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新規ヤロウィア属微生物、並びにそれを用いた油分解剤及び油分解除去方法

国内特許コード P130009758
整理番号 S2012-0449-N0
掲載日 2013年8月7日
出願番号 特願2012-009451
公開番号 特開2013-146689
登録番号 特許第5685783号
出願日 平成24年1月19日(2012.1.19)
公開日 平成25年8月1日(2013.8.1)
登録日 平成27年1月30日(2015.1.30)
発明者
  • 堀 克敏
  • 藤岡 正剛
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
  • 株式会社フジミックス
発明の名称 新規ヤロウィア属微生物、並びにそれを用いた油分解剤及び油分解除去方法
発明の概要 【課題】油を効率的に分解する上で有用な新規微生物及びその用途を提供することを課題とする。
【解決手段】スクリーニングの結果、遊離脂肪酸資化能の高い新規ヤロウィア リポリティカの取得に成功した。油脂の加水分解産物である脂肪酸が存在する条件下、又は油脂が脂肪酸とグリセロールに分解される条件下、当該ヤロウィア リポリティカを作用させ、効率的な油の分解を達成する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


微生物による油脂分解が排水処理などに利用されている。特に、外食産業の厨房排水に含まれる油分を固液分離により除く処理設備であるグリーストラップでは、悪臭や害虫の発生源であること、分離した油の回収や運搬、清掃等のメンテナンスにかかる労苦やコストなどを考慮すると、グリーストラップ内の油を消滅させるような画期的な技術の確立が、外食産業を中心とする産業界から切望されており、微生物による油脂分解技術の適用が試みられてきた。しかしながら、外食産業の厨房排水は通常1g/L以上、高いときは10g/L以上もの高濃度の油脂を含んでいるだけでなく、多くのグリーストラップ内の排水の滞留時間は10分程度と極めて短いことから、グリーストラップ内だけで油を処理することは困難であり、実用に耐える油分解剤へのニーズは依然として高い。



このような状況下で本願発明者らの一人は、油脂含有廃水を効率的に処理する微生物として、油脂加水分解酵素であるリパーゼを分泌する新規微生物(バークホルデリア アルボリス(Burkholderia arboris))を報告した(特許文献1)。一方、グリセロール資化性に優れた微生物を併用することによって、油脂の分解を促進させる手法も報告した(特許文献2)。

産業上の利用分野


本発明は油の分解に関する。詳しくは、排水中やグリーストラップ内等の油の分解に有用な新規ヤロウィア属微生物、当該微生物を用いた油分解剤及び油分解除去方法等に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
油脂の加水分解産物である脂肪酸が存在する第1条件下、又は油脂が脂肪酸とグリセロールに分解される第2条件下にある処理対象に、遊離脂肪酸を資化する、リパーゼを分泌しないヤロウィア リポリティカを作用させることを特徴とする、油分解除去方法。

【請求項2】
前記ヤロウィア リポリティカが、バークホルデリア アルボリスと共生可能な菌株である、請求項1に記載の方法。

【請求項3】
前記ヤロウィア リポリティカが受託番号NITE BP-1167で特定される菌株である、請求項1に記載の方法。

【請求項4】
前記第2条件が、リパーゼが存在する条件である、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。

【請求項5】
前記第2条件が、リパーゼ分泌能を有する微生物が存在する条件である、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。

【請求項6】
前記微生物がバークホルデリア アルボリスである、請求項に記載の方法。

【請求項7】
前記バークホルデリア アルボリスが受託番号NITE P-724で特定される菌株である、請求項に記載の方法。

【請求項8】
グリセロールを資化する微生物を併用することを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。

【請求項9】
グリセロールを資化する前記微生物がカンジダ シリンドラセアである、請求項に記載の方法。

【請求項10】
前記カンジダ シリンドラセアが受託番号NITE P-714で特定される菌株である、請求項に記載の方法。

【請求項11】
前記油脂が、排水中又はグリーストラップ内の油脂である、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。

【請求項12】
請求項1~10のいずれか一項に記載の方法で排水中の油を分解除去することを特徴とする、排水処理方法。

【請求項13】
請求項1~10のいずれか一項に記載の方法でグリーストラップ内の油を分解除去することを特徴とする、グリーストラップ浄化方法。

【請求項14】
以下の特性を備える、ヤロウィア リポリティカ:
(1)遊離脂肪酸を資化すること;
(2)リパーゼを分泌しないこと;
(3)バークホルデリア アルボリスと共生可能なこと。

【請求項15】
受託番号NITE BP-1167で特定される菌株である、請求項14に記載のヤロウィア リポリティカ。

【請求項16】
請求項14又は15に記載のヤロウィア リポリティカを有効成分とする油分解剤。

【請求項17】
請求項14又は15に記載のヤロウィア リポリティカと、油脂を脂肪酸とグリセロールに分解する成分とを組み合わせてなる油分解剤。

【請求項18】
前記ヤロウィア リポリティカと前記成分を含有することを特徴とする、請求項17に記載の油分解剤。

【請求項19】
前記ヤロウィア リポリティカを含有する第1構成要素と、前記成分を含有する第2構成要素とからなるキットであることを特徴とする、請求項17に記載の油分解剤。

【請求項20】
前記ヤロウィア リポリティカを含有し、油脂を脂肪酸とグリセロールに分解する成分と併用されることを特徴とする、請求項17に記載の油分解剤。
産業区分
  • 処理操作
  • 微生物工業
  • 衛生設備
  • 廃水処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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