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高病原性口腔細菌による腸炎誘発原因分子の産生とその高感度検出法 コモンズ 新技術説明会

国内特許コード P130009703
掲載日 2013年7月26日
出願番号 特願2012-504522
登録番号 特許第5732449号
出願日 平成23年3月10日(2011.3.10)
登録日 平成27年4月17日(2015.4.17)
国際出願番号 JP2011055688
国際公開番号 WO2011111790
国際出願日 平成23年3月10日(2011.3.10)
国際公開日 平成23年9月15日(2011.9.15)
優先権データ
  • 特願2010-053079 (2010.3.10) JP
発明者
  • 梅村 和夫
  • 外村 和也
  • 仲野 和彦
  • 大嶋 隆
  • 野村 良太
  • 和田 孝一郎
出願人
  • 国立大学法人浜松医科大学
  • 国立大学法人大阪大学
発明の名称 高病原性口腔細菌による腸炎誘発原因分子の産生とその高感度検出法 コモンズ 新技術説明会
発明の概要 本発明の課題は、炎症性消化器疾患の悪化を引き起こす原因因子を同定し、炎症性消化器疾患の悪化のリスクを有する患者を迅速且つ容易に特定できるシステムを構築することである。
本発明は、試料中の口腔細菌のタンパク質抗原であるPAおよび/またはコラーゲン結合タンパク質であるCBPを検出することを含み、PAが検出されないことおよび/またはCBPが検出されることにより、炎症性消化器疾患の悪化を起こす口腔細菌の検出および/または炎症性消化器疾患の悪化の危険性が高い対象のスクリーニングおよび/または対象における炎症性消化器疾患の悪化の危険性の判定を行う方法、ならびにかかる方法に用いるための検出試薬およびキットを提供する。
従来技術、競合技術の概要


炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease, IBD)とは、慢性かつ難治性の炎症性の腸疾患であり、主として潰瘍性大腸炎とクローン病とに分類される。わが国での2003年の患者数(難病指定であるため、患者として認定されている数)は、潰瘍性大腸炎:約8万人、クローン病:約2万人である。しかしながら食生活の欧米化によって患者数は増加の一途をたどっており、2003年時点で1980年(患者数約5000人)の20倍となっている。今後、食生活の更なる欧米化によって若年層にも発症者が増えることが予想され、患者数の更なる増加は疑いようがない。



発症の原因としては、遺伝的素因、高脂肪・高タンパク食、免疫系の異常、腸内細菌、などが指摘されているが、発症の危険因子(リスクファクター)は未だ解明されていない。しかしながら免疫系の異常が病態発症に重要な役割を果たしていると考えられている。
その治療法としては確立されたものはなく、一般療法として安静と食事療法、薬物療法としてステロイド、免疫抑制剤が投与されるが、このほかにサラゾピリン、メサラジン、などの抗菌剤、抗生物質などが効果を示す場合がある。これらのことから、腸内細菌が関与していることが指摘されているが、いまだに特定の腸内細菌が病態発症につながっているという確たる証拠は示されていないのが現状である。



近年、齲蝕の主要な病原細菌である口腔細菌、ミュータンスレンサ球菌の1種であるStreptococcus mutans (S. mutans)は、菌血症および感染性心内膜炎の起炎菌としても知られており、また、心臓弁および大動脈瘤検体からS. mutansの細菌DNAが検出されたことから、循環器疾患との関連性についても報告されている(非特許文献1)。しかしながら、炎症性腸疾患などの消化管炎症に口腔細菌が関与するという報告は全く無い。

産業上の利用分野


本発明は、炎症性消化器疾患、とくに炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease, IBD)を悪化させる口腔細菌を検出する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
炎症性腸疾患を悪化させるStreptococcus mutansを検出する方法であって、
対象から得られた唾液またはプラーク中のStreptococcus mutansのCBPを検出することを含み、
CBPが検出されることにより、炎症性腸疾患を悪化させるStreptococcus mutansが存在すると判断を補助する、前記方法。

【請求項2】
さらに、対象から得られた唾液またはプラーク中のStreptococcus mutansのPAを検出することを含み、PAが検出されないことおよびCBPが検出されることにより、炎症性腸疾患を悪化させるStreptococcus mutansが存在すると判断を補助する、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
炎症性腸疾患の悪化の危険性が高い対象のスクリーニング方法であって、対象から得られた唾液またはプラーク中のStreptococcus mutansのCBPを検出することを含み、CBPが検出されることにより、炎症性腸疾患の悪化の危険性が高いと判断を補助する、前記方法。

【請求項4】
さらに、対象から得られた唾液またはプラーク中のStreptococcus mutansのPAを検出することを含み、PAが検出されないことおよびCBPが検出されることにより、炎症性腸疾患の悪化の危険性が高いと判断を補助する、請求項3に記載の方法。

【請求項5】
対象における炎症性腸疾患の悪化の危険性の判定方法であって、対象から得られた唾液またはプラーク中のStreptococcus mutansのCBPを検出することを含み、CBPが検出されることにより、前記対象において炎症性腸疾患の悪化の危険性が高いと判断を補助する、前記方法。

【請求項6】
さらに、対象から得られた唾液またはプラーク中のStreptococcus mutansのPAを検出することを含み、PAが検出されないことおよびCBPが検出されることにより、前記対象において炎症性腸疾患の悪化の危険性が高いと判断を補助する、請求項5に記載の方法。

【請求項7】
Streptococcus mutansの遺伝型が、cnm(+)である、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。

【請求項8】
Streptococcus mutansの血清型が、f型またはk型である、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。

【請求項9】
Streptococcus mutansのPA検出剤およびCBP検出剤を含む、炎症性腸疾患を悪化させるStreptococcus mutansの検出用試薬。

【請求項10】
PA検出試薬、および
CBP検出試薬
を少なくとも含む、炎症性腸疾患を悪化させるStreptococcus mutansの検出および/または炎症性腸疾患の悪化の危険性が高い対象のスクリーニングおよび/または対象における炎症性腸疾患の悪化の危険性の判定のためのキット。
産業区分
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 登録
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