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光学活性カルボン酸エステルを製造する方法 コモンズ

国内特許コード P130009824
掲載日 2013年8月13日
出願番号 特願2009-514165
登録番号 特許第5417560号
出願日 平成20年5月12日(2008.5.12)
登録日 平成25年11月29日(2013.11.29)
国際出願番号 JP2008058743
国際公開番号 WO2008140074
国際出願日 平成20年5月12日(2008.5.12)
国際公開日 平成20年11月20日(2008.11.20)
優先権データ
  • 特願2007-128540 (2007.5.14) JP
  • 特願2008-061394 (2008.3.11) JP
発明者
  • 椎名 勇
  • 中田 健也
出願人
  • 学校法人東京理科大学
発明の名称 光学活性カルボン酸エステルを製造する方法 コモンズ
発明の概要 ラセミの2級アルコールとカルボン酸から光学活性カルボン酸エステルを直接、製造する方法を提供すること、及び前記方法と同じ手段によって、ラセミの2級アルコールを光学分割する方法を提供すること。
不斉エステル化触媒として(-)-テトラミソール、(+)-テトラミソール、(-)-ベンゾテトラミソール、(+)-ベンゾテトラミソール等を用い、安息香酸無水物又はその誘導体の存在下で、ラセミの2級アルコールのいずれか一方のエナンチオマーとカルボン酸とを脱水縮合反応させて光学活性カルボン酸エステルを製造し、未反応のもう一方のエナンチオマーを光学分割する。
従来技術、競合技術の概要



光学活性カルボン酸エステル及び2級アルコールは、医薬品、生理活性物質の中間体、天然物合成の中間体等として、様々な分野に使用されている。





光学活性カルボン酸エステルを製造する方法として、不斉アシル化触媒を用いて、ラセミの2級アルコールと、酸塩化物又は酸無水物とを反応させることによって、ラセミの2級アルコールから対応するエステルを製造する方法が知られている。また、特許文献1には、特定の不斉アシル化触媒を用いて、ラセミの2級アルコールのうち一方のエナンチオマーを選択的にアシル化して光学分割する方法が記載されている。





非特許文献1には、テトラミソール又はベンゾテトラミソールを触媒として用い、酸無水物の存在下で、ラセミの2級ベンジル性アルコールから光学活性エステルを製造すると共に、もう一方の2級アルコールのエナンチオマーを得る方法が記載されている。非特許文献2には、ベンゾテトラミソールを触媒として用いて、酸無水物の存在下でラセミのプロパルギル性アルコールを同様に光学分割する方法が記載されている。





しかし、これらの方法では、アシル化剤として用いる酸塩化物や酸無水物の構造が極めて限定されているため、基質一般性に乏しいという問題があった。アルコールとカルボン酸から直接、エステルを製造することができれば、この問題は解決されるが、これまでに、アルコールとカルボン酸から、直接、光学活性カルボン酸エステルを製造する方法は知られていなかった。

【特許文献1】

開2006-15255号公報

【非特許文献1】

rg.Lett.,(2006)Vol.8,No.7,p.1351-1354

【非特許文献2】

rg.Lett.,(2006)Vol.8,No.21,p.4859-4861

産業上の利用分野



本発明は、ラセミの2級アルコールとカルボン酸から光学活性カルボン酸エステルを製造する方法、ラセミの2級アルコールを光学分割する方法、及び第2級水酸基を有するラセミのヒドロキシカルボン酸から光学活性ラクトンを製造する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
不斉エステル化触媒として、下記一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で示される化合物を用い、安息香酸無水物又はその誘導体の存在下で、ラセミの2級アルコールのいずれか一方のエナンチオマーとカルボン酸とを脱水縮合反応させて、光学活性カルボン酸エステルを製造する方法。
【化1】


【化2】


【化3】


【化4】


上記の式中、Xは、下記化学式(5)で表される置換基のいずれかである。
【化5】


(式中、Rは保護基である。)

【請求項2】
前記ラセミの2級アルコールの不斉炭素原子に隣接する炭素原子の1つが、多重結合により他の原子と結合している請求項1記載の光学活性カルボン酸エステルを製造する方法。

【請求項3】
前記ラセミの2級アルコールの不斉炭素原子に隣接する炭素原子のうち、一の原子が3重結合により他の原子と結合している原子であり、別の原子が2重結合により別の他の原子と結合している原子であって、前記3重結合にコバルト錯体が結合している請求項1に記載の光学活性カルボン酸エステルを製造する方法。

【請求項4】
前記安息香酸無水物の誘導体は、フェニル環に電子供与性基が置換されたものである請求項1記載の光学活性カルボン酸エステルを製造する方法。

【請求項5】
不斉エステル化触媒として、一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で示される化合物を用い、安息香酸無水物又はその誘導体の存在下で、ラセミの2級アルコールのいずれか一方のエナンチオマーとカルボン酸とを選択的に反応させることによって、ラセミの2級アルコールを光学分割する、ラセミの2級アルコールの光学分割法。
【化6】


【化7】


【化8】


【化9】


上記の式中、Xは、下記化学式(5)で表される置換基のいずれかである。
【化10】


(式中、Rは保護基である。)

【請求項6】
不斉エステル化触媒として、一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で示される化合物を用い、安息香酸無水物又はその誘導体の存在下で、第2級水酸基を有するラセミのヒドロキシカルボン酸のいずれか一方のエナンチオマーの前記第2級水酸基を、分子内に存在するカルボン酸基と選択的に反応させることによって、光学活性ラクトンを製造する方法。
【化11】


【化12】


【化13】


【化14】


上記の式中、Xは、下記化学式(5)で表される置換基のいずれかである。
【化15】


(式中、Rは保護基である。)
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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