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カニューラ 実績あり

国内特許コード P130009108
掲載日 2013年4月18日
出願番号 特願2005-195871
公開番号 特開2007-014368
登録番号 特許第5007967号
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
登録日 平成24年6月8日(2012.6.8)
発明者
  • 洞 口 敬
出願人
  • 学校法人日本大学
発明の名称 カニューラ 実績あり
発明の概要

【課題】 円筒形状部材の内径寸法を大きくすることなく、手術用器具等のロッドの自由度を制限することなく、手術用器具等のロッド先端の手術用器具の動きも制限しないカニューラの提供。
【解決手段】 円筒形状部材(2)を備え、該円筒形状部材(2)の一端部から他端部へ亘って連続したスリット(3)を形成し、当該スリット(3)は前記円筒形状部材(2)の中心軸と平行な直線を構成しており、前記円筒形状部材(2)の両端部における前記スリット(3)が形成されている部分は、反対側の端部に向って切れ込んだ形状(4,5)に構成されていることを特徴としている。
【選択図】 図1

従来技術、競合技術の概要


関節鏡視下の手術においては、「最小侵襲」という関節鏡を用いた施術における基本コンセプトに基づいて、切開箇所の最小化や、施術箇所に注入される手術用液体(乳酸化リンゲル液や生理食塩水等)の漏出防止等を目的として、図12に示すように、カニューラと呼ばれる器具1Jを患者40の切開箇所20に挿入し、当該切開個所20にて保持する場合が多い。
ここでカニューラ1Jは中空の円筒形状部材を有しており、円筒形状部材の一端1Jaが切開箇所20から患者の肉体中に挿入可能に構成され、他端部1Jbは患者の肉体側から体液や手術用薬液が逆流しない様に構成されていると共に、手術用器具30を挿入可能に構成されている。



施術に際しては、細長いロッドの先端に固定された手術用器具30aを、前記他端部1Jbからカニューラ1Jの円筒形状部材内に挿入し、さらに、前記一端部1Jaから患者の肉体内を移動せしめて、関節鏡視下の施術領域まで挿入する。そして、挿入された手術用器具30aを用いて、図示しない関節鏡による目視の下に、必要な処理を行うのである。
なお、カニューラ1Jには、前記円筒形状部材が可撓性を有する材料(合成樹脂等)で構成されたソフトタイプと、金属その他の剛性部材で構成されたハードタイプとが存在する。



しかし、上述したカニューラ1Jを用いて関節鏡視下で施術するに際して、細長いロッドの先端に固定された手術用器具30aの寸法がカニューラ1Jの円筒形状部材の内径寸法よりも大きい場合には、当該手術用器具30をカニューラ1Jの円筒形状部材内に挿入することが出来ない。これはハードタイプのみならず、ソフトタイプであっても同様である。
例えばソフトタイプの場合には、多少の可撓性があるとはいえ、ゴムのような伸縮性は有していないので、円筒形状部材の内径寸法よりも大きい手術用器具を挿入することは困難である。また、先端が鋭利な手術用器具であって、湾曲した形状のものを無理に挿入すると、手術用器具の先端がカニューラの円筒形状部材の途中で突き刺さってしまうという事態も予想される。



従って、寸法が大きな手術用器具を使用する場合には円筒形状部材の内径寸法が大きいカニューラを使用する必要がある。しかしながら、円筒形状部材の内径寸法が大きいカニューラを使用することは、その分だけ患者の切開箇所を大きくしなければならず、「最小侵襲」という基本コンセプトに反してしまう。



さらに、カニューラを使用した場合、手術用器具が接続された細長いロッドがカニューラの円筒形状部材を貫通した状態で、当該ロッドの末端部のグリップを操作することにより当該手術用器具による処理を行わなければならないが、カニューラの円筒形状部材を貫通したロッドは、その運動の自由度が制限されてしまうので、ロッド先端の手術用器具の動きも制限されてしまう、という問題を有している。



なお、手術用器具を施術領域まで挿入した後に、ロッドに沿ってカニューラのみを引き抜くことは出来ない。手術用器具が接続された細長いロッドの末端部にはグリップが設けられているため、当該グリップが引っ掛かってしまうからである。



その他の従来技術として、患者の血管内を流れる閉塞空気流を閉鎖し、患者の外側に流れる血液流を阻止するカニューラ(特許文献1、特許文献2)が存在する。しかし、係るカニューラは止血カニューラに関するものであり、上述した様な問題点を解消するものではない。
シリンジにより血管に穿刺する内套針に陰圧を加えて、内套針から吸入された血流により血管への穿刺を判断するものも存在するが(特許文献3)、やはり上述した問題点を解消することは出来ない。



手術用器具を簡単に出し入れすることを目的とするカニューレも提案されているが(特許文献4)、係るカニューレは全体が円錐形状をしており、フラップ先端部がシールバルブ可動部に押し付けられてスリットが開くものであり、中空の円筒形状部材を有しているタイプのカニューラを対象とするものではない。

【特許文献1】特表平11-514903号公報

【特許文献2】特開2004-290684号公報

【特許文献3】特開2000-14791号公報

【特許文献4】特開2002-209904号公報

産業上の利用分野


本発明は、関節鏡視下の手術一般において、切開箇所の保持を行うカニューラに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
細長いロッドの先端に固定されて鋭利な刃(11)と反対側の部分(12)とで構成される手術用器具(10)を関節鏡視下で患者の施術領域まで挿入するために、可撓性の円筒形状部材(2、2B)より成るカニューラにおいて、前記円筒形状部材(2、2B)には中心軸と平行なスリット(3、3B)が形成され、該スリット(3、3B)を構成する周方向の端部(4、4B、5、5B)には円筒形状部材(2、2B)の患者側となる第1の端部(ed)の反対側の第2の端部(eu)に第1の端部(ed)に向けてV字状の切り込みが形成され、前記第1の端部(ed)は僅かに切り込んだ形状に構成されているか或いは切り込んだ形状に構成されておらず、前記円筒形状部材(2、2B)は前記スリット(3、3B)を閉鎖な方向に常時付勢されており、そして前記円筒形状部材(2、2B)は手術用器具(10)の鋭利な刃(11)側が円筒形状部材(2、2B)の内部に接触するように挿入されたときに、手術用器具(10)の反対側(12)がスリット(3、3B)から外部に位置でき、そして前記円筒形状部材(2C、2D)のスリット(3C、3D)の端部(4C、4D、5C、5D)は係合可能に構成され、端部(4C、4D、5C、5D)同士を係合させたスリット(3C、3D)が閉じた状態にすることができるように構成されていることを特徴とするカニューラ。

【請求項2】
細長いロッドの先端に固定された鋭利な刃(11)と反対側の部分(12)とで構成される手術用器具(10)を関節鏡視下で患者の施術領域まで挿入するために、剛性を有する円筒形状部材より成るカニューラにおいて、前記円筒形状部材は内筒(21E)及び外筒(22E)とを有する二重管構造となっており、それらの内筒(21E)及び外筒(22E)の各々には一端部から他端部へ亘って連続して内筒(21E)及び外筒(22E)の中心軸と平行な直線のスリット(213E、223E)が形成され、前記内筒(21E)は前記手術用器具(10)を挿入できるものであり、手術用器具(10)を挿入する際には内筒(21E)のスリット(213E)と外筒(22E)のスリット(223E)とを整合させ、手術用器具(10)を挿入した後に内筒(21E)のスリット(213E)と外筒(22E)のスリット(223E)との位置を円周方向について相違せしめるように構成されていることを特徴とするカニューラ。
産業区分
  • 治療衛生
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005195871thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
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