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スフィンゴ脂質の製造方法

国内特許コード P130009425
掲載日 2013年6月20日
出願番号 特願2012-090774
公開番号 特開2012-228246
出願日 平成24年4月12日(2012.4.12)
公開日 平成24年11月22日(2012.11.22)
優先権データ
  • 特願2011-091384 (2011.4.15) JP
発明者
  • 北垣 浩志
  • 平田 みよ
  • 岡崎 俊朗
  • 北谷 和之
出願人
  • 国立大学法人佐賀大学
  • 国立大学法人鳥取大学
発明の名称 スフィンゴ脂質の製造方法
発明の概要

【課題】スフィンゴ脂質の製造方法の提供。
【解決手段】米又は大麦などの穀類を原料とし、焼酎麹菌を用いた焼酎の製造において生じる焼酎粕からスフィンゴ脂質を抽出する工程を含む、スフィンゴ脂質の製造方法を提供する。焼酎麹菌として、アスペルギルス・カワチ、アスペルギルス・サイトイ、アスペルギルス・アワモリ、アスペルギルス・ナカザキ、アスペルギルス・ウサミ、アスペルギルス・ルーチェンシス、 アスペリギルス・ニガーなど、あるいはリゾプス属に属する微生物、モナスカス属に属する微生物及びペニシリウム属に属する微生物などが使用される。
【選択図】なし

従来技術、競合技術の概要


スフィンゴ脂質は、長鎖アミノアルコールであるスフィンゴイド塩基を共通成分とする脂質の一群である。スフィンゴ脂質の一種であるセラミドは、皮膚の角質層における主要な脂質成分として存在し、保湿機能を果たすことが知られている。セラミドは加齢とともに不足するため、補填を目的としてスキンケア化粧品の分野で大きな需要がある。
スフィンゴ脂質は脳白質に多く存在し、これまで牛脳から主に採取されてきたが、狂牛病発生のため牛脳からの分離が困難となり、現在は、植物又は微生物由来の新しい供給源が求められている。



スフィンゴ脂質の新しい供給源として、すでに酵母や米、大豆、麦などの穀物が利用されている。また、こんにゃくからスフィンゴ脂質の一種であるセラミドを抽出する技術(非特許文献1:A rapid method of total lipid extraction and purification. BLIGH EG, DYER WJ. Can J Biochem Physiol. 1959 Aug;37(8):911-7.)、あるいは、清酒麹菌と味噌麹菌Aspergillus oryzae, Aspergillus sojaeからのスフィンゴ脂質を生産する方法も開発されている(特許文献1:特開2010-154788号公報、特許文献2:特開2010-41972号公報)。
しかしながら、穀物や酵母を含む焼酎粕からのスフィンゴ脂質の存在は明確ではない。
また、クロロホルム・メタノールを使用してスフィンゴ脂質を抽出した後、抽出物を高圧二酸化炭素で洗浄する方法が知られている(特許文献3:特開2003-119492号公報)。また、製麹時間を長くするとともに、湿度を高めてスフィンゴ脂質の量を高める方法も知られている(特許文献4:特開2010-22279号公報)。
しかし、従来の方法では、食用に供するスフィンゴ脂質を製造する場合には使用する有機溶媒に制限があり、また、抽出されたスフィンゴ脂質の処理に高価な機器が必要とされていたため、より簡易な手法によるスフィンゴ脂質の製法の開発が望まれていた。



一方、九州では年間数十万トンの焼酎粕が発生している。これまで焼酎粕は海洋投棄されていたが、環境問題への国際的な関心の高まりを受けて海洋汚染防止法の改正に伴い焼酎粕の海洋投棄が禁止されたため、その活用策が求められている。

産業上の利用分野


本発明は、焼酎粕からスフィンゴ脂質を製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
水分が除去された焼酎粕からスフィンゴ脂質を抽出する工程を含む、スフィンゴ脂質の製造方法。

【請求項2】
焼酎粕が、穀類を原料とし、焼酎麹菌を用いた焼酎の製造工程において生じるものである、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
穀類が米又は大麦である、請求項2に記載の方法。

【請求項4】
焼酎麹菌が、アスペルギルス・カワチ(Aspergillus kawachii)、アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)、アスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス・ナカザキ(Aspergillus nakazawai)、アスペルギルス・ウサミ(Aspergillus usamii)、アスペルギルス・ルーチェンシス(Aspergillus luchensis)及び アスペリギルス・ニガー(Aspergillus niger)、並びにRhizopus属に属する微生物、Monuscus属に属する微生物及びPenicillium属に属する微生物からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の方法。

【請求項5】
焼酎麹菌を培養し、その培養物から水分を除去し、得られる水分除去品からスフィンゴ脂質を採取する工程を含む、スフィンゴ脂質の製造方法。

【請求項6】
焼酎麹菌が、アスペルギルス・カワチ(Aspergillus kawachii)、アスペルギルス・サイトイ(Aspergillus saitoi)、アスペルギルス・アワモリ(Aspergillus awamori)、アスペルギルス・ナカザキ(Aspergillus nakazawai)、アスペルギルス・ウサミ(Aspergillus usamii)、アスペルギルス・ルーチェンシス(Aspergillus luchensis)及び アスペリギルス・ニガー(Aspergillus niger)、並びにRhizopus属に属する微生物、Monuscus属に属する微生物及びPenicillium属に属する微生物からなる群から選択される少なくとも1種である、請求項5に記載の方法。

【請求項7】
培養温度が30~50℃である請求項5又は6に記載の方法。

【請求項8】
培養方法が液体培養又は固体培養である請求項5~7のいずれか1項に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 審査請求前
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