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チオスルホナート化合物、タンパク質及び/又はペプチドの可逆的カチオン化剤並びに可溶化方法 コモンズ

国内特許コード P130009710
掲載日 2013年7月26日
出願番号 特願2012-507073
登録番号 特許第5713006号
出願日 平成23年3月24日(2011.3.24)
登録日 平成27年3月20日(2015.3.20)
国際出願番号 JP2011057238
国際公開番号 WO2011118731
国際出願日 平成23年3月24日(2011.3.24)
国際公開日 平成23年9月29日(2011.9.29)
優先権データ
  • 特願2010-070804 (2010.3.25) JP
発明者
  • 二見 淳一郎
  • 山田 秀徳
  • 久良木 豪
  • 矢木 恵一郎
出願人
  • 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 チオスルホナート化合物、タンパク質及び/又はペプチドの可逆的カチオン化剤並びに可溶化方法 コモンズ
発明の概要 より広範囲のタンパク質やペプチドを、品質安定性高く、かつ正確に可逆的カチオン化することができ、高度な精製及び回収に有用な新規チオスルホナート化合物、タンパク質及び/又はペプチドの可逆的カチオン化剤、並びに、それを用いるタンパク質及び/又はペプチドの可溶化方法を提供する。1分子内に、第4級アンモニウム基に由来するカチオンを3個以上有するチオスルホナート化合物。
従来技術、競合技術の概要


タンパク質やペプチドは、非生理的な条件下ではしばしば立体構造が崩壊(変性)し、水に不溶性の沈殿を生じることがある。例えばタンパク質の不溶化の分子機構は、Native構造のタンパク質では分子の内部に埋もれていた疎水性のアミノ酸残基が、変性に伴って露出することで、分子間の疎水的相互作用が強まることで凝集するものと考えられる(図1左参照)。変性状態のタンパク質等、水溶性の低いタンパク質に高い溶解性を付与するための1つの手段として、化学修飾法を用いて親水性の高い官能基を導入する手法が開発されている。この親水性の高い官能基としては、電荷を保有するものがよく、特に正電荷(カチオン)を保有する官能基が有利である(図1右、非特許文献1参照)。



図1右の(a)は、不可逆なカチオン化試薬を使用した例であるが、この場合、可溶化後に再構成(リフォールディング)することができない。これに対し、図1右の点線内((b)、(c))のように、タンパク質中のCys(システイン)残基に対し、可逆的なジスルフィド結合(SS結合)を介して正電荷を付与する‘可逆的(変性)カチオン化’手法を用いれば、必要に応じて還元剤でカチオン化に用いた試薬を解離させることも可能である(非特許文献2参照)。



タンパク質を可逆的にカチオン化するための試薬としては、例えば、TAPS-sulfonate(トリメチルアンモニオプロピルメタンチオスルホナート・ブロミド)が開発され、上市されている(非特許文献3、4参照)。この試薬は、変性状態のタンパク質にSS結合を介して1価の第4級アンモニウムイオンを付加することができる。また、ポリエチレンイミン(PEI)等のカチオン性の基を有する重合体(カチオン性ポリマー)の誘導体が開示されている(例えば、特許文献1~3参照。)。PEI誘導体として、例えば、特許文献1~2に、PEI-SPDP(ポリエチレンイミンと、N-スクシニミジル-3-(2-ピリジルチオ)プロピオネートとの混合反応試薬)等が開示されている。

産業上の利用分野


本発明は、チオスルホナート化合物、タンパク質及び/又はペプチドの可逆的カチオン化剤並びに可溶化方法に関する。より詳しくは、新規なチオスルホナート化合物、これを用いたタンパク質及び/又はペプチドの可逆的カチオン化剤並びに可溶化方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
1分子内に、第4級アンモニウム基に由来するカチオンを3個以上有し、下記一般式(1):
【化1】


(式中、Rは、同一又は異なって、炭素原子数2~20のアルキレン基を表す。Rは、低級アルキル基を表す。nは、3~10の整数である。)で表されることを特徴とするチオスルホナート化合物。

【請求項2】
前記一般式(1)中のRが、炭素原子数2~6の直鎖状アルキレン基であることを特徴とする請求項に記載のチオスルホナート化合物。

【請求項3】
前記Rが、プロピレン基であることを特徴とする請求項に記載のチオスルホナート化合物。

【請求項4】
前記一般式(1)中のnが3であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のチオスルホナート化合物。

【請求項5】
前記一般式(1)中のRがメチル基であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のチオスルホナート化合物。

【請求項6】
タンパク質及び/又はペプチドを可逆的にカチオン化するための可逆的カチオン化剤であって、該可逆的カチオン化剤は、請求項1~5のいずれかに記載のチオスルホナート化合物を含むことを特徴とするタンパク質及び/又はペプチドの可逆的カチオン化剤。

【請求項7】
請求項に記載の可逆的カチオン化剤を用いることを特徴とするタンパク質及び/又はペプチドの可溶化方法。

【請求項8】
前記タンパク質及び/又はペプチドは、変性状態のタンパク質及び/又はペプチドであることを特徴とする請求項に記載のタンパク質及び/又はペプチドの可溶化方法。

【請求項9】
培養細胞及び/又は生体組織から抽出した変性状態の総タンパク質の混合物を生理的な塩溶液中に可溶化する方法であって、
該可溶化方法は、請求項に記載の可逆的カチオン化剤を用いることを特徴とする可溶化方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2012507073thum.jpg
出願権利状態 登録
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