TOP > 国内特許検索 > 球脊髄性筋萎縮症治療薬

球脊髄性筋萎縮症治療薬 コモンズ

国内特許コード P130009598
掲載日 2013年7月12日
出願番号 特願2011-544335
登録番号 特許第5765839号
出願日 平成22年12月3日(2010.12.3)
登録日 平成27年6月26日(2015.6.26)
国際出願番号 JP2010071702
国際公開番号 WO2011068208
国際出願日 平成22年12月3日(2010.12.3)
国際公開日 平成23年6月9日(2011.6.9)
優先権データ
  • 特願2009-277101 (2009.12.5) JP
発明者
  • 祖父江 元
  • 南山 誠
  • 勝野 雅央
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 球脊髄性筋萎縮症治療薬 コモンズ
発明の概要 球脊髄性筋萎縮症(SBMA)に対する新たな治療戦略を提供することを課題とする。トリプタン又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する球脊髄性筋萎縮症治療薬が提供される。
従来技術、競合技術の概要


球脊髄性筋萎縮症(SBMA: spinal and bulbar muscular atrophy)は成人男性に発症する下位運動ニューロン疾患であり、アンドロゲン受容体(AR)遺伝子内のCAG繰り返し配列の異常伸長を原因とするポリグルタミン病の一つである。ポリグルタミン病に共通する分子病態として変異蛋白質の細胞内蓄積やヒストンのアセチル化障害などによる転写障害などいくつかの病態仮説が提示されているが、神経変性の機序についてはまだ不明な点が多い。



神経変性疾患をはじめ多くの疾患に対して、未解明の病態を解明する一つの手段としてcDNAマイクロアレイによる遺伝子発現解析が用いられている。本発明者らは、SBMAのモデルマウス(ヒト変異ARトランスジェニックマウス、特許文献1)の各病期(発症前、発症初期、発症後期)の脊髄から抽出したmRNAを用いてマイクロアレイ解析を行い、病態関連遺伝子を探索した結果として、対照と比較して発症前より発現変動に有意な差を認める遺伝子を抽出し、そのうち発症前から対照と比較し有意に発現の亢進のみられる遺伝子としてcalcitonin gene-related polypeptide 1(CGRP1)を同定したことを報告した(第50回日本神経学会総会にて報告。非特許文献1を参照)。詳しくは、まずRT-PCRによりDNAマイクロアレイ結果の裏付けを行い、SBMAマウス脊髄においてmRNAレベルでCGRP1の発現が亢進していることを確認した。次に、SBMAの培養細胞モデル(SHSY5Y-mutant AR stable cell line)においてもアンドロゲン添加による変異AR誘発によりCGRP1の発現が亢進することが示された。そこで、上記モデル細胞におけるCGRP1の発現をRNAi法で抑制し生存率アッセイ(viability assay)を行ったところ、CGRP1の発現抑制によりSBMAモデル細胞の生存率(viability)が改善した。次に、マウス個体におけるCGRP1の病態への関与について検討した。SBMAモデルマウスとCGRP1ノックアウトマウスを交配し、AR97Q(+/-)/CGRP1(+/+)およびAR97Q(+/-)/CGRP1(-/-)マウスを作製し、表現型(phenotype)の解析を行ったところ、AR97Q(+/-)/CGRP1(-/-)マウスではAR97Q(+/-)/CGRP1(+/+)マウスに比べ運動機能(rotarod task)、体重、握力、行動量(cage activity)、生存率において有意な改善が認められた(図4、5を参照)。尚、CGRP1は体内に広く分布し、血管拡張作用、胃酸分泌の制御、インスリン作用の拮抗、骨リモデリングなどの多彩な機能を有する神経ペプチドである。

産業上の利用分野


本発明は球脊髄性筋萎縮症に対して有効な医薬及びその用途に関する。本出願は、2009年12月5日に出願された日本国特許出願第2009-277101号に基づく優先権を主張するものであり、当該特許出願の全内容は参照により援用される。

特許請求の範囲 【請求項1】
ナラトリプタン、スマトリプタン若しくはリザトリプタン、又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する、球脊髄性筋萎縮症治療薬。

【請求項2】
ナラトリプタン塩酸塩を有効成分として含有する、球脊髄性筋萎縮症治療薬。

【請求項3】
長期間に亘って連続的に投与されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の球脊髄性筋萎縮症治療薬。

【請求項4】
球脊髄性筋萎縮症治療薬を製造するための、ナラトリプタン、スマトリプタン若しくはリザトリプタン、又はその薬理学的に許容される塩の使用。

【請求項5】
球脊髄性筋萎縮症治療薬を製造するための、ナラトリプタン塩酸塩の使用。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2011544335thum.jpg
出願権利状態 登録
名古屋大学の公開特許情報を掲載しています。ご関心のある案件がございましたら、下記まで電子メールでご連絡ください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close