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ヌクレオチド除去修復阻害剤、抗腫瘍剤および紫外線治療の増強剤 コモンズ

国内特許コード P130008979
整理番号 2011-068
掲載日 2013年4月4日
出願番号 特願2012-094534
公開番号 特開2013-221018
登録番号 特許第6004422号
出願日 平成24年4月18日(2012.4.18)
公開日 平成25年10月28日(2013.10.28)
登録日 平成28年9月16日(2016.9.16)
発明者
  • 松永 司
  • 西永 真理
  • 斉藤 臣雄
  • 長田 裕之
出願人
  • 国立大学法人金沢大学
発明の名称 ヌクレオチド除去修復阻害剤、抗腫瘍剤および紫外線治療の増強剤 コモンズ
発明の概要 【課題】ヌクレオチド除去修復阻害剤、又は抗腫瘍剤若しくは紫外線治療の作用増強剤の提供。
【解決手段】下記一般式(1)で表される化合物を含有する薬剤。



(式(1)中、RおよびRは、それぞれ独立して、置換基を有していてもよいC~Cアルキル基もしくは水素原子を示し、互いに結合して環を形成してもよい。Rは、置換基を有していてもよいC~Cアルコキシ基を示す。)
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


ヌクレオチド除去修復(NER)は、太陽光紫外線で生じるシクロブタン型ピリミジンダイマー(CPD)や6-4光産物(6-4PP)などの二量体型ピリミジン損傷や、アフラトキシンB1、ベンゾ[a]ピレン、アセチルアミノフルオレン、シスプラチンなど多様な化学物質で生じる塩基付加体を取り除く普遍的なDNA修復機構である。この修復反応は、DNA損傷の認識、損傷部位の二本鎖巻き戻し、DNA損傷の両側切断、一本鎖ギャップのDNA合成、親鎖との連結からなり、試験管内の再構成反応系においても、1個のDNA損傷の修復に約30種類ものポリペプチドが必要となる複雑な反応である。また、細胞内ではクロマチンリモデリング因子やユビキチンE3リガーゼなどさらに多くの因子が関与することが知られている。この修復機構に先天的異常があると高発がん性の劣性遺伝疾患・色素性乾皮症(xeroderma pigmentosum)を発症し、健常人の数千倍もの頻度で太陽露光部に皮膚癌を生じ、内部の癌も数倍から数十倍頻度が高い。



紫外線損傷に特異的なモノクローナル抗体を用いた多くの免疫測定法が開発され、細胞ヌクレオチド除去修復活性の分析のために広く使われている。本発明者等は、近赤外蛍光画像処理システムと連動する損傷特異抗体を用いた間接的免疫蛍光染色に基づく、マイクロプレートフォーマット細胞ベース免疫測定法(microplate-formatted cell-based immunoassay for NER of UV photoproducts、M-CINUP)を開発した。この免疫測定法は、少量の細胞であっても迅速で定量分析可能なNER活性測定方法である(特許文献1)。



抗腫瘍剤の種類やその作用機序は数多く知られており、DNAのアルキル化、架橋化等もその一つである。シスプラチンは広く用いられている抗腫瘍剤であり、90%以上のDNA鎖内架橋、5%以下のDNA鎖間架橋からなる塩基付加体を形成する(非特許文献1、非特許文献2)。

産業上の利用分野


本発明は、ヌクレオチド除去修復阻害剤、ならびに、抗腫瘍剤の増強剤及び紫外線治療の増強剤に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
一般式(1)
【化1】


(式(1)中、RおよびRは、それぞれ独立して、~Cアルキル基もしくは水素原子を示し、互いに結合して環を形成してもよい(ただし、RおよびRの両方が水素原子であることは除く)。Rは、~Cアルコキシ基を示す。)
で表される化合物またはその医薬的に許容される塩を含有する、ヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項2】
およびRは、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、プロピル基または水素原子である(ただし、RおよびRの両方が水素原子であることは除く)請求項1に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項3】
およびRは、互いに結合して5~7員環を形成している請求項1に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項4】
は、炭素数1~3のアルコキシ基である、請求項1~3のいずれか一に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項5】
は、メトキシ基である、請求項4に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項6】
はメチル基、Rはメチル基及びRはメトキシ基である請求項1に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項7】
はエチル基、Rは水素原子及びRはメトキシ基である請求項1に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項8】
はメチル基、Rは水素原子及びRはメトキシ基である請求項1に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項9】
はプロピル基、Rは水素原子及びRはメトキシ基である請求項1に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項10】
及びRは互いに結合して6員環を形成し、Rはメトキシ基である請求項1に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項11】
腫瘍の治療用である、請求項1~10のいずれか一に記載のヌクレオチド除去修復阻害剤。

【請求項12】
一般式(1)
【化2】


(式(1)中、RおよびRは、それぞれ独立して、~Cアルキル基もしくは水素原子を示し、互いに結合して環を形成してもよい(ただし、RおよびRの両方が水素原子であることは除く)。Rは、~Cアルコキシ基を示す。)
で表される化合物またはその医薬的に許容される塩を有効成分とする、抗腫瘍剤の増強剤または紫外線治療の増強剤。

【請求項13】
およびRは、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、プロピル基または水素原子である(ただし、RおよびRの両方が水素原子であることは除く)請求項12に記載の増強剤。

【請求項14】
およびRは、互いに結合して5~7員環を形成している請求項12に記載の増強剤。

【請求項15】
は、炭素数1~3のアルコキシ基である、請求項12~14のいずれか一に記載の増強剤。

【請求項16】
は、メトキシ基である、請求項15に記載の増強剤。

【請求項17】
はメチル基、Rはメチル基及びRはメトキシ基である請求項12に記載の増強剤。

【請求項18】
はエチル基、Rは水素原子及びRはメトキシ基である請求項12に記載の増強剤。

【請求項19】
はメチル基、Rは水素原子及びRはメトキシ基である請求項12に記載の増強剤。

【請求項20】
はプロピル基、Rは水素原子及びRはメトキシ基である請求項12に記載の増強剤。

【請求項21】
及びRは互いに結合して6員環を形成し、Rはメトキシ基である請求項12に記載の増強剤。

【請求項22】
抗腫瘍剤の投与前または紫外線治療前に、該化合物が投与されるように用いられることを特徴とする、請求項12~21のいずれか一に記載の増強剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
(有)金沢大学ティ・エル・オーは、金沢大学の研究者の出願特許を産業界へ技術移転することを主目的として、金沢大学の教官の出資により設立された技術移転機関です。
ご興味のある方は、下記「問合せ先」へ整理番号と共にご連絡願います。
なお、既に活用のお申し込み・お打合わせ等の段階に入っている場合もございますので、予めご承知おきください。


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