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LST-1及び/又はLST-2によって輸送される化合物

国内特許コード P130008864
掲載日 2013年3月29日
出願番号 特願2012-197554
公開番号 特開2014-051463
登録番号 特許第6021148号
出願日 平成24年9月7日(2012.9.7)
公開日 平成26年3月20日(2014.3.20)
登録日 平成28年10月14日(2016.10.14)
発明者
  • 阿部 高明
  • 水井 佳治
出願人
  • 国立大学法人東北大学
発明の名称 LST-1及び/又はLST-2によって輸送される化合物
発明の概要 【課題】新規の癌細胞検出用又は肝細胞検出用プローブや、該化合物を含む癌細胞又は肝細胞に薬物を送達するための薬物担体を提供すること。
【解決手段】肝細胞に特異的に発現するトランスポータータンパク質であるLST-1や、癌細胞に特異的に発現するトランスポータータンパク質であるLST-2の新規の輸送基質を同定し、同定されたLST-1及び/又はLST-2の輸送基質を、癌細胞検出用又は肝細胞検出用プローブや、該化合物を含む癌細胞又は肝細胞に薬物を送達するための薬物担体として使用する。
【選択図】 なし
従来技術、競合技術の概要



LST(liver-specific organic anion transporter)-1、及びLST-2は、有機アニオントランスポーターファミリーに含まれるタンパク質であり、内因性や外因性の様々な有機アニオンの輸送に関与することが知られている。LST-1とLST-2は、ともに正常な生体内においては肝臓に特異的に発現しているが、LST-2の発現量は、LST-1と比較してわずかであり、LST-1の数十分の1程度であることが明らかにされている。また、LST-2は、大腸癌、肝癌、胆管、胆のう癌、膵癌、胃癌などの様々な消化器癌組織において、高発現していることが知られている(特許文献1及び2、非特許文献1)。





LST-1とLST-2の共通の輸送基質としては、胆汁酸等が知られている。また、LST-2は、抗がん剤であるメトトレキサート(MTX)の輸送に深く関与することが明らかにされており、LST-2発現細胞ではMOCK細胞に比べて有意にMTXの取り込みが増加し、さらに、MTXに対する感受性も有意に増加することが報告されている(特許文献1及び2、非特許文献1)。





上述のように、LST-1は正常な肝臓に局在しており、また、LST-2は癌細胞に局在していることから、LST-1やLST-2の輸送基質は、肝細胞又は癌細胞を検出するためのプローブや、様々な薬物を肝細胞又は癌細胞に送達するための薬物担体などに有効に利用できると考えられる。しかし、LST-1やLST-2の基質については不明な点が多く残されており、プローブや薬物担体として使用可能なLST-1やLST-2の輸送基質はこれまでに明らかにされていない。

産業上の利用分野



本発明は、LST-1やLST-2を介して輸送される化合物を含む癌細胞検出用又は肝細胞検出用プローブや、かかる化合物を含む癌細胞又は肝細胞に薬物を送達するための薬物担体等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下の(1)~(3)のいずれかに示される、LST-1及び/又はLST-2を介して輸送される化合物を含む癌細胞又は肝細胞検出用プローブ
(1)LST-2を介して輸送される、以下の一般式で表される2-[2-(4-メトキシフェニル)-5-(フェニルカルバモイル)チオフェン-3-イル]酢酸を含む癌細胞検出用プローブ;
【化1】



(2)LST-1を介して輸送される、以下の一般式で表される3-メチル-N-(2-メチルフェニル)-4-(フェニルスルファモイル)ベンズアミドを含む肝細胞検出用プローブ;
【化2】



(3)LST-1及びLST-2を介して輸送される、以下の一般式で表される3-[3-(イミダゾール-1-イルメチル)-2-メチルインドール-1-イル]プロパン酸を含む癌細胞又は肝細胞検出用プローブ;
【化3】



【請求項2】
化合物が、検出可能なマーカーで標識されている、請求項1記載の癌細胞又は肝細胞検出用プローブ。

【請求項3】
癌が、乳癌、胆管癌、肝癌、脳腫瘍、胃癌、大腸癌、又は膵臓癌である、請求項1又は2記載の癌細胞又は肝細胞検出用プローブ。

【請求項4】
請求項1~のいずれかに記載の癌細胞又は肝細胞検出用プローブを備える、癌細胞又は肝細胞検出用キット。

【請求項5】
以下の(1’)~(3’)のいずれかに示される、LST-1及び/又はLST-2を介して輸送される化合物を含む、癌細胞又は肝細胞に薬物を送達するための薬物担体
(1’)LST-2を介して輸送される、以下の一般式で表される2-[2-(4-メトキシフェニル)-5-(フェニルカルバモイル)チオフェン-3-イル]酢酸を含む癌細胞に薬物を送達するための薬物担体;
【化4】



(2’)LST-1を介して輸送される、以下の一般式で表される3-メチル-N-(2-メチルフェニル)-4-(フェニルスルファモイル)ベンズアミドを含む肝細胞に薬物を送達するための薬物担体;
【化5】



(3’)LST-1及びLST-2を介して輸送される、以下の一般式で表される3-[3-(イミダゾール-1-イルメチル)-2-メチルインドール-1-イル]プロパン酸を含む癌細胞又は肝細胞に薬物を送達するための薬物担体;
【化6】



【請求項6】
癌細胞に送達するための薬物が、抗癌剤である、請求項記載の薬物担体。

【請求項7】
癌が、乳癌、胆管癌、肝癌、脳腫瘍、胃癌、大腸癌、又は膵臓癌である、請求項5又は6記載の薬物担体。

【請求項8】
肝細胞に送達するための薬物が、肝臓疾患治療用薬物である、請求項記載の薬物担体。

【請求項9】
肝臓疾患が、ウィルス性急性肝炎、ウィルス性劇症肝炎、ウィルス性慢性肝炎、ウィルス性肝硬変、アルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、又はアルコール性肝硬変である、請求項記載の薬物担体。

【請求項10】
請求項5、8及び9のいずれかに記載の薬物担体と、肝臓疾患治療用薬物とを含む、肝臓疾患治療剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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