TOP > 国内特許検索 > コンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法

コンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法

国内特許コード P130009161
掲載日 2013年4月19日
出願番号 特願2011-219075
公開番号 特開2013-079505
出願日 平成23年10月3日(2011.10.3)
公開日 平成25年5月2日(2013.5.2)
発明者
  • パリーク,サンジェイ
出願人
  • 学校法人日本大学
発明の名称 コンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法
発明の概要 【課題】 ひび割れの発生した場所を特定することなくコンクリート構造物の表面及び内部に形成されたひび割れの補修を行うことができ、補修されたひび割れの場所、補修状況、及びひび割れの状態を正確に検出することにより、より詳細な調査又はさらなる補修作業の必要性等の判断をすることのできるコンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法を提供すること。
【解決手段】 コンクリート構造物に、開口部を有する中空路を形成しておき、
前記開口部から前記中空路内に蛍光物質を含有する蛍光物質入り補修剤を導入して前記コンクリート構造物に形成されたひび割れに前記蛍光物質入り補修剤を圧入する補修剤導入工程と、
紫外線をコンクリート構造物に照射する紫外線照射工程と、
を有することを特徴とするコンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


現在用いられている大半の構造物にコンクリートが用いられており、適切な配慮の下に工事がなされている。しかし、コンクリートはその材料強度を超える過度の引張応力、セメントの水和反応に伴う温度応力及び収縮に伴う引張応力によりひび割れが発生し、その完全な防止は非常に困難である。ひび割れはコンクリートの強度低下や気密性の低下等の直接的な劣化だけでなく、僅かなひび割れであっても空気中の炭酸ガスや酸性雨、あるいは塩分等が躯体に入り込み易くなることで、中性化や塩害等による劣化を促進し、鉄筋の錆を誘発することで早期劣化の原因となる。ひび割れによるコンクリートの早期劣化は、構造物の耐久性、安全性を低下させ、構造物の耐用年数を短いものにしてしまう。



そのため、コンクリート構造物に対して定期的な検査をしてひび割れを補修する必要がある。ひび割れ検査としては、コンクリート構造物の表面に現れているひび割れを目視により確認し、そのひび割れをコンクリート構造物の外部から直接に補修する方法がある。しかし、このような方法によるとコンクリート構造物の内部に発生しているひび割れを検出して補修することができない。また、ひび割れ検査のほとんどが人の手に頼っているのが現状であり、また検査は目視に頼るものが多く、検査の信頼性は確実とはいえない。また、核廃棄物処理施設や原子力発電所の壁面等は、施設の使用期間中には補修作業はおろか検査すらできない場合がある。



さらに、検出されたひび割れの補修作業を行った後に、補修作業が確実に行なわれたかどうかを確認する検査も目視に頼るものが多く、例えば補修剤が無色透明である場合には、補修箇所を確認するのは困難である。着色された補修剤を使用する方法も考えられるが、美観を損なってしまうので建築物の壁面のひび割れを補修する場合等にはこの方法は望ましくない。そこで、美観を損なうことなく補修作業が確実に行なわれていることを容易に確認できる方法が望まれていた。



特許文献1には、所定の色を発光する蛍光物質を含有する補修材を用いた補修箇所識別方法が記載されており、異なる色を発光する発光物質をそれぞれ第1の補修箇所と第2の補修箇所とに注入することにより、補修時期、ひび割れの程度(幅や密度等)又は、ひび割れの方向等を識別することができ、ひび割れの進展や補修の有効性を正当に評価することができると記載されている。この補修方法では、ひび割れ検査により発見されたひび割れ箇所について、コンクリートの表面から注入器を用いた自動式低圧低速注入工法によって補修作業を行っている。



特許文献2には、蛍光体と、シリコーン系オリゴマー又はシリコーン系オリゴマーとオリゴエステルアクリレートとの混合物と、重合開始剤とを含む重合性蛍光シール剤について記載されており、この重合性蛍光シール剤を建造物の表面に供給し、重力によって重合性蛍光シール剤を間隙箇所に流入させる建造物の間隙充填法が記載されている。この方法によると、建造物の間隙箇所の補修及び補修確認を一度に短時間で行い、風水進入箇所の補修作業を改善することができると記載されている。

産業上の利用分野


この発明は、コンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
コンクリート構造物に、開口部を有する中空路を形成しておき、
前記開口部から前記中空路内に蛍光物質を含有する蛍光物質入り補修剤を導入して前記コンクリート構造物に形成されたひび割れに前記蛍光物質入り補修剤を圧入する補修剤導入工程と、
紫外線をコンクリート構造物に照射する紫外線照射工程と、
を有することを特徴とするコンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法。

【請求項2】
前記蛍光物質は、ブラックライトで紫外線が照射されると、黄色又はピンク色に発光することを特徴とする請求項1に記載のコンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法。

【請求項3】
さらに、前記蛍光物質入り補修剤を前記中空路内から排出する補修剤排出工程を有し、前記補修剤導入工程と前記紫外線照射工程と前記補修剤排出工程とを1サイクルとすると、少なくとも2サイクル行い、各サイクルで蛍光色の異なる蛍光物質を使用することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート構造物のひび割れ補修部の検知方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2011219075thum.jpg
出願権利状態 公開
日本大学産官学連携知財センター(通称NUBIC,ニュービック)は,技術移転機関と知的財産本部の機能を兼ね備えた日本大学の産学連携の窓口です。
NUBICは,日本大学全教職員や大学院生・学部学生の豊富なアイデアや研究成果を,知的財産として戦略的に創出・保護・管理し,産業界のニーズとのマッチングを図り,企業の研究開発,新製品開発,新規事業の立上げが円滑に行われるようサポートいたします。
お気軽にご相談ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close