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脂肪族ポリアミド繊維基布複合体からの脂肪族ポリアミドの再生方法 コモンズ

国内特許コード P130008790
整理番号 161
掲載日 2013年3月27日
出願番号 特願2008-139606
公開番号 特開2009-286867
登録番号 特許第5110704号
出願日 平成20年5月28日(2008.5.28)
公開日 平成21年12月10日(2009.12.10)
登録日 平成24年10月19日(2012.10.19)
発明者
  • 田村 裕
  • 戸倉 清一
  • 山本 秀樹
  • 長濱 英昭
出願人
  • 学校法人 関西大学
発明の名称 脂肪族ポリアミド繊維基布複合体からの脂肪族ポリアミドの再生方法 コモンズ
発明の概要

【課題】煩雑な操作を伴うことなく、多大なコストをかけることなく、脂肪族ポリアミド繊維の基布に他の合成樹脂等をコーティング等によって被覆加工し、或いは脂肪族ポリアミド繊維の基布に他の合成樹脂等を夾雑物として混入したような脂肪族ポリアミド繊維基布複合体、特に廃棄物である脂肪族ポリアミド繊維基布複合体から、脂肪族ポリアミドを樹脂ペレットや樹脂チップ等の有価物として再生、再利用する操作を非常に容易に且つ確実に行うことのできる再生方法を提供することを課題とする。
【解決手段】塩化カルシウムを炭素数1~4のアルキルアルコールで溶解して調製した抽出液によって、脂肪族ポリアミド繊維の基布に合成樹脂が夾雑物として具備された脂肪族ポリアミド繊維基布複合体から脂肪族ポリアミドのみを抽出し、再生することを特徴とする。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来から、繊維基布に合成樹脂をコーティング法、押出し法、カレンダー法、ディッピング法等によって被覆加工したシート状物を、各種製品の用途に適用することが広く行われている。脂肪族ポリアミド繊維は、そのような繊維基布として用いられる代表的なものの1つである。



脂肪族ポリアミド繊維を基布として合成樹脂をコーティング等によって被覆加工した製品も種々存在し、たとえば自動車用エアーバッグ等はその1つである。自動車用エアーバッグは、当初種々の材料で開発されてきたが、最近では脂肪族ポリアミド繊維の織布が基布として用いられ、特にナイロン66織布を基布とするものに統一されつつある。これは、ナイロン66織布の優れた強靱性や耐熱性がエアーバッグ材料として最適であると認識されたためである。



このような自動車用エアーバッグは、運転者等の安全を確保するために、最近の新車にはすべて装着される傾向にある。ところが、このようなエアーバッグは、製造工程で多くの端材が廃棄物として生じるので、そのような廃棄物を再資源化することが課題とされていた。また使用済みのエアーバッグも今後は多量に発生することが予測されるので、その処理も今後の大きな課題である。



そして、このような廃棄物の再資源化は、自動車用エアーバッグに限ったことではなく、脂肪族ポリアミド繊維を基布として合成樹脂をコーティング等によって被覆加工した他の製品についても同様に要請されることである。このような脂肪族ポリアミド繊維を基布とする製品の再資源化は、脂肪族ポリアミドを樹脂として再利用することで有効になされる。



脂肪族ポリアミド繊維を基布とする製品から、脂肪族ポリアミドを樹脂として再利用する場合、たとえば手作業によってコーティング等で被覆加工された合成樹脂の夾雑物を除去することが考えられるが、コストが非常に高くなり、実用には供し難いという問題がある。また、溶融によって、被覆加工された合成樹脂と脂肪族ポリアミド繊維とを分離することも考えられるが、脂肪族ポリアミド繊維は本来薬剤などによって溶解させ難いものであり、また被覆加工された合成樹脂等の夾雑物は、脂肪族ポリアミド繊維の基布に強固に固着された状態であるので、溶融のような方法で分離するのは実質的には不可能であった。



このため、脂肪族ポリアミド繊維を基布とする製品の廃棄物を再資源化する技術として、たとえば下記特許文献1のような特許出願がなされている。この特許文献1に係る発明は、再生ペレットの製造法に関するもので、エアーバッグの基布の端材および廃材を小片に粉砕し、該小片を溶融混練してペレット化する再生ペレットの製造法において、前記小片に粉砕する際、凹形状の可動刃と固定された平刃からなる裁断機を用いることを特徴とする再生ペレットの製造法である。



この特許文献1に係る発明は、あくまでエアーバッグの基布の端材および廃材を小片に粉砕する際の手段を改良したにすぎないもので、小片化した後に溶融混練することに着目したものではない。



しかしながら、上述のように脂肪族ポリアミド繊維は本質的に溶解させ難いものであるので、たとえ合成樹脂夾雑物が被覆加工された脂肪族ポリアミド繊維の基布を小片化したとしても、実際に溶融混練して脂肪族ポリアミドのみを分離し、樹脂としてペレット化するのは困難である。




【特許文献1】特開2003-191239号公報

産業上の利用分野


本発明は、脂肪族ポリアミド繊維の基布に他の合成樹脂等をコーティング等によって被覆加工し、或いは脂肪族ポリアミド繊維の基布に他の合成樹脂等を夾雑物として混入したような脂肪族ポリアミド繊維基布複合体、特に廃棄物である脂肪族ポリアミド繊維基布複合体から、脂肪族ポリアミドを樹脂ペレットや樹脂チップ等の有価物として再生する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
塩化カルシウムを炭素数1~4のアルキルアルコールで溶解して調製した抽出液によって、脂肪族ポリアミド繊維の基布に、シリコーン及びポリエチレンの少なくともいずれか一方が夾雑物として具備された脂肪族ポリアミド繊維基布複合体から脂肪族ポリアミドのみを抽出し、再生することを特徴とする脂肪族ポリアミドの再生方法。

【請求項2】
塩化カルシウムを炭素数1~4のアルキルアルコールで溶解して調製した抽出液によって、脂肪族ポリアミド繊維の基布に、シリコーン及びポリエチレンが夾雑物として具備された脂肪族ポリアミド繊維基布複合体から脂肪族ポリアミドのみを抽出し、再生することを特徴とする脂肪族ポリアミドの再生方法。

【請求項3】
塩化カルシウムを炭素数1~4のアルキルアルコールで溶解して調製した抽出液に、脂肪族ポリアミド繊維基布複合体を浸漬することによって脂肪族ポリアミドのみを抽出する請求項1又は2記載の脂肪族ポリアミドの再生方法。

【請求項4】
炭素数1~4のアルキルアルコールが、メタノール又はエタノールである請求項1乃至3のいずれかに記載の脂肪族ポリアミドの再生方法。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 自動車
  • 交通
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008139606thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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