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酢酸資化性の細胞外電子伝達微生物を用いた浄化剤及び浄化方法 コモンズ

国内特許コード P130009012
整理番号 12016P
掲載日 2013年4月8日
出願番号 特願2012-084483
公開番号 特開2013-212468
出願日 平成24年4月3日(2012.4.3)
公開日 平成25年10月17日(2013.10.17)
発明者
  • 吉田 奈央子
  • 片山 新太
出願人
  • 国立大学法人豊橋技術科学大学
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 酢酸資化性の細胞外電子伝達微生物を用いた浄化剤及び浄化方法 コモンズ
発明の概要

【課題】悪臭物質の生成を伴わない浄化方法を実現することを課題とする。
【解決手段】酢酸又は酢酸塩と、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌と、脱ハロゲン化細菌とを組み合わせて用いることにより、酢酸を電子供与体とした脱ハロゲン化を行う。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


有機ハロゲン化合物汚染環境の浄化方法として、有機ハロゲン化合物を還元的脱ハロゲン反応により無毒化(分解)する微生物(脱ハロゲン化細菌)を補填する方法が知られている。塩素化エチレンや塩素化エタンを唯一無毒化できる微生物であるデハロコッコイデス属細菌は、還元的脱ハロゲン化反応の電子供給源として水素を必要とするが(非特許文献1)、汚染環境中に水素を供給することは困難である。そのため、既存技術では、乳酸、乳酸ポリエステルやデンプン等の発酵性有機物を供給することにより、環境中に生息する微生物または浄化剤中に存在する発酵性微生物の代謝により水素を生産することで浄化微生物(脱ハロゲン化細菌)に水素を供給し、浄化を実現している(例えば非特許文献2、特許文献1~3。図1を参照)。尚、本発明者らの研究グループは、脱ハロゲン化能に優れた新規なジオバクター属細菌を報告した(特許文献4)。また、特許文献5においても、新規なジオバクター属細菌が報告されている。

産業上の利用分野


本発明は浄化剤及びその用途に関する。詳しくは、塩素化エチレンや塩素化エタンといった有機ハロゲン化合物で汚染された環境(土壌や河川など)の浄化に利用される浄化剤及び浄化方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
酢酸又はその塩と、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌と、脱ハロゲン化細菌とを組み合わせてなる浄化剤。

【請求項2】
以下の(1)~(6)のいずれかの構成からなる、請求項1に記載の浄化剤:
(1)酢酸又はその塩、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌及び脱ハロゲン化細菌の3成分を含有した混合剤;
(2)酢酸又はその塩を含有する第1要素と、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌及び脱ハロゲン化細菌の2成分を含有した混合剤である第2要素と、からなるキット;
(3)酢酸又はその塩を含む第1要素と、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌を含む第2要素と、脱ハロゲン化細菌を含む第3要素と、からなるキット;
(4)酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌及び脱ハロゲン化細菌の2成分を含有し、その使用時に酢酸又はその塩が併用されるもの;
(5)酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌を含有し、その使用時に脱ハロゲン化細菌と酢酸又はその塩が併用されるもの;及び
(6)脱ハロゲン化細菌を含有し、その使用時に酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌と酢酸又はその塩が併用されるもの。

【請求項3】
酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌が、ジオバクター属細菌、シュワネラ属細菌、デスルフォビブリオ属細菌、アゾスピラ属細菌、ペロバクター属細菌、デスルフォモナス属細菌、デスルフォムサ属細菌、デスルフォバルバス属細菌、カンピロバクター属細菌、ウォリネラ属細菌、ジオスリックス属細菌、ホロファーガ属細菌、ブルデオビブリオ属細菌、ミクソコッカス属細菌、デスルフォコッカス属細菌、デスルフォサルシナ属細菌、デスルフォバクター属細菌、デスルフォバクテリウム属細菌、及びジオスピリラム属細菌からなる群より選択される一又は二以上の細菌である、請求項1又は2に記載の浄化剤。

【請求項4】
酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌が受託番号FERM P-21949のジオバクター属AY株である、請求項1又は2に記載の浄化剤。

【請求項5】
脱ハロゲン化細菌が、デハロコッコイデス属細菌、デハロバクター属細菌、デサルフィトバクテリウム属細菌、デスルフォモナス属細菌、クロストリジウム属細菌、及びデハロスピリラム属細菌からなる群より選択される一又は二以上の細菌である、請求項1~4のいずれか一項に記載の浄化剤。

【請求項6】
有機ハロゲン化合物を含む浄化対象物に対して、請求項1~5のいずれか一項に記載した浄化剤を作用させることを特徴とする、浄化方法。

【請求項7】
有機ハロゲン化合物を含む浄化対象物に対して、酢酸又はその塩の存在下、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌と脱ハロゲン化細菌を作用させることを特徴とする、浄化方法。

【請求項8】
有機ハロゲン化合物を含む浄化対象物に、酢酸又はその塩と、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌と、脱ハロゲン化細菌とを添加するステップを含む、請求項7に記載の浄化方法。

【請求項9】
前記ステップが以下の(i)~(iii)からなる、請求項8に記載の浄化方法:
(i)酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌と脱ハロゲン化細菌を含有する混合剤を用意するステップ;
(ii)前記混合剤を前記浄化対象物に添加するステップ;及び
(iii)酢酸又はその塩を前記浄化対象物に添加するステップ。

【請求項10】
前記ステップが以下の(I)及び(II)からなる、請求項8に記載の浄化方法:
(I)酢酸又はその塩、酢酸資化性の細胞外電子伝達細菌及び脱ハロゲン化細菌を含有する混合剤を用意するステップ;
(II)前記混合剤を前記浄化対象物に添加するステップ。
産業区分
  • 処理操作
  • 微生物工業
  • 廃棄物処理
  • 衛生設備
  • 廃水処理
  • その他衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 審査請求前
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