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ゼラチン水溶液を用いた弾性に富む繊維ならびに中空糸の乾式紡糸法 コモンズ

国内特許コード P130008820
整理番号 299
掲載日 2013年3月27日
出願番号 特願2011-028562
公開番号 特開2012-167397
登録番号 特許第5828643号
出願日 平成23年2月14日(2011.2.14)
公開日 平成24年9月6日(2012.9.6)
登録日 平成27年10月30日(2015.10.30)
発明者
  • 田村 裕
  • 戸倉 清一
  • 古池 哲也
  • 浦木 康光
  • 小川 正人
  • 伊藤 昇
  • 田中 洋一
出願人
  • 学校法人 関西大学
発明の名称 ゼラチン水溶液を用いた弾性に富む繊維ならびに中空糸の乾式紡糸法 コモンズ
発明の概要 【課題】強度・弾性が十分であり、かつ水に対して安定性が高いゼラチン繊維およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】アルカリ処理により原料から抽出したゼラチンおよびポリエチレングリコールに代表する水溶性直鎖状高分子を、水または水とグリセリンに代表するアルコールとの混合溶媒に溶解してなる水溶液を、空気中で下方引出し、もしくは上方引き上げ紡糸することにより、中空糸を含むゼラチン繊維の製造方法を提供する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


ゼラチンは、豚、牛、鶏、魚等の骨、皮等の結合組織等から得られるコラーゲンの三重らせん分子を解いて作成されるものであり、生体適合性材料として好適に使用されている。しかし、ゼラチンを水に溶かして得られたゼラチン水溶液は、低濃度では延糸性が低く、高濃度ではゲル化してしまうため、ゼラチン繊維を作成することは困難であった。



そこで本発明者らの一部は、湿式紡糸によってゼラチン繊維を製造する方法を検討した結果、ゼラチンを含む溶液に、アミド化合物、アルカリ金属、またはアルカリ土類金属のハロゲン塩を添加して得た溶液を用いることにより、ゼラチン繊維を製造しうることを見いだした(特許文献1)。



しかし、特許文献1の方法では、ゼラチン水溶液から、有機溶媒を含む凝固浴を用いた湿式紡糸法で紡糸するため、有機溶媒などの洗浄に時間と複雑な操作が必要であり、コストも非常に高く、有機溶媒に起因して安全性にも問題があった。



かかる問題に鑑み、本発明者らの一部は、特許文献1に開示のゼラチン繊維と比較して低毒性であってより強度の高いゼラチン繊維を得るため研究した結果、ゼラチンからなる繊維の乾式紡糸法を見いだした(特許文献2)。



特許文献2に記載の乾式紡糸法では、ゼラチン水溶液に親水溶媒および/または多価グリシジル化合物を添加しており、多価グリシジル化合物を用いる態様では安全性に懸念があり、多価グリシジル化合物を用いない態様、即ち、ゼラチンと水と親水溶媒からなる溶液を乾式紡糸した場合、安全性は向上するが、得られる繊維の強度・弾性が十分でなく、改善の余地のあるものであった。



また、ゼラチンを魚餌や食品の包装などに用いる場合、ゼラチンは水に対して極めて不安定であるため、耐水性の面でも改善された性質を有するゼラチン繊維が求められている。

産業上の利用分野


本発明は、ゼラチン水溶液を用いた弾性に富む繊維ならびに中空糸の乾式紡糸法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
ゼラチンおよび水溶性直鎖状高分子を、水または水とアルコールとの混合溶媒に溶解してなる水溶液を、空気中で押し出しまたは引き出しにより紡糸することを含む、ゼラチン繊維の製造方法であって、
水溶性直鎖状高分子が、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルキチン、キトサン、カラギーナン、メチルセルロースおよびエチルセルロースからなる群から選択されたものであり、水に膨潤・溶解する高分子であり、分子構造が直鎖状であって、分子量が5,000~1,000,000である高分子である、ゼラチン繊維の製造方法。

【請求項2】
繊維が中空糸である、請求項1記載のゼラチン繊維の製造方法。

【請求項3】
アルコールがグリセリンである請求項1または2のいずれかに記載のゼラチン繊維の製造方法。

【請求項4】
紡糸を下方引出しにより行う請求項1~のいずれかに記載のゼラチン繊維の製造方法。

【請求項5】
紡糸を上方引き上げにより行う請求項1~のいずれかに記載のゼラチン繊維の製造方法。

【請求項6】
ゼラチンがアルカリ処理により原料から抽出されたものである、請求項1~のいずれかに記載のゼラチン繊維の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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