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微細藻類によるパントテン酸の製造方法

国内特許コード P130010042
整理番号 H20-017
掲載日 2013年11月12日
出願番号 特願2008-137636
公開番号 特開2009-284767
登録番号 特許第5300047号
出願日 平成20年5月27日(2008.5.27)
公開日 平成21年12月10日(2009.12.10)
登録日 平成25年6月28日(2013.6.28)
発明者
  • 藤井 克彦
出願人
  • 国立大学法人山口大学
発明の名称 微細藻類によるパントテン酸の製造方法
発明の概要

【課題】
本発明は、新たなパントテン酸の製造方法を提供するものであり、更にパントテン酸とアスタキサンチンとを効率よく併産する手法を提供するものである。
【解決手段】
光照射下の好気的環境において、有機栄養源を含まない独立栄養培地液でMonoraphidium
sp.GK12を培養するにあたり、前記独立栄養培地はpHが6.0~7.0の範囲内であり、炭酸ガスを導入し、且つ新鮮培養液の補充と増殖菌液の回収を行いながら培養槽の細胞密度が1.0×105cells/ml~1.0×107cells/mlの範囲に保持しつつ培養を行うことを特徴とするパントテン酸の製造方法又はパントテン酸とアスタキサンチンの併産方法である。
【選択図】図3

従来技術、競合技術の概要


パントテン酸は1933年Williamsらにより酵母の生育因子群"ビオス"として発見され、ビタミンとして有用な物質である。生体内で酵素的な活性化を受けてβ-メルカプトエチルアミンとアミド結合をしてパンテテインとなり、これはATPにより酵素的にリン酸化を受けてホスホパンテテインとなり、更にATPと結合して補酵素Aとなる。



このパントテン酸の生理作用はホスホパンテテインを補酵素として含む酵素類の作用に基づいており、特に、糖および脂肪酸の代謝との関わりが深く、そのためにパントテン酸の欠乏は細胞内の補酵素A濃度の低下を介して、エネルギー代謝の異常・障害をきたし、広範で複雑な病態をもたらすことが知られている。



これまでにパントテン酸の製造においては、例えばパントテン酸エステルのプロテアーゼ、アシラーゼ、リパーゼを用いたエステル加水分解(特許文献1)が報告されている。しかしながら、この方法は化学合成的手法であり、動物や魚の飼料、人の食品、化粧品、医薬品等に用いられるパントテン酸の製造方法としては適さない。



また、天然物が好まれる社会的傾向から、化学方法により合成されるパントテン酸は敬遠されがちであり、近年微生物を用いた製法が提案され、コリネフォルム細菌を用いて酵素的にパントテン酸を製造する方法(特許文献2)などが提案されているが、有機物を与えての従属栄養培養であり生産コストが高く、その生産性は十分とはいえない。



他方、本発明者らは、すでにアスタキサンチン生産微細藻類Monoraphidium sp.GK12(以下GK12とする)を分離し、この藻類がアスタキサンチンを蓄積し、アスタキサンチンの製造方法として特許出願を行っている(特許文献3、4)(寄託番号FERM P-20853)。今回更にGK12が、パントテン酸の製造にも有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。

【特許文献1】特開平1-228488

【特許文献2】特開2001-112489

【特許文献3】特開2007-308432

【特許文献4】特開2007-306870

産業上の利用分野


本発明は、藻類モノラフィディウム属(Monoraphidium属)を用いたパントテン酸の製造方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
光照射下の好気的環境において、有機栄養源を含まない独立栄養培地液で、受託番号がFERM P-20853で表される、Monoraphidium sp. GK12を培養することを特徴とするパントテン酸の製造方法。

【請求項2】
前記独立栄養培地液はpHが6.0~7.0の範囲内とし、炭酸ガスを導入し、且つ新鮮培養液の補充と増殖菌液の回収を行いながら培養槽内の細胞密度を1.0×105cells/ml~1.0×107cells/mlの範囲に保持しつつ培養を行うことを特徴とする請求項1記載のパントテン酸の製造方法。

【請求項3】
光照射下の好気的環境において、有機栄養源を含まない独立栄養培地液で、受託番号がFERM P-20853で表される、Monoraphidium sp. GK12を培養するにあたり、前記独立栄養培地液は pH が 6.0~7.0 の範囲内であり、炭酸ガスを導入し、且つ新鮮培養液の補充と増殖菌液の回収を行いながら培養槽内の細胞密度を1.0×105 cells/ml ~ 1.0×107 cells/mlの範囲に保持しつつ培養を行うことを特徴とするパントテン酸及びアスタキサンチンの併産方法。
産業区分
  • 微生物工業
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2008137636thum.jpg
出願権利状態 権利存続中
山口TLOは平成11年11月に山口大学の教官50名の出資により設立された、リエゾン一体型のTLO活動会社です。山口大学を主とし、山口県内の大学・高専の研究成果をご紹介致します。特許の内容に興味を持たれた方は、下記までご連絡ください。


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