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抗氷核活性剤及びその製造方法 コモンズ

国内特許コード P130008817
整理番号 280
掲載日 2013年3月27日
出願番号 特願2010-140682
公開番号 特開2012-001691
登録番号 特許第5608435号
出願日 平成22年6月21日(2010.6.21)
公開日 平成24年1月5日(2012.1.5)
登録日 平成26年9月5日(2014.9.5)
発明者
  • 河原 秀久
出願人
  • 学校法人 関西大学
発明の名称 抗氷核活性剤及びその製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】 氷核活性物質について幅広く抗氷核活性作用を示し、食品分野への応用が可能であり、餡粕以外のものから得ることが可能な、抗氷核活性剤及びそれの製造方法を提供する。
【解決手段】 日本酒からの抽出成分を含有することを特徴とする抗氷核活性剤。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要



一般に、水は融点(0℃)以下の温度で凝固するが、異物が全く含まれていない純水は-39℃まで凝固しない。このように、融点以下の温度まで冷却しても水が凝固しない現象は、過冷却現象と呼ばれている。かかる過冷却現象は、水の温度が下がると、水分子の持つ運動エネルギーが減少し、水が氷となるために必要な氷の種である氷核を発生させるために必要且つ十分な活性化エネルギーが得られないことが原因となって生じる。





このような過冷却を促進する物質は、過冷却促進(抗氷核活性)物質と呼ばれており、抗氷核活性を示す物質として、香辛料の成分であるオイゲノール(非特許文献1参照)や台湾ヒノキの成分であるヒノキチオール-鉄(非特許文献2参照)などの低分子化合物や、Acinetobacter calcoaceticus由来のタンパク質(非特許文献3参照)やBacillus thuringiensis由来の多糖(非特許文献4参照)等の高分子化合物が抗氷核活性を示すことも報告されている。





また、より高い氷核活性を示す抗氷核活性物質として、針葉樹のカツラの木部柔細胞から分離されたフラボノイド配糖体が明らかにされており(特許文献1参照)、このようなポリフェノール配糖体のうち、7位の水酸基がグルコシル化されてなる化合物が、高い活性を示すことが報告されている(非特許文献5参照)。





しかし、これらの抗氷核活性物質は、水に含まれる氷核活性細菌による過冷却点の上昇を低下させることは可能であるが、ヨウ化銀等の氷核活性を示す異物による過冷却点の上昇を低下させることは困難であり、加えて、これらの化合物は、安全性や生産性の問題から、食品分野での利用が困難となっていた。





そこで、食品分野での利用を図ると共に、食品廃棄物の有効利用を図るべく、本出願人は、生餡の製造過程で生じる餡粕から抽出したエキスが抗氷核活性を示すことを見出し、かかる餡粕の抽出エキスを含有する抗氷結活性剤について既に特許出願をしている(特許文献2参照)。このように餡粕から抗氷核活性物質を得ることにより、得られた抗活性物質が食品分野に応用可能になるのみならず、食品廃棄物の有効利用をも図ることが可能となる。

産業上の利用分野



本発明は、日本酒からの抽出成分を含有する抗氷核活性剤及びその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
日本酒の含有成分をスチレン-ジビニルベンゼン系合成吸着剤に吸着させ、該合成吸着剤に吸着された吸着物を、酢酸エチルで抽出し、該酢酸エチルで抽出された抽出物を日本酒からの抽出成分として含有することを特徴とする抗氷核活性剤。

【請求項2】
日本酒の含有成分をスチレン-ジビニルベンゼン系合成吸着剤に吸着させ、該合成吸着剤に吸着された吸着物を限外ろ過膜によって分子量3000以下画分に分画し、該分子量3000以下画分を日本酒からの抽出成分として含有することを特徴とする抗氷核活性剤。

【請求項3】
前記抽出物を限外ろ過膜によって分子量3000以下画分に分画し、該分子量3000以下画分を日本酒からの抽出成分として含有することを特徴とする請求項1に記載の抗氷核活性剤。

【請求項4】
日本酒の含有成分をスチレン-ジビニルベンゼン系合成吸着剤に吸着させる吸着工程と、前記合成吸着剤に吸着された吸着物を、酢酸エチルで抽出する抽出工程とを含み、前記酢酸エチルで抽出された抽出物を日本酒からの抽出成分として含有させることを特徴とする抗氷核活性剤の製造方法。

【請求項5】
日本酒の含有成分をスチレン-ジビニルベンゼン系合成吸着剤に吸着させる吸着工程と、前記合成吸着剤に吸着された吸着物を限外ろ過膜によって分子量3000以下画分に分画する分画工程とを含み、前記分子量3000以下画分を日本酒からの抽出成分として含有させることを特徴とする抗氷核活性剤の製造方法。

【請求項6】
前記酢酸エチルで抽出された抽出物を限外ろ過膜によって分子量3000以下画分に分画する分画工程をさらに含み、前記分子量3000以下画分を日本酒からの抽出成分として含有させることを特徴とする請求項4に記載の抗氷核活性剤の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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