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siRNA導入による新規hiPSC作製法 コモンズ 新技術説明会 外国出願あり

国内特許コード P130009158
整理番号 H22-007a-3
掲載日 2013年4月19日
出願番号 特願2011-530188
登録番号 特許第5099570号
出願日 平成23年6月28日(2011.6.28)
登録日 平成24年10月5日(2012.10.5)
国際出願番号 JP2011064846
国際公開番号 WO2012008301
国際出願日 平成23年6月28日(2011.6.28)
国際公開日 平成24年1月19日(2012.1.19)
優先権データ
  • 特願2010-158192 (2010.7.12) JP
  • 特願2010-158193 (2010.7.12) JP
  • 特願2010-158194 (2010.7.12) JP
発明者
  • 三浦 典正
出願人
  • 国立大学法人鳥取大学
発明の名称 siRNA導入による新規hiPSC作製法 コモンズ 新技術説明会 外国出願あり
発明の概要

多能性幹細胞を誘導する新規の化合物を明らかにする。新しい抗悪性腫瘍物質を明らかにする。
a)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、b)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、c)配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、からなる群から選ばれる1種以上の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有し、細胞を多能性幹細胞へ誘導する、多能性幹細胞誘導剤を提供する。

従来技術、競合技術の概要


iPS細胞の作成技術は、近年の医療業界で特に注目されている分野である。代表的なiPS細胞の作成技術としては、特許文献1に記載の方法が挙げられる。この文献には、4つの遺伝子(Oct3/4、Klf4、Sox2、c-Myc)を細胞に導入することでiPS細胞を作成したことが記載されている。この技術が開発された頃から、iPS細胞に関連する研究成果の報告数は急速に増えている。例えば、特許文献2には、3つの遺伝子(Oct3/4、Klf4、Sox2)と、1つのmiRNA(hsa-miR-372等)を細胞に導入することでiPS細胞を作成したことが記載されている。非特許文献1には、上記の4つまたは3つの遺伝子を導入する場合にiPS化させる細胞のp53遺伝子を欠損させておくと、iPS細胞の作成効率が上昇したことが記載されている。非特許文献2には、pre-miRNAのクラスター(miR-302a~miR-302d)を導入することで、癌細胞からiPS細胞を作成したことが記載されている。



一方で、製薬会社が近年特に資金を投入している分野は、癌分野である。癌はメカニズムが複雑で不明な点が多く、他の疾患に比べて有効な治療薬が少ない。そのため、この分野の新規の治療薬の開発が待たれている。本願発明者らは非特許文献3において、癌のバイオマーカーとしてhTERT mRNAを適用できることを報告している。また非特許文献4において、hTERT mRNAの発現はRGM249 mRNAと関連しており、RGM249 mRNAに対するshRNAまたはsiRNAによってhTERT mRNAの発現量が減少することを報告している。

産業上の利用分野


本発明は、新規のsmall RNA、多能性幹細胞誘導剤、悪性腫瘍治療薬、または多能性幹細胞等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】 a)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
b)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
c)配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
からなる群から選ばれる1種以上の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有し、細胞を多能性幹細胞へ誘導する、多能性幹細胞誘導剤。
【請求項2】 前記1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、RNAi作用を有する、請求項1に記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項3】 前記1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、smallRNAである、請求項1又は2に記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項4】 前記1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、1本鎖または2本鎖のRNA鎖である、請求項1~3いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項5】 前記1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、15以上のヌクレオチドからなる、請求項1~4いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項6】 前記1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、100以下のヌクレオチドからなる、請求項5に記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項7】 前記1本鎖のポリヌクレオチドがshRNAであり、前記2本鎖のポリヌクレオチドがsiRNAまたはmiRNAである、請求項1~6いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項8】 前記shRNAが35~100ヌクレオチドからなり、前記siRNAまたはmiRNAのガイド鎖が15~40ヌクレオチドからなる、請求項7に記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項9】 前記shRNA、前記siRNA、および前記miRNAが、1~5ヌクレオチドからなるオーバーハングを含む、請求項7又は8に記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項10】 請求項1~9いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤であって、
前記a)の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、さらに、配列番号4の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~5個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含み、
前記b)の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、さらに、配列番号5の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~5個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含み、
前記c)の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、さらに、配列番号6の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~5個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、
多能性幹細胞誘導剤。
【請求項11】 前記1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、2本鎖のポリヌクレオチドであり、且つsiRNAである、請求項1~10いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤。
幹細胞誘導剤。
【請求項12】 体細胞を多能性幹細胞へ誘導する、請求項1~11いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項13】 悪性腫瘍細胞を多能性幹細胞へ誘導する、請求項1~11いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項14】 前記悪性腫瘍が、肝臓癌、膵臓癌、線維肉腫、多形性膠芽腫、メラノーマからなる群から選ばれる1種以上の悪性腫瘍である、請求項13に記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項15】 前記多能性幹細胞が、内在性のp53を発現している、請求項1~14いずれかに記載の多能性幹細胞誘導剤。
【請求項16】 g)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
h)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
i)配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
からなる群から選ばれる1種以上の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有し、未分化細胞マーカーの発現を調節する、未分化細胞マーカー発現調節剤。
【請求項17】 請求項16に記載の未分化細胞マーカー発現調節剤であって、
前記未分化細胞マーカーが、Klf4、c-Myc、Oct4、Sox2、PROM1からなる群から選ばれる1種以上の未分化細胞マーカーである、未分化細胞マーカー発現調節剤。
【請求項18】 j)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
k)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
l)配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
からなる群から選ばれる1種以上の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有し、体細胞又は悪性腫瘍細胞におけるp53の発現量を促進する、体細胞又は悪性腫瘍細胞のp53発現促進剤。
【請求項19】 m)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
n)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
o)配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
からなる群から選ばれる1種以上の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを、細胞に導入する工程を含む、多能性幹細胞の生産方法。
【請求項20】 請求項19に記載の生産方法で得られる、多能性幹細胞。
【請求項21】 HPS0002:253G1株に比べて内在性のp53の発現量が増大している、請求項20に記載の多能性幹細胞。
【請求項22】 p)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
q)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
r)配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、
からなる群から選ばれる1種以上の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有する、悪性腫瘍の治療薬。
【請求項23】 請求項22に記載の悪性腫瘍の治療薬であって、さらにアテロコラーゲンを含む、悪性腫瘍の治療薬。
【請求項24】 請求項22又は23に記載の悪性腫瘍の治療薬であって、
前記悪性腫瘍が、肝臓癌、肺癌、膵臓癌、線維肉腫、多形性膠芽腫、メラノーマからなる群から選ばれる1種以上の悪性腫瘍である、悪性腫瘍の治療薬。
【請求項25】 前記悪性腫瘍が肉腫である、請求項22~24いずれかに記載の悪性腫瘍の治療薬。
【請求項26】 前記悪性腫瘍が、肺癌、膵臓癌、線維肉腫、多形性膠芽腫、メラノーマからなる群から選ばれる1種以上の悪性腫瘍である、請求項22~24いずれかに記載の悪性腫瘍の治療薬。
【請求項27】 前記p)の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、配列番号4の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドであり、
前記q)の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、配列番号5の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドであり、
前記r)の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドが、配列番号6の塩基配列、またはその塩基配列に対し1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドである、
請求項22~26いずれかに記載の悪性腫瘍の治療薬。
【請求項28】 悪性腫瘍細胞を多能性幹細胞へ誘導することによって悪性腫瘍を治療する、請求項22~27いずれかに記載の悪性腫瘍の治療薬。
【請求項29】 s)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む、ポリヌクレオチド、
t)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む、ポリヌクレオチド、
u)配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む、ポリヌクレオチド、
からなる群から選ばれる1種以上のポリヌクレオチドを含む、siRNA。
【請求項30】 v)配列番号1の塩基配列に相補的な塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含むポリヌクレオチドを含むベクター、
w)配列番号2の塩基配列に相補的な塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含むポリヌクレオチドを含むベクター、
x)配列番号3の塩基配列に相補的な塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含むポリヌクレオチドを含むベクター、
からなる群から選ばれる1種以上のベクター。
【請求項31】 請求項30に記載のベクターを含有し、細胞を多能性幹細胞へ誘導する、多能性幹細胞誘導剤。
【請求項32】 請求項30に記載のベクターを、細胞に導入する工程を含む、多能性幹細胞の生産方法。
【請求項33】 請求項30に記載のベクターを含む、悪性腫瘍の治療薬。
【請求項34】 y)配列番号1の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む、ポリヌクレオチド、
z)配列番号2の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む、ポリヌクレオチド、
a')配列番号3の塩基配列、またはその塩基配列に対して1個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列を含む、ポリヌクレオチド、
からなる群から選ばれる1種以上のポリヌクレオチドを含む、多能性幹細胞誘導用、未分化細胞マーカー発現調節用、体細胞又は悪性腫瘍細胞のp53発現促進用、または悪性腫瘍の治療用のキット。
産業区分
  • 微生物工業
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 権利存続中
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