TOP > 国内特許検索 > MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置

MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置 コモンズ

国内特許コード P010000408
整理番号 A051P101
掲載日 2003年1月17日
出願番号 特願平11-187831
公開番号 特開2001-013251
登録番号 特許第3535045号
出願日 平成11年7月1日(1999.7.1)
公開日 平成13年1月19日(2001.1.19)
登録日 平成16年3月19日(2004.3.19)
発明者
  • 谷森 達
  • 越智 敦彦
  • 西 勇二
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置 コモンズ
発明の概要 【課題】 コリメータを用いずに、迅速、確実にγ線入射方向を決定することができるMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定方法及びその装置を提供する。
【解決手段】 窓となるドリフト電極11と、ガスパッケージ12と、複数のフィールドワイヤ13を有する長いドリフト領域15と、キャピラリープレート14と、MSGC16と、データ収集システム20とを備え、前記ガスパッケージ12中の反跳電子により検出領域中のガスを電離させ、このうち電子は検出面に垂直になるよう調整されたドリフト電場に沿ってドリフトし、中間増幅器である前記キャピラリプレート14に到達し、ガス増幅され、さらに増幅された電子を前記MSGC16へドリフトし、2次元の電極で信号を発生し、これが前記データ収集システム20によって高速時間毎に位置が記録される。
従来技術、競合技術の概要


γ線(ここでのγ線は、100keV~1MeV程度のものを指す)は、最もエネルギーの高い電磁波であり、光と同様、非常に直進性が高く、X線以上に物質の透過性に優れているため、物体内の透過、さらにはγ線を発生する同位体の原子核を用いることにより、生体内の物質の移動を見るトレーサとして、化学、生物、医療、薬学を始めとする多くの分野で使用されている。
特に、医学分野への利用においては、現在、癌、腫瘍など多数の診断にγ線による画像診断が利用されている。適用される臓器も脳、心臓、肺、肝臓、循環器、骨などほとんどの分野で広く使用されている。多くは140keVあたりのガンマ線を出す放射性同位体を使用し、それらのガンマ線をコリメータにより検出できる方向を限定したガンマ線検出器で捉え、画像を得るようにしている。
また、生物、工業利用でもγ線を用いた調査が試みられている。
一方、核反応を利用する原子力では、γ線は危険であることから遮蔽されなければならないが、γ線を探すことにより汚染を調査することができる。
このように、エネルギー領域のγ線は現在の最先端技術に不可欠なものであり、その検出方法の改善、向上は科学のみならず産業にも大きな影響があるといえる。
γ線の検出が必要な分野では、その検出目的により、そのエネルギーを求め、γ線を放射した物質を決定するスペクトル分析、およびその発生源の方向、さらにはγ線によるイメージの検出が必要である。前者は各種のシンチレーション結晶などが開発され多くの装置が使用されている。
一方、γ線は光やX線のような反射、屈折現象がなく光学的な手法を適用できないため、画像をとることは殆ど不可能であった。

産業上の利用分野


本発明は、MSGC(マイクロストリップガスチャンバー)による反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置であって、
(a)窓となるドリフト電極と、
(b)ガスパッケージと、
(c)該ガスパッケージ内に配置される複数のフィールドワイヤを有する長いドリフト領域と、
(d)前記ガスパッケージ内に配置されるキャピラリープレートと、
(e)前記ガスパッケージ内に配置されるMSGC基板部と、
(f)データ収集システムとを備え、
(g)前記ガスパッケージ中の反跳電子により検出領域中のガスを電離させ、このうち電子は検出面に垂直になるよう調整されたドリフト電場に沿ってドリフトし、中間増幅器である前記キャピラリプレートに到達し、ガス増幅され、さらに増幅された電子を前記MSGC基板部へドリフトし、2次元の電極で信号を発生し、これが前記データ収集システムによってナノ秒オーダーの高速時間毎に位置が記録されることを特徴とするMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置。

【請求項2】
MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置であって、
(a)窓となるドリフト電極と、
(b)ガスパッケージと、
(c)該ガスパッケージ内に配置される複数のフィールドワイヤを有する長いドリフト領域と、
(d)前記ガスパッケージ内に配置される長いドリフト領域の脇に配置される光検出器と、
(e)前記ガスパッケージ内に配置されるキャピラリープレートと、
(f)前記ガスパッケージ内に配置されるMSGC基板部と、
(g)データ収集システムとを備え、
(h)前記ガスパッケージ中の反跳電子は検出領域中のガスを電離させ、γ線がガス中で光電/コンプトン効果を起こした瞬時の時間を決定するために、前記光検出器で電離気体が発生する光を捉えるとともに、前記電子は検出面に垂直になるよう調整されたドリフト電場に沿ってドリフトさせ、中間増幅器である前記キャピラリプレートに到達し、ガス増幅され、さらに増幅された電子をMSGC基板部へドリフトし、2次元の電極で信号を発生し、これが前記データ収集システムによってナノ秒オーダーの高速時間毎に位置が記録されることを特徴とするMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置。

【請求項3】
請求項又は記載のMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置において、前記ガスパッケージはXeをベースとするガスで満たされることを特徴とするMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置。

【請求項4】
請求項記載のMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置において、前記ガスパッケージはXeの圧力を調整可能にしてなることを特徴とするMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP1999187831thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) CREST 単一分子・原子レベルの反応制御 領域
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close