TOP > 国内特許検索 > ヌクレオシド類縁体又はその塩、オリゴヌクレオチド類縁体、遺伝子発現抑制剤、及び遺伝子検出用核酸プローブ

ヌクレオシド類縁体又はその塩、オリゴヌクレオチド類縁体、遺伝子発現抑制剤、及び遺伝子検出用核酸プローブ

国内特許コード P130010103
掲載日 2013年11月26日
出願番号 特願2012-529033
登録番号 特許第5199519号
出願日 平成23年11月30日(2011.11.30)
登録日 平成25年2月15日(2013.2.15)
国際出願番号 JP2011077684
国際公開番号 WO2012074012
国際出願日 平成23年11月30日(2011.11.30)
国際公開日 平成24年6月7日(2012.6.7)
優先権データ
  • 特願2010-267314 (2010.11.30) JP
  • 特願2011-190048 (2011.8.31) JP
発明者
  • 上野 義仁
出願人
  • 国立研究開発法人科学技術振興機構
発明の名称 ヌクレオシド類縁体又はその塩、オリゴヌクレオチド類縁体、遺伝子発現抑制剤、及び遺伝子検出用核酸プローブ
発明の概要 下記一般式(1)~(10)のいずれかで表されるヌクレオシド類縁体又はその塩であることを特徴とする。
【化1】



(但し、R1、R2、R3は、同一又は異なる基であり、それぞれが、水素原子、核酸合成における官能基の保護基、リン酸基、核酸合成における保護基で保護されたリン酸基、及び固相合成用活性化リン酸基からなる群より選択される。Arは、芳香族炭化水素基又は多環芳香族炭化水素基のいずれかである。)
従来技術、競合技術の概要


短鎖二本鎖RNA、microRNA(miRNA)及びsmall interfering RNA(siRNA)は、標的メッセンジャーRNA(mRNA)と相補的な塩基配列を含むオリゴヌクレオチドである。標的mRNAは、例えば疾患の原因となる遺伝子の塩基配列を備える。RNA干渉とは、これら短鎖二本鎖RNA、miRNA、及びsiRNAが、生体内で標的mRNAの遺伝子発現を抑制する生体内遺伝子抑制機構である。



siRNAは、二本鎖RNAであり、その二本鎖RNAは相補的な塩基配列からなる。siRNAは配列特異的に標的mRNAと結合する。標的mRNAと結合したsiRNAは、RNA誘導サイレンシング複合体(RNA-induced silencing complex(RISC))に取り込まれることによって、標的mRNAは切断される。疾患の原因となる遺伝子の塩基配列が明らかであれば、疾患の原因となる遺伝子と相補的な配列を有するようにsiRNAを設計・合成することが可能となる。そのため、このように合成されたsiRNAは、疾患の原因となる遺伝子を切断することができ、疾患関連タンパク質の発現を抑制することができる。



miRNAは、部分的にミスマッチ塩基対を含む二本鎖RNAである。miRNAは、部分的に相補的な配列を持つ標的mRNAを認識し、その標的mRNAと結合する。miRNAが標的mRNAと結合すると、標的mRNAは不安定化し、標的mRNAの翻訳が抑制されるので、結果として遺伝子発現が抑制される。miRNAは生物の発生、形態形成、細胞増殖など様々な生物学的機能を緻密に制御していることが明らかになっている。近年、RNA干渉(二本鎖RNAと相補的な塩基配列を持つmRNAが分解される現象。)を利用した医薬品開発研究が活発に行われている。特に、miRNAは、癌など様々な疾患と関連性があることが報告されている。



例えば、肺癌患者由来の癌組織では、let-7 miRNAの発現量が低下している。このlet-7 miRNAの発現量を測定することによって、肺癌患者の予後を判定することが可能であることが報告されている。さらに、let-7 miRNAは、肺癌に対して増殖抑制効果を有することが報告されている(特許文献1参照。)。

産業上の利用分野


本発明は、ヌクレオシド類縁体又はその塩、オリゴヌクレオチド類縁体、遺伝子発現抑制剤、及び遺伝子検出用核酸プローブに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記一般式(1)~(9)のいずれかで表されるヌクレオシド類縁体又はその塩。
【化1】


(但し、R1、R2、R3は、同一又は異なる基であり、それぞれが、水素原子、核酸合成における官能基の保護基、及びリン酸基からなる群より選択される。)

【請求項2】
前記R1は、水素原子、又は前記核酸合成における官能基である水酸基の保護基のいずれかである、
前記R2は、水素原子、前記核酸合成における官能基である水酸基の保護基、及びリン酸基からなる群より選択され、
前記R3は、水素原子、又は前記核酸合成における官能基であるアミノ基の保護基のいずれかである
ことを特徴とする請求項1に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項3】
前記R1、R2が前記核酸合成における官能基である水酸基の保護基の場合、
前記核酸合成における官能基である水酸基の保護基は、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキシ基、アリール基で置換されたメチル基、脂肪族で置換されたシリル基、及び芳香族で置換されたシリル基からなる群より選択される
ことを特徴とする請求項2に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項4】
前記脂肪族アシル基は、アセチル基であり、前記芳香族アシル基は、ベンゾイル基であり、前記アリール基で置換されたメチル基は、ベンジル基、p-メトキシベンジル基、4,4’-ジメトキシトリチル基、及び4-モノメトキシトリチル基からなる群より選択され、前記脂肪族で置換されたシリル基は、tert-ブチルジメチルシリル基であり、前記芳香族で置換されたシリル基は、tert-ブチルジフェニルシリル基である
ことを特徴とする請求項3に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項5】
前記R3が前記核酸合成における官能基であるアミノ基の保護基の場合、
前記核酸合成における官能基であるアミノ基の保護基は、脂肪族アシル基、芳香族アシル基、アルコキシ基、アリール基で置換されたメチル基、脂肪族で置換されたシリル基、芳香族で置換されたシリル基、脂肪族で置換されたスルホニル基、芳香族で置換されたスルホニル基、カルボニル基、及びアミド基からなる群より選択される
ことを特徴とする請求項2に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項6】
前記脂肪族アシル基は、アセチル基であり、前記芳香族アシル基は、ベンゾイル基であり、前記アリール基で置換されたメチル基は、ベンジル基であり、前記脂肪族で置換されたシリル基は、tert-ブチルジメチルシリルであり、前記芳香族で置換されたシリル基は、tert-ブチルジフェニルシリルであり、前記芳香族で置換されたスルホニル基は、p-トルエンスルホニル基であり、前記カルボニル基は、tert-ブトキシカルボニル基、又はベンジルオキシカルボニル基のいずれかであり、前記アミド基は、ジメチルホルムアミド基、又はジメチルアセトアミド基のいずれかである
ことを特徴とする請求項5に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項7】
前記リン酸基には、核酸合成における保護基で保護されたリン酸基、及び固層合成用活性化リン酸基を含む
ことを特徴とする請求項1に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項8】
前記核酸合成における保護基で保護されたリン酸基は、2-クロロフェニルリン酸基、又は4-クロロフェニルリン酸基のいずれかである
ことを特徴とする請求項7に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項9】
前記固層合成用活性化リン酸基は、-P(OC24CN)(N(CH(CH322)、又は-P(OCH3)(N(CH(CH322)のいずれかである
ことを特徴とする請求項7に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項10】
下記一般式(11)で表されるヌクレオシド類縁体又はその塩。
【化2】


(但し、R1及びR2は、同一又は異なる基であり、それぞれが、水素原子、核酸合成における水酸基の保護基、及びリン酸基、からなる群より選択され、X2はアルキル基又は少なくとも一つの水素がハロゲンで置換されたアルキル基である。)

【請求項11】
前記X2は、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、及びモノフルオロメチル基からなる群より選択される
ことを特徴とする請求項10に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項12】
前記R1は、水素原子、又は核酸合成における水酸基の保護基のいずれかであり、
前記R2は、水素原子、核酸合成における水酸基の保護基、及びリン酸基からなる群より選択される
ことを特徴とする請求項10に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項13】
前記リン酸基には、核酸合成における保護基で保護されたリン酸基、及び固層合成用活性化リン酸基を含む
ことを特徴とする請求項10に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項14】
前記核酸合成における保護基で保護されたリン酸基は、2-クロロフェニルリン酸基、又は4-クロロフェニルリン酸基のいずれかである
ことを特徴とする請求項13に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項15】
前記固層合成用活性化リン酸基は、-P(OC24CN)(N(CH(CH322)、又は-P(OCH3)(N(CH(CH322)のいずれかである
ことを特徴とする請求項13に記載のヌクレオシド類縁体又はその塩。

【請求項16】
式(1a)~(10a)のいずれかで表される構造を一つ以上構成成分として含むオリゴヌクレオチド類縁体。
(但し、Arは、芳香族炭化水素基又は多環芳香族炭化水素基のいずれかである。)
【化3】



【請求項17】
一般式(11a)で表される構造を一つ以上構成成分として含むオリゴヌクレオチド類縁体。
【化4】


(但し、X2はアルキル基又は少なくとも一つの水素がハロゲンで置換されたアルキル基である。)

【請求項18】
前記X2は、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、及びモノフルオロメチル基からなる群より選択される
ことを特徴とする請求項17に記載のオリゴヌクレオチド類縁体。

【請求項19】
一本鎖であることを特徴とする請求項16、又は請求項17に記載のオリゴヌクレオチド類縁体。

【請求項20】
相補的な配列を少なくとも一部含むオリゴヌクレオチドと二本鎖を形成している
ことを特徴とする請求項16、又は請求項17に記載のオリゴヌクレオチド類縁体。

【請求項21】
請求項16~請求項20のいずれか一項に記載のオリゴヌクレオチド類縁体を含有する
ことを特徴とする遺伝子発現抑制剤。

【請求項22】
一般式(11a)で表される構造を一つ以上構成成分として含むオリゴヌクレオチド類縁体を含有する
ことを特徴とする遺伝子検出用核酸プローブ。
【化5】


(但し、X2はアルキル基又は少なくとも一つの水素がハロゲンで置換されたアルキル基である。)

【請求項23】
前記X2は、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、及びモノフルオロメチル基からなる群より選択されることを特徴とする請求項22に記載の遺伝子検出用核酸プローブ。
産業区分
  • 高分子化合物
  • 薬品
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2012529033thum.jpg
出願権利状態 登録
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、問合せボタンを押してください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close