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移乗器具

国内特許コード P130008920
整理番号 PG08E28JP
掲載日 2013年4月2日
出願番号 特願2010-021973
公開番号 特開2011-156255
登録番号 特許第5531344号
出願日 平成22年2月3日(2010.2.3)
公開日 平成23年8月18日(2011.8.18)
登録日 平成26年5月9日(2014.5.9)
発明者
  • 小泉 邦雄
  • 中林 美奈子
  • 新鞍 真理子
  • 丸谷 芳正
  • 河原 雅典
  • 鳥海 清司
  • 稲葉 聡
出願人
  • 国立大学法人富山大学
発明の名称 移乗器具
発明の概要 【課題】被介護者の乗り降りが容易であり、確実に移乗作業を補助することができる移乗器具を提供する。
【解決手段】床面に設置される基材12と、基材12に対して上方に向かって垂直な面を回動可能に設けられた支柱24と、支柱24を回動方向に付勢可能に設けられた姿勢保持部材であるガススプリング28を備える。支柱24に取り付けられ被介護者40の胸の前側を受ける胸部保持部材30と、被介護者40の大腿部を受けて支柱24の回動方向と同方向に回転する大腿部保持部材であるローラクッション18を備える。ローラクッション18は、被介護者40の足下から膝裏まで上下動し、固定可能である。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



一般的に、高齢による足腰の筋力低下や障害等により、自分の力で立ち上がり、向きを変えたり歩くことができなくなると、介護者の介助が必要となる。介護者は、このような被介護者が、ベッドから車椅子やトイレ等に移る際の動作の介助において、移乗作業を行っている。従来、このような移乗作業は、介護者が腰を屈めて両腕を被介護者の腋の下から背に回し、抱きかかえて少し立たせ、被介護者の体の向きを変えて座らせている。しかし、被介護者を抱きかかえて立たせたり座らせたりする動作は、介護者に被介護者の体重がかかるため負担が大きく、介護者にとっては腰痛等が発生しやすいものであった。また、トイレの前後に下着の着脱をするためには、被介護者を立たせておかなければならず、立位保持が不安定な被介護者の場合には、介護者はその介助も同時に行う必要があり、介助動作は重労働であった。さらに、被介護者も苦痛であり、転倒する危険にさらされていた。そのため、そのような状態の被介護者は「寝かせきり」にされ、その後、自分で何もできない「寝たきり老人」となってしまう場合が多く、被介護者の尊厳が損なわれている状況にあった。





そこで、被介護者をトイレに連れて行く際に、介護者の移乗作業の負担を軽減するために用いられる移乗器が提案されている。特許文献1に開示されている移乗介護支援車は、移動用台車と移乗用架台とで構成され、移乗用架台はガススプリングを介して移動用台車に対して回転可能に設けられている。移乗用架台には、被介護者の身体の各部分をそれぞれ保持する足置き、すね当て、差し込みもも当て、腹当て、腕置き机、握り棒が設けられている。この移乗介護支援車の使用法は、移乗用架台に被介護者の身体を各部材に当て、移乗用架台を被介護者の前方へ向かってガススプリングにより回動させ、任意の位置で停止させて被介護者の体重を移乗用架台に受ける。トイレ等まで移動用台車で移動させ、移乗用架台を元の位置に回動させて被介護者をトイレに座らせるものである。





特許文献2に開示されている移乗装置は、台車と、台車上に傾動自在に設けられた支柱が設けられている。支柱には、被介護者の臀部を支える座部プレートと、胸部を支える胸当パッドと、腋下を支える腋部サポートが設けられている。座プレートは支柱に対して開閉自在である。胸当パッドと腋部サポートは、支柱に沿って摺動自在に設けられている。この移乗装置の使用方法は、被介護者を座部プレートに座らせて支柱を被介護者の前方へ傾動させ、被介護者の体重は胸当パッドと腋部サポートで担うことになり、座部プレートは体重から開放される。そして、被介護者をトイレに座らせるには、体重から開放された座部プレートを閉じて畳み、胸当パッドと腋部サポートを下方にスライドさせ、被介護者の上体が前傾姿勢のまま滑り降り、臀部が便器等に着座するものである。

産業上の利用分野



この発明は、介護が必要な人の身体を保持する身体保持部材を有する移乗支援器具に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
床面に設置される基材と、前記基材に対して上方に向かって垂直な面を回動可能に設けられた支柱と、前記支柱を回動方向に付勢可能に設けられた姿勢保持部材と、前記支柱に取り付けられ前記姿勢保持部材と反対側に位置し介護が必要な被介護者の胸の前側を受ける胸部保持部材と、前記被介護者の大腿部を受けて前記支柱の回動方向と同方向に回転する支持面である大腿部保持部材とを備え、
前記支柱は、被介護者の左右の両側に位置する一対の第一支柱とこの第一支柱に各々軸支された一対の第二支柱とから成り、前記第一支柱は前記基材に対して上方に突出して固定され、前記第二支柱は前記第一支柱の上端部に回動可能に取り付けられ、
前記大腿部保持部材は、前記一対の第一支柱の間に取り付けられ、前記胸部保持部材は、前記一対の第二支柱の間に取り付けられ、前記姿勢保持部材は、上端部が前記胸部保持部材に軸止され、下端部が前記第一支柱に対して揺動可能に設けられたことを特徴とする移乗器具。

【請求項2】
床面に設置される基材と、前記基材に対して上方に向かって垂直な面を回動可能に設けられた支柱と、前記支柱を回動方向に付勢可能に設けられた姿勢保持部材と、前記支柱に取り付けられ前記姿勢保持部材と反対側に位置し介護が必要な被介護者の胸の前側を受ける胸部保持部材と、前記被介護者の大腿部を受けて前記支柱の回動方向と同方向に回転する支持面である大腿部保持部材とを備え、
前記支柱は、前記被介護者の正面に位置する一対の第一支柱と第二支柱とから成り、前記第一支柱と前記第二支柱は互いに同形で、前記第一支柱と前記第二支柱の各下端部が前記基材に対して前記被介護者の前後方向に所定距離だけ離れて取り付けられ、前記第一支柱と前記第二支柱は、前記基材に対して垂直方向の面内で前記被介護者の前後方向に揺動可能に設けられ、前記第一支柱と前記第二支柱は互いに平行に位置して平行四辺形のリンク構造に形成され、
前記大腿部保持部材は、前記第一支柱と前記第二支柱に対して、前記被介護者側に取り付けられ、前記胸部保持部材は、前記第一支柱と前記第二支柱に取付部材を介して設けられ、前記取付部材が前記第一支柱と前記第二支柱に軸支されたことを特徴とする移乗器具。

【請求項3】
前記大腿部保持部材は、前記被介護者の足下から膝裏まで上下動し、固定可能に設けられている請求項1または2記載の移乗器具。

【請求項4】
前記大腿部保持部材は、ローラクッションから成る請求項1,2または3記載の移乗器具。

【請求項5】
前記基材の前記支柱の取付位置付近に設けられ前記大腿部保持部材と平行に位置したステップと、前記基材の下側面に取り付けられたキャスタが設けられた請求項2記載の移乗器具。
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2010021973thum.jpg
出願権利状態 登録
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