項4に記載のヘパリン結合性タンパク質。
(a)配列番号1、3、5、17、19、21、23、25、27または29のいずれかのアミノ酸配列からなるタンパク質。
(b)配列番号1、3、5、17、19、21、23、25、27または29のいずれかのアミノ酸配列において1若しくは数個のアミノ酸が欠失、置換、付加若しくは修飾されたアミノ酸配列からなり、FGF活性を有し、かつ糖鎖の付加を受けることができるタンパク質。

【請求項6】
ヘパリン結合性タンパク質の2次構造においてターンを形成している部位又は末端近傍に糖鎖が結合しているか、あるいは、糖鎖付加によって3次元構造が大きく変化しない部位に糖鎖が結合している、請求項1に記載のヘパリン結合性タンパク質。

【請求項7】
(1)硫酸化多糖、(2)グリコサミノグリカン、(3)硫酸化多糖またはグリコサミノグリカンと組み合わされたN-型糖鎖、(4)硫酸化多糖またはグリコサミノグリカンと組み合わされたO-型糖鎖および(5)それらの組合せからなる群より選択される糖鎖を共有結合させることにより高機能化されたへパリン結合性タンパク質の製造方法であって、以下の工程:
(a)糖鎖の付加を受けることができるペプチドをコードするcDNAとヘパリン結合性タンパク質をコードするcDNAとを連結する工程、
(b)当該連結cDNAを発現ベクターに組み込む工程、
(c)当該発現ベクターを糖鎖付加経路を有する宿主細胞に導入する工程、および
(d)当該宿主細胞において、糖鎖の付加を受けることができるペプチドを介して糖鎖が共有結合しているヘパリン結合性タンパク質を発現させる工程
を含む、前記の方法。

【請求項8】
糖鎖が硫酸化多糖またはグリコサミノグリカンであり、糖鎖の付加を受けることができるペプチドがプロテオグリカンコアタンパク質またはその一部分である、請求項7に記載の方法。

【請求項9】
糖鎖がヘパラン硫酸である、請求項7に記載の方法。

【請求項10】
ヘパリン結合性タンパク質がFGFファミリーに属する因子またはその近縁の因子である、請求項7~9のいずれかに記載の方法。

【請求項11】
(1)硫酸化多糖、(2)グリコサミノグリカン、(3)硫酸化多糖またはグリコサミノグリカンと組み合わされたN-型糖鎖、(4)硫酸化多糖またはグリコサミノグリカンと組み合わされたO-型糖鎖および(5)それらの組合せからなる群より選択される糖鎖を共有結合させることにより高機能化されたへパリン結合性タンパク質の製造方法であって、糖鎖を化学的結合法によりへパリン結合性タンパク質に結合させる工程を含む、前記の方法。

【請求項12】
糖鎖がヘパラン硫酸である、請求項11に記載の方法。

【請求項13】
ヘパリン結合性タンパク質がFGFファミリーに属する因子またはその近縁の因子である、請求項11に記載の方法。

【請求項14】
請求項1~6のいずれかに記載のヘパリン結合性タンパク質を有効成分として含有する、医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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