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光学活性アルコールの製造方法 コモンズ

国内特許コード P130009795
掲載日 2013年8月13日
出願番号 特願2005-061423
公開番号 特開2006-241100
登録番号 特許第4962924号
出願日 平成17年3月4日(2005.3.4)
公開日 平成18年9月14日(2006.9.14)
登録日 平成24年4月6日(2012.4.6)
発明者
  • ▲そ▼合 憲三
  • 川▲崎▼ 常臣
出願人
  • 学校法人東京理科大学
発明の名称 光学活性アルコールの製造方法 コモンズ
発明の概要

【課題】 一方の絶対配置を有する不斉触媒を用いることにより、両方の絶対配置を有するキラル化合物を選択的に合成することができる光学活性アルコールの製造方法を提供する。
【解決手段】 含窒素芳香族アルデヒド化合物と、ジアルキル亜鉛化合物との付加反応において、触媒として、少なくとも一つの不斉炭素を有するβ-アミノアルコールと、不斉炭素を有しないβ-アミノアルコールと、を所定の比率で共存させた。
【選択図】 なし

従来技術、競合技術の概要


従来から光学活性な有機化合物は、農薬、医薬等として用いられ、また、これらを合成するための触媒として用いられている。光学活性化合物を製造する方法としては、光学活性な物質を不斉触媒又は不斉配位子として用いるエナンチオ選択的不斉合成法や、光学活性な物質を反応基質に結合させて反応させるジアステレオ選択的不斉合成法が知られている。



例えば無機化合物である塩素酸ナトリウムの溶液から塩素酸ナトリウムが結晶化するとき、析出する結晶が、偶然により自発的に右巻き又は左巻きのいずれかの構造になること(非特許文献1参照)が知られている。また、互いに鏡像関係にある右水晶又は左水晶を不斉開始剤として特定のピリミジン誘導体とジアルキル亜鉛とを反応させて特定のピリミジルアルキルアルコールを製造する方法等が検討されている(特許文献1参照)。また、ベンズアルデヒドとジエチル亜鉛との反応において、S体のジフェニルビナフトールを用いると生成物としてS体の1-フェニルプロパノールが生成し、また、S体のジフェニルビナフトールとアキラルなジイミンと、をともに用いると、R体の1-フェニルプロパノールが生成することが開示されている(非特許文献2参照)。

【非特許文献1】Kondepudi et al. Science,250,975(1990)

【非特許文献2】Walsh et al. Journal of American Chemical Sociaty,124,6929-6941(2002)

【特許文献1】特開2000-302763号公報

産業上の利用分野


本発明は医薬、香料あるいは液晶製造用の原料として広く用いられる光学活性アルコールの製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(3a)、(3b)、(3c)で示される化合物より選択される一つである含窒素芳香族アルデヒド化合物に、ジアルキル亜鉛化合物を付加反応させて得られる光学活性アルコールの製造方法であって、
前記付加反応の触媒として、α炭素及びβ炭素の少なくともいずれか一方が不斉炭素である光学活性β-アミノアルコールと、不斉炭素を有しないβ-アミノアルコールとを、モル比で99.9:0.1~0.1:99.9の範囲で共存させることにより、前記不斉炭素を有しないβ-アミノアルコールを用いない場合に得られる光学活性アルコールの絶対立体配置とは逆の絶対立体配置を有する光学活性アルコールを製造する、光学活性アルコールの製造方法。
【化学式1】


【化学式2】


【化学式3】


[式中、R10からR12は同一又は異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、アリールエチニル基、トリアルキルシリルエチニル基、トリアリールシリルエチニル基、アリールジアルキルシリルエチニル基、ジアリールアルキルシリルエチニル基、アラルキル基より選択される基であり、R11はアミド基であってもよい。]

【請求項2】
記光学活性β-アミノアルコールは、α炭素及びβ炭素が共に不斉炭素である請求項1記載の光学活性アルコールの製造方法。

【請求項3】
前記不斉炭素を有しないβ-アミノアルコールは、下記の一般式(1)で示される化合物である請求項1又は2記載の光学活性アルコールの製造方法。
【化学式4】


[式中、両方のRはいずれも水素原子、又はいずれもアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基であり、両方のRはいずれも水素原子、又はいずれもアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基である。
とRは同一又は異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、直鎖又は分岐していてもよいアルキル基、RとRとで環状をなし、酸素原子、硫黄原子、窒素原子の少なくともいずれか一種を含んでいてもよいアルキル基、より選択される基である。]

【請求項4】
記光学活性β-アミノアルコールは、下記の一般式(2)で示される化合物である請求項1から3いずれか記載の光学活性アルコールの製造方法。
【化学式5】


[式中、R、R、Rは、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基より選択される基である(RとRが共に水素原子である場合を除く)。また、R及びRは、同一又は異なっていてもよい。
とRは同一又は異なっていてもよく、それぞれ、水素原子、直鎖又は分岐していてもよいアルキル基、RとRとで環状をなし酸素原子、硫黄原子、窒素原子の少なくともいずれか一種を含んでいてもよいアルキル基、より選択される基である。]

【請求項5】
前記ジアルキル亜鉛化合物は、それぞれのアルキル基が同一又は異なっていてもよく、当該それぞれのアルキル基は、炭素数1から10のアルキル基又はハロアルキル基である請求項1から4いずれか記載の光学活性アルコールの製造方法。

【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の付加反応を複数回行なう光学活性アルコールの製造方法。

【請求項7】
請求項1記載の光学活性アルコールの製造方法に使用するための、不斉炭素を有しないβ-アミノアルコールからなるエナンチオ選択剤。
産業区分
  • 有機化合物
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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