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四置換不斉炭素を有する光学活性なN,S-アセタール類の製造方法 コモンズ

国内特許コード P130009998
掲載日 2013年10月18日
出願番号 特願2013-197744
公開番号 特開2015-063481
出願日 平成25年9月25日(2013.9.25)
公開日 平成27年4月9日(2015.4.9)
発明者
  • 中村 修一
  • 高橋 駿
出願人
  • 国立大学法人 名古屋工業大学
発明の名称 四置換不斉炭素を有する光学活性なN,S-アセタール類の製造方法 コモンズ
発明の概要 【課題】この出願の発明が解決しようとする課題は、現状の技術では、光学活性な四置換不斉炭素を有するN,S-アセタール類およびその前駆体の簡便かつ高エナンチオ選択的合成法がない点である。
【解決手段】
下式(13)で表される種々のケチミン類に対し、不斉触媒存在下でチオール類を反応させることにより光学活性な四置換不斉炭素を有するN,S-アセタール類を製造する方法を提供する。

【化13】




【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



光学活性なN,S-アセタール誘導体は、ペニシリンやfusaperazine A、dideoxyverticillin Aに代表されるような様々な生理活性物質や医農薬品合成の中間体として広く用いられるため、その不斉合成技術は盛んに研究されてきた(非特許文献1-3)。特に、近年では、四置換不斉炭素を有するN,S-アセタールから簡便に誘導できるα-アミノスルホニル化合物において抗結核作用があることが報告されて以来、その合成法の開発が注目されている(非特許文献4―5)。





しかしながら、現時点でのその光学活性体の合成には、多量の光学活性な添加物を用いる光学分割法が行われ、簡便な不斉合成手法は存在しない。一方で、光学活性N,S-アセタール類の不斉合成法として、アキラルなN,S-アセタールを求核剤として用いる手法が、いくつか検討されているものの、収率、不斉収率の点から問題点が多い。さらには、この手法では不斉触媒を一当量以上用いなければならず、また四置換不斉炭素を構築する手法は検討されていない(非特許文献6-8)。一方で、光学活性四置換不斉炭素を有するN,S-アセタール類のより直接的な合成手法として、ケトン由来のイミン、ケチミン類に対するチオールの付加反応も考えられるが、これまでに全く検討例がない。

産業上の利用分野



本発明は、以前に我々が独自に開発したシンコナアルカロイド誘導体を不斉触媒として用い、ケチミン類に対してチオール類の不斉求核付加反応を行なうことにより、光学活性な四置換不斉炭素を有するN,S-アセタールを製造するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
次式(12)の反応により、イサチン由来のイミン類に触媒とチオール類を反応させることを特徴とする光学活性な四置換不斉炭素を有するN,S-アセタール誘導体の製造方法。

【化12】



(ただし、R1、R2、R3は、アルコキシカルボニル基、アレーンカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルキル基、アリール基、ジアリールホスフィノイル基、ジアルキルホスフィノイル基、アレーンスルホニル基、またはアルキルスルホニル基を示す。R4は、鎖状アルキル基、環状アルキル基、アリール基、またはエステル基を示す。)。

【請求項2】
上記触媒がシンコナアルカロイド類、二量化型キナアルカロイド類、光学活性ジアミン類、光学活性アミノアルコール類、光学活性チオウレア類、光学活性ビスオキサゾリン類、光学活性ビナフチルリン酸化合物、スクエアアミド類からなる群から選択された一種又は二種以上である請求項1記載の製造方法。

【請求項3】
請求項1に記載した添加物(additive)が芳香族系アルコール、脂肪族系アルコールアルキルアルコールからなる群から選択された一種又は二種以上である請求項1または2記載の製造方法。

【請求項4】
前記芳香族系アルコールがフェノール、パラニトロフェノール、パラtert-ブチルフェノール、パラメトキシフェノール、パラブロモフェノール、及びパラクロロフェノールであり、前記脂肪族系アルコールアルキルアルコールが、tBuOH、iPrOH、HFIP、シリルアルコールtBuOH、iPrOH、HFIP、およびシリルアルコール、
であることを特徴とする請求項3記載の製造方法。

国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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