TOP > 国内特許検索 > 咀嚼模擬装置

咀嚼模擬装置

国内特許コード P130008836
整理番号 NMS-0076
掲載日 2013年3月28日
出願番号 特願2008-003247
公開番号 特開2009-162731
登録番号 特許第5062590号
出願日 平成20年1月10日(2008.1.10)
公開日 平成21年7月23日(2009.7.23)
登録日 平成24年8月17日(2012.8.17)
発明者
  • 小竹 佐知子
出願人
  • 学校法人日本医科大学
発明の名称 咀嚼模擬装置
発明の概要

【課題】実際の口腔環境に近い環境を再現し、該環境下において実際の咀嚼を模擬することにより、実際の咀嚼において試料から発生する香りの成分、味成分により近い成分を得ることができると共に、咀嚼力が弱いと考えられる消費者の噛む力をも再現して、これら消費者を対象とした商品を開発することができる咀嚼模擬装置を提供する。
【解決手段】試料(S)を破砕及び摩砕することにより、咀嚼を模擬するための装置(10)であって、前記試料(S)を収容するための容体(20A)と、該容体(20A)の内壁面(22)に沿って一方が他方に向かって摺動するように、対向して配設された一対の咀嚼擬似歯(31,32)と、を少なくとも備えてなる。
【選択図】図1

従来技術、競合技術の概要


従来から、食品等の様々な試料を咀嚼したときに、試料から放出される香りの成分を分析したり、前記試料の破砕及び摩砕のし易さを確認したりすることを目的として、咀嚼を模擬するための装置(咀嚼模擬装置)が開発されている。該咀嚼模擬装置の開発は、1986年頃から始まり、近年、食品会社などでは1995年にAcree,T.E.が開発した咀嚼模擬装置などの装置が用いられており、咀嚼模擬装置は、試料を攪拌して粉砕させることにより、咀嚼を模擬するものである。



このような攪拌タイプの咀嚼模擬装置として、図6に示すような咀嚼模擬装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。咀嚼模擬装置60は、試料を収容する容体61と、容体61内に相互に回転可能に配置された2個の混練パドル63,64と、一方の混練パドル63を回転させるモータ(回転駆動装置)62とを備えている。また、容体63の上部には、窒素ガス及び人工唾液を流入するための流入ポート61A,61Bが形成され、混練後に放出される成分を排出するための排出ポート61Cが形成されている。



このような咀嚼模擬装置60によれば、容体61内に試料と人工唾液を投入し、モータ62を作動させることにより、一方の混練パドル63を駆動させる。該駆動により混練パドル63が回転運動すると共に、該一方の混練パドル63と噛合いながら混練パドル64も回転運動し、試料と人工唾液は攪拌され、混練パドル62,63間において試料は粉砕される。



このようにして粉砕された試料から放出される成分は、容体61内を流入する窒素ガスと共に搬送され、排出ポート61Cから排出され、ガスクロマトグラフィによって分析される。



また、別の態様として、例えば、図7に示すような咀嚼模擬装置が提案されている。該咀嚼模擬装置は、オランダのワーゲニンゲン大学で製作された咀嚼模擬装置であり、発明者は該装置を用いて発生する香りの研究を行っていた。



図7に示すように、咀嚼模擬装置70は、試料Sを収容するための半球状有底の内側容体71と、内側容体71を覆うように有底の外側容体72と、を備えている。2つの容体71,72は、上方においてコネクタ75により連結されており、外側容体72は、下方において受け材76に収容されている。また、受け材76は、緩衝バネ77を介してベース78に配置されている。さらに、内側容体71の内部には、その内壁面71aに沿って摺動する咀嚼擬似歯73が配設されている。



咀嚼模擬装置70によれば、内側容体71と外側容体72との間に温水を入れて、内側容体71内の試料Sを温めることができる。次に、連結ロッド74を介して、咀嚼擬似歯73を摺動方向に直動させると共に回動させて、試料Sの模擬咀嚼を行なう。そして、内部容器71内において、試料Sから放出された成分は、ガスクロマトグラフィにより分析される。

【特許文献1】特開2002-5795号公報

産業上の利用分野


本発明は、試料を破砕及び摩砕することにより、咀嚼を模擬するための咀嚼模擬装置に係り、特に、実際の咀嚼行為により近い模擬咀嚼を再現することができる咀嚼模擬装置に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
試料(S)を破砕及び摩砕することにより、咀嚼を模擬するための装置(10)であって、
前記試料(S)を収容するための容体(20A)と、該容体(20A)の内壁面(22)に沿って一方が他方に向かって摺動するように、対向して配設された一対の咀嚼擬似歯(31,32)と、
前記一方の咀嚼擬似歯(31)と前記他方の咀嚼擬似歯(32)との間に圧力を作用させるように、前記一対の咀嚼擬似歯(31,32)のうちの少なくとも1つの咀嚼擬似歯を前記内壁面(22)に沿って直動駆動させる直動駆動部(41)と、を少なくとも備え
前記一対の咀嚼擬似歯(31,32)のうち、いずれかの咀嚼擬似歯、もしくは、いずれかの該咀嚼模擬歯に連結する部分(31a,31b,32a,32b)には、前記圧力を測定するための圧力測定器(43)が設けられており、
一方の咀嚼擬似歯(31)には、前記直動駆動部(41)が連結され、他方の咀嚼擬似歯(32)には、前記一対の咀嚼擬似歯(31,32)との間に作用する圧力を調整する圧力調整機構(50)が連結されており、
前記圧力調整機構(50)は、エアの圧力を調整する圧力調整弁(52)を備えており、該圧力調整弁(52)により前記エアの圧力を調整することにより、前記一対の咀嚼擬似歯(31,32)との間に作用する圧力を調整する機構であることを特徴とする咀嚼模擬装置。

【請求項2】
前記咀嚼擬似歯が摺動する方向(D)に沿った軸を回転軸(R)として、前記一対の咀嚼擬似歯(31,32)のうちの少なくとも1つの咀嚼擬似歯を回動駆動させる回動駆動部(42)をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の咀嚼模擬装置。

【請求項3】
前記咀嚼模擬装置(10)は、前記直動駆動部(41)の前記直動駆動を制御し、かつ、前記回動駆動部(42)の前記回動駆動を制御するための制御装置(100)をさらに備えており、
該制御装置(100)は、前記咀嚼擬似歯を直動させる速度、前記一方の咀嚼擬似歯(31)と前記他方の咀嚼擬似歯(32)との間に作用させる圧力、前記咀嚼擬似歯を回動させる方向、前記咀嚼擬似歯を回動させる角度、及び前記咀嚼擬似歯を回動させる速度、を入力するための入力装置(100A)を備えており、前記制御装置(100)は、前記入力装置(100A)から入力された前記直動速度及び前記圧力に基づいて前記直動駆動部(41)を作動させるべき作動量と、前記回動方向、前記回動角度、及び前記回動速度に基づいて前記回動駆動部(42)を作動させるべき作動量と、を演算する演算手段(101)と、該演算された作動量に基づいて、前記直動駆動部(41)及び前記回動駆動部(42)に作動信号を出力する出力手段(104)と、を少なくとも備えることを特徴とする請求項に記載の咀嚼模擬装置。

【請求項4】
前記制御装置(100)は、前記圧力測定器(43)により測定した圧力が、前記入力装置(100A)に入力された前記圧力に一致するように、前記作動量を補正する作動量補正手段(103)をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の咀嚼模擬装置。
産業区分
  • 試験、検査
  • 食品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2008003247thum.jpg
出願権利状態 権利存続中


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close