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モリブデン化合物の製造方法

国内特許コード P130010023
整理番号 13719
掲載日 2013年11月6日
出願番号 特願2012-020656
公開番号 特開2013-159497
登録番号 特許第5816983号
出願日 平成24年2月2日(2012.2.2)
公開日 平成25年8月19日(2013.8.19)
登録日 平成27年10月9日(2015.10.9)
発明者
  • 逢坂 正彦
出願人
  • 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
発明の名称 モリブデン化合物の製造方法
発明の概要 【課題】良好な結晶形態のモリブデン化合物を効率的に製造可能なモリブデン化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のモリブデン化合物の製造方法は、モリブデンが溶解された硝酸溶液を調整する調整工程(S100)と、前記硝酸溶液をマイクロ波によって加熱するマイクロ波加熱工程(S200)と、前記マイクロ波加熱工程により生成したモリブデン化合物の固体を分離する分離工程(S300)と、を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要


現在、医療の分野で放射線やラジオアイソトープ(以下、RIと称する)は、病気の診断、治療に欠かすことができないものとなっている。その中で、放射性Mo(以下、99Moと称す。)から製造される放射性テクネチウム(以下、99mTcと称す。)はガンや内臓疾患あるいは内臓の機能検査などの診断に用いられており、RIの中で放射性医薬品全体の80%以上で利用されている。



ただ、放射性テクネチウム(99mTc)の原料となる99Moの日本の需要は、米国に次ぎ世界第2位であるにも関わらず、全量を輸入に頼っている。しかし、近年輸出国における製造用原子炉のトラブルなどにより、99Moを安定的に供給することが困難となったこともあり、我が国で99Moを製造することが重要な課題となっている。



そのため、99Moの製造方法として、核分裂法と中性子放射化法の両面からの研究がなされている。



核分裂法は、濃縮ウランを中性子照射し、核分裂を起こさせることで発生する核分裂生成物(FP)中より99Moを抽出するものである。しかし、ウラン濃縮度を20%以下にした低濃縮ウランを99Mo製造用の原料に用いると、核分裂反応に伴って生成する多量の放射性廃棄物が発生し、特にプルトニウムの生成量が約25倍に増えてしまうという問題が新たに提起されている。



中性子放射化法は、天然Mo中に存在する98Mo(存在比24%)を原料として、原子炉内で中性子による照射を行い、生成された99Moを利用する方法である。放射化法は核分裂法に比べ99Moの比放射能は低いが、安価で放射性廃棄物の発生が少ないなどのメリットがある。



一方、産業界において、Moは、特殊鋼、潤滑油、点火プラグ、電子材料、色素顔料、蛍光灯のフィラメント等の製造に幅広く使用されているが、それらから発生する廃液については、人の健康の保護のため、全国の公共用水域でモニタリングが必要な要監視項目となっている。ただ、Moは水質汚濁防止法及び各都道府県の生活環境の保全等に関する条例等で排水規制項目となっておらず、使用工場では十分な処理が施されていないのが現状である。
そのため、Mo含有廃液に塩化カルシウムを添加し、不溶性のモリブデン酸カルシウムを生成させる凝集沈殿法の研究が行われているが、その処理形態が、カルシウムイオンとモリブデン酸イオンとの化学反応によるため、処理条件の制御が複雑、さらに処理時間が大きい等の問題があった。
【特許文献1】
特開2008-102078号公報
【非特許文献1】
C.V. Ramana, V.V. Atuchin, I.B. Troitskaia, S.A. Gromilov, V.G. Kostrovsky, G.B. Saupe, “Low-temperature synthesis of morphology controlled metastable hexagonal molybdenum trioxide (MoO3), “ Solid State Communications, 149, 6-9 (2009).
【非特許文献2】
論文「カルシウム添加の凝集沈殿処理法によるMo含有排水の処理効果」神奈川県水質環境部。

産業上の利用分野


本発明は、モリブデン(以下、Moと称す。)を含有する強酸溶液からMoを三酸化モリブデン(以下、MoO3と称す。)の形で分離、回収に関する。詳しくは、Moを含有する強酸溶液に、ジルコニウム(以下。Zrと称す。)を添加してマイクロ波を照射することで、高結晶性のMoO3を、簡潔に分離、回収することに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
モリブデンが溶解された硝酸溶液を調整する調整工程と、
前記硝酸溶液をマイクロ波によって加熱するマイクロ波加熱工程と、
前記マイクロ波加熱工程により生成したモリブデン化合物の固体を分離する分離工程と、を有することを特徴とするモリブデン化合物の製造方法。

【請求項2】
前記硝酸溶液にはジルコニウムが添加されることを特徴とする請求項1に記載のモリブデン化合物の製造方法。
産業区分
  • 処理操作
  • 微生物工業
  • 衛生設備
  • 廃油処理
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2012020656thum.jpg
出願権利状態 登録
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