TOP > 国内特許検索 > コンクリート構造物のひび割れ補修方法及びコンクリート構造物

コンクリート構造物のひび割れ補修方法及びコンクリート構造物

国内特許コード P130009119
掲載日 2013年4月18日
出願番号 特願2010-263488
公開番号 特開2012-112199
登録番号 特許第5579031号
出願日 平成22年11月26日(2010.11.26)
公開日 平成24年6月14日(2012.6.14)
登録日 平成26年7月18日(2014.7.18)
発明者
  • パリーク, サンジェイ
出願人
  • 学校法人日本大学
発明の名称 コンクリート構造物のひび割れ補修方法及びコンクリート構造物
発明の概要 【課題】 ひび割れが発生した場所を特定しなくても、コンクリート構造物の表面及び内部に発生したひび割れを補修することのできるコンクリート構造物及びコンクリート構造物のひび割れ補修方法を提供すること。
【解決手段】 補修剤が導入される開口部と、コンクリート構造物を形成する材料が露出する内壁面と、前記内壁面の表面に表面処理により形成される、前記補修剤と水分とを遮断する水分遮断領域と、を備えた中空路を有するコンクリート構造物及びこのようなコンクリート構造物を形成しておき、前記開口部から前記中空路内に前記補修剤を導入して前記コンクリート構造物に形成されたひび割れに前記補修剤を圧入するコンクリート構造物のひび割れ補修方法。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要



現在用いられている大半の構造物にコンクリートが用いられており、適切な配慮の下に工事がなされている。しかし、コンクリートはその材料強度を超える過度の引張応力、セメントの水和反応に伴う温度応力及び収縮に伴う引張応力によりひび割れが発生し、その完全な防止は非常に困難である。ひび割れはコンクリートの強度低下や気密性の低下等の直接的な劣化だけでなく、僅かなひび割れであっても空気中の炭酸ガスや酸性雨、あるいは塩分等が躯体に入り込み易くなることで、中性化や塩害等による劣化を促進し、鉄筋の錆を誘発することで早期劣化の原因となる。ひび割れによるコンクリートの早期劣化は、構造物の耐久性、安全性を低下させ、構造物の耐用年数を短いものにしてしまう。





そのため、コンクリート構造物に対して定期的な検査をしてひび割れを補修する必要がある。ひび割れ検査としては、コンクリート構造物の表面に現れているひび割れを目視により確認し、そのひび割れをコンクリート構造物の外部から直接に補修する方法がある。しかし、このような方法によるとコンクリート構造物の内部に発生しているひび割れを検出して補修することができない。また、ひび割れ検査のほとんどが人の手に頼っているのが現状であり、また検査は目視に頼るものが多く、検査の信頼性は確実とはいえない。また、核廃棄物処理施設や原子力発電所の壁面等は、施設の使用期間中には補修作業はおろか検査すらできない場合がある。





特許文献1には、「補修剤を内部に保持する補修剤保持体を、施工時に硬化前にコンクリートに混合しておくことを特徴とするコンクリート構造物のひび割れ補修方法。」(請求項1参照。)が記載されている。この発明によると「コンクリート構造物にひび割れが発生した際に、補修剤保持体が破損したり殻が破けたりすることにより、内部から補修剤が流れ出し、毛細張力によって微細なひび割れに充填され、自己修復される。」(段落番号0005参照。)と記載されている。





特許文献2には、コンクリート躯体の内部のひびや亀裂などの割れの検出や補修を行うための管路を形成する方法について記載されている。

産業上の利用分野



この発明は、コンクリート構造物及びコンクリート構造物のひび割れ補修方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
コンクリート構造物に、補修剤が導入される開口部と前記コンクリート構造物を形成する材料が露出する内壁面とを有する管路を形成し、その後前記内壁面の表面に表面処理により形成された、前記補修剤と水分とを遮断する水分遮断領域を有する中空路を形成しておき、
前記開口部から前記中空路内に前記補修剤を導入して前記コンクリート構造物に形成されたひび割れに前記補修剤を圧入することを特徴とするコンクリート構造物のひび割れ補修方法。

【請求項2】
前記補修剤がひび割れに圧入された後に前記補修剤を前記中空路内から排出することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物のひび割れ補修方法。

【請求項3】
前記水分遮断領域は、常温で硬化する一液湿気硬化型エポキシ樹脂、及び表面含浸材よりなる群から選択される少なくとも1種の表面処理剤で形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート構造物のひび割れ補修方法。

【請求項4】
前記補修剤は、常温で硬化する一液湿気硬化型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のコンクリート構造物のひび割れ補修方法。

【請求項5】
前記補修剤は粘度の異なる第1補修剤と第2補修剤とを有し、前記第1補修剤と前記第2補修剤とをそれぞれ経路の異なる中空路に導入することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のコンクリート構造物のひび割れ補修方法。

【請求項6】
補修剤が導入される開口部とコンクリート構造物を形成する材料が露出する内壁面とを有する管路における前記内壁面の表面に表面処理により前記補修剤と水分とを遮断する水分遮断領域を形成することにより得られた中空路を備え、
前記水分遮断領域は、前記内壁面の表面からコンクリートの内部に向かって広がる領域を有することを特徴とするコンクリート構造物。

【請求項7】
前記水分遮断領域は、常温で硬化する一液湿気硬化型エポキシ樹脂、及び表面含浸材よりなる群から選択される少なくとも1種の表面処理剤で形成されることを特徴とする請求項6に記載のコンクリート構造物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2010263488thum.jpg
出願権利状態 登録
日本大学産官学連携知財センター(通称NUBIC,ニュービック)は,技術移転機関と知的財産本部の機能を兼ね備えた日本大学の産学連携の窓口です。
NUBICは,日本大学全教職員や大学院生・学部学生の豊富なアイデアや研究成果を,知的財産として戦略的に創出・保護・管理し,産業界のニーズとのマッチングを図り,企業の研究開発,新製品開発,新規事業の立上げが円滑に行われるようサポートいたします。
お気軽にご相談ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close