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DNA脱メチル化誘導法及びその用途 UPDATE 新技術説明会

国内特許コード P130009608
整理番号 S2012-0092-N0
掲載日 2013年7月16日
出願番号 特願2012-252371
公開番号 特開2013-126412
登録番号 特許第6161261号
出願日 平成24年11月16日(2012.11.16)
公開日 平成25年6月27日(2013.6.27)
登録日 平成29年6月23日(2017.6.23)
優先権データ
  • 特願2011-251004 (2011.11.16) JP
発明者
  • 関 由行
出願人
  • 学校法人関西学院
発明の名称 DNA脱メチル化誘導法及びその用途 UPDATE 新技術説明会
発明の概要 【課題】(1)細胞内においてDNA脱メチル化を誘導する方法を提供すること。
(2)より品質の向上したiPS細胞を提供すること。
【解決手段】細胞内においてDNA脱メチル化を誘導する方法であって、
TET1活性ドメイン若しくはその改変体、又はそれを含む融合ポリペプチド;及び
PRDM14活性ドメイン若しくはその改変体、又はそれを含む融合ポリペプチド
の細胞内含量を増加させる工程
を含む、方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


CpG配列のシトシンのメチル化は、遺伝子発現制御において極めて重要な役割を担っており、異常なDNAメチル化が癌などの様々な疾患の要因になっていることが分かっている。精子又は卵の起源である始原生殖細胞は、分化全能性の獲得や異常メチル化の蓄積を防ぐために、ゲノム全体のDNAのメチル化を脱メチル化する活性を持っている。このようなゲノム全体の脱メチル化は、生殖系列の細胞のみで起こる極めてユニークな現象であり、生殖系列特異的なDNA脱メチル化機構の存在が示唆されている。しかしながら、そのようなDNA脱メチル化機構の詳細は明らかになっていない(非特許文献1)。



また、核初期化物質を用いて体細胞からiPS細胞を製造する方法が知られている。iPS細胞は再生医療への応用等が期待されているが、未分化性維持の不安定さや、分化能の不均一性等の様々な問題が指摘されている。具体的には、iPS細胞はメチル化の状態が正常なES細胞とは大きく異なっており(非特許文献2)、さらにこのDNAメチル化の異常が、iPS細胞の品質に悪影響を与えることが知られている。例えば、多くのiPS細胞において異常なメチル化が原因でDlk1-Dio3遺伝子クラスターの発現が抑制されていることが知られている。そして、かかる発現抑制に起因して、これらのiPS細胞はキメラを作成したり、iPS細胞だけに由来する動物を作成しようとする際に十分に機能しないことが指摘されている(非特許文献3)。

産業上の利用分野


本発明は、DNA脱メチル化誘導法及びその用途に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
培養細胞内においてDNA脱メチル化を誘導する方法であって、
(1)配列番号1~3のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は該アミノ酸配列と同一性が90%以上のアミノ酸配列からなり、かつTET1活性を有するポリペプチド、又はそれを含む融合ポリペプチド;及び
配列番号10~12のいずれかで表わされるアミノ酸配列からなるポリペプチド
をコードするポリヌクレオチドをそれぞれ細胞内に導入することにより過剰発現させることによって、前記二種のポリペプチドの細胞内含量をいずれも増加させる工程
を含む、方法。

【請求項2】
核初期化物質を用いて体細胞からiPS細胞を製造する方法であって、
(1)配列番号1~3のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は該アミノ酸配列と同一性が90%以上のアミノ酸配列からなり、かつTET1活性を有するポリペプチド、又はそれを含む融合ポリペプチド;及び
配列番号10~12のいずれかで表わされるアミノ酸配列からなるポリペプチド
をコードするポリヌクレオチドをそれぞれ細胞内に導入することにより過剰発現させることによって、前記二種のポリペプチドの細胞内含量をいずれも増加させる工程
を含む方法。

【請求項3】
(α-1)配列番号1~3のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は該アミノ酸配列と同一性が90%以上のアミノ酸配列からなり、かつTET1活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、又は該ポリペプチドを含む融合ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;及び
(α-2)配列番号10~12のいずれかで表わされるアミノ酸配列からなるポリペプチド
を含有する、DNA脱メチル化誘導剤として用いられる組成物。

【請求項4】
(a-1)配列番号1~3のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は該アミノ酸配列と同一性が90%以上のアミノ酸配列からなり、かつTET1活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、又は該ポリペプチドを含む融合ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクター;及び
(a-2)配列番号10~12のいずれかで表わされるアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む発現ベクター
を含有する、組成物。

【請求項5】
(b)配列番号1~3のいずれかで表されるアミノ酸配列からなるポリペプチド、又は該アミノ酸配列と同一性が90%以上のアミノ酸配列からなり、かつTET1活性を有するポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、又は該ポリペプチドを含む融合ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;及び
配列番号10~12のいずれかで表わされるアミノ酸配列からなるポリペプチドをコードするポリヌクレオチド
を含む共発現ベクター。

【請求項6】
iPS細胞の品質改善剤として用いられる、請求項3又は4に記載の組成物。

【請求項7】
iPS細胞の品質改善剤として用いられる、請求項5に記載の共発現ベクター。

【請求項8】
iPS細胞の初期化完成度向上剤として用いられる、請求項3又は4に記載の組成物。

【請求項9】
iPS細胞の初期化完成度向上剤として用いられる、請求項5に記載の共発現ベクター。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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