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白髪発症モデル動物、白髪発症モデル動物の樹立方法、白髪発症モデル動物の継代方法、白髪発症の研究方法、白髪発症制御手段のスクリーニング方法、白髪発症制御用組成物

国内特許コード P130010118
整理番号 NU-0518
掲載日 2013年12月2日
出願番号 特願2007-523338
登録番号 特許第5086074号
出願日 平成18年2月10日(2006.2.10)
登録日 平成24年9月14日(2012.9.14)
国際出願番号 JP2006302783
国際公開番号 WO2007004337
国際出願日 平成18年2月10日(2006.2.10)
国際公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
優先権データ
  • 特願2005-193425 (2005.7.1) JP
発明者
  • 加藤 昌志
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 白髪発症モデル動物、白髪発症モデル動物の樹立方法、白髪発症モデル動物の継代方法、白髪発症の研究方法、白髪発症制御手段のスクリーニング方法、白髪発症制御用組成物
発明の概要

生後はじめてはえる毛の色が黒色ないしほぼ黒色であり、加齢と共に白髪を自然発症する表現型を持つ白髪発症モデル動物。この白髪発症モデル動物は、活性化型RET遺伝子がヘテロ型に遺伝子導入され、かつ、エンドセリンレセプターB(Ednrb)遺伝子がヘテロ型に欠損するが、あるいはEdnrb遺伝子がホモ型又はヘテロ型に欠損すると共にDbHプロモーター下にEdnrb遺伝子がホモ型又はヘテロ型に導入された遺伝子型を持つ非ヒト哺乳動物、より好ましくは齧歯目動物、特に好ましくはマウス又はラットである。
この発明により、ヒトの白髪発症のメカニズムの研究、白髪発症を防止できる製剤又は処置等の研究に最適な白髪発症モデル動物が提供される。

従来技術、競合技術の概要


近年、外来機能遺伝子を導入したトランスジェニック動物の作製技術やES細胞等における遺伝子の相同組換えを利用した遺伝子ターゲティング(遺伝子ノックアウト)技術により、ヒトの各種疾患等をシミュレートして実験・研究できるモデル動物を作製する提案が種々に行われている。一般的にこのような目的に用いるモデル動物としては生物分類上ヒトに近い哺乳類動物が好適であり、特にマウスやラット等の齧歯目動物を代表例とする小型哺乳動物は、入手や取扱いが比較的容易で成長や世代交代が速い点からも最適である。
文献1:特開平9-131146号公報
文献2:特開2001-231402号公報
上記の文献1や文献2は、上記のようなモデル動物の例を開示する。即ち、文献1は、メタロチオネインIIAプロモーター制御下のc-myc遺伝子が導入されて精子形成不全となったトランスジェニックラットを開示し、文献2は、ラットのプロバシン遺伝子プロモーターの下流にSV40ラージT抗原の遺伝子を結合してなるトランスジーンを導入した前立腺癌発生モデルラットを開示している。このように、従来提案されて来たモデル動物は、癌や糖尿病等の重篤なヒト疾患に関連するものが圧倒的に多い。
ところで、一方では、ヒトの健康や生死に関しない美容上又は外見上の問題であるが、その問題の根本的な原因や対策が解明されておらず、しかもその問題を解消又は回避するための関連商品が大きな市場を形成している分野がある。その典型的な一例が、黒色や褐色等の濃色の毛髪を持つヒトの加齢に伴う白髪発症の問題である。
即ち、加齢に伴う白髪の発症を美容上/外見上から気にする人は昔から多く、例えば白髪染め剤が大きな市場を形成している。しかし、白髪染めは外見上の修飾に過ぎないし、毛髪が少し伸長すれば見栄えが悪くなるため染毛を繰り返す必要があり、その都度染毛の手間が掛かることもあって、必ずしも利用者に十分な満足を与えていない。
世間には、白髪防止効果をうたった薬品や、俗に白髪防止効果があるとされる食品等も散見される。しかし、白髪発症のメカニズム自体が未解明であるため、これらの薬品や食品は科学的な根拠に欠けるし、これらの薬品や食品の継続的な摂取者も多様な遺伝的素質を有し、かつ極めて多様な環境下で極めて多様な食生活を送っているため、これらの薬品や食品の効果に統計的又は経験的な信頼性も認めにくい。
従って、ヒトの白髪発症メカニズムを研究するための有効な実験手段が提供されたなら、即ち、生後はじめてはえる毛の色が黒色ないしほぼ黒色で加齢に伴い白髪を発症する好適なモデル動物が存在すれば、白髪発症やその制御手段(防止/抑制手段又は促進手段)の研究・開発が顕著に進展することが予想される。しかしながら、このようなモデル動物は未だ提供されていないし、提案もされていない。

産業上の利用分野


本発明は、白髪発症モデル動物、白髪発症モデル動物の樹立方法、白髪発症モデル動物の継代方法、白髪発症の研究方法、白髪発症御手段のスクリーニング方法、及び白髪発症制御用組成物に関する。
更に詳しくは本発明は、
(a)生後はじめてはえる毛の色が黒色ないしほぼ黒色であり、加齢と共に白髪を自然発症すると言う表現型を持つモデル動物と、
(b)このモデル動物を特定の遺伝子操作や交配を組み合わせることにより得るモデル動物の樹立方法と、
(c)得られたモデル動物の交配により、同じ表現型を持つモデル動物の子孫を得るモデル動物の継代方法と、
(d)このようなモデル動物の利用により成立する白髪発症の研究方法と、
(e)これらの研究の一部として行われる白髪発症制御手段(白髪発症を防止/抑制又は促進する手段)のスクリーニング方法と、
(f)スクリーニングされた白髪発症を防止/抑制又は促進する物質を白髪発症制御成分として含む白髪発症制御用組成物と、に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】生後はじめてはえる毛の色が黒色ないしほぼ黒色であり、加齢と共に白髪を自然発症する表現型を持つ非ヒト哺乳動物であって、活性化型であるRFP-RET遺伝子がヘテロ型に遺伝子導入され、かつ、野生型対立遺伝子座においてエンドセリンレセプターB(Ednrb)遺伝子がヘテロ型に欠損した遺伝子型を持つ白髪発症モデル動物。
【請求項2】前記活性化型RET遺伝子がメタロチオネインI遺伝子をプロモーターとして連結したものである請求項1に記載の白髪発症モデル動物。
【請求項3】前記非ヒト哺乳動物が齧歯目動物である請求項1又は請求項2に記載の白髪発症モデル動物。
【請求項4】前記齧歯目動物がマウス又はラットである請求項3に記載の白髪発症モデル動物。
【請求項5】活性化型RET遺伝子がヘテロ型に遺伝子導入された非ヒト哺乳動物であるRET-トランスジェニック動物と、同種の非ヒト哺乳動物であって、Ednrb遺伝子がヘテロ型に欠損したEdnrb遺伝子改変動物とを交配することにより、請求項1~請求項4のいずれかに記載の白髪発症モデル動物を得る白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項6】前記RET-トランスジェニック動物が、メタロチオネインI遺伝子をプロモーターとして連結した活性化型RET遺伝子がヘテロ型に遺伝子導入されたMT/RET-トランスジェニック動物である請求項5に記載の白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項7】前記非ヒト哺乳動物が齧歯目動物である請求項5又は請求項6に記載の白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項8】前記齧歯目動物がマウス又はラットである請求項7に記載の白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項9】前記RET-トランスジェニック動物又はMT/RET-トランスジェニック動物が、304系、304/B6系、192系又は242系として樹立されたRET-トランスジェニックマウス又はMT/RET-トランスジェニックマウスである請求項5~請求項8のいずれかに記載の白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項10】請求項5~請求項9のいずれかに規定されたRET-トランスジェニック動物又はMT/RET-トランスジェニック動物に対して、そのEdnrb遺伝子をヘテロ型に欠損させる遺伝子ターゲティング操作を行うことにより、請求項1~請求項4のいずれかに記載の白髪発症モデル動物を得る白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項11】請求項5~請求項9のいずれかに規定されたEdnrb遺伝子改変動物に対し、活性化型RET遺伝子をヘテロ型に導入する遺伝子導入操作を行うことにより、請求項1~請求項4のいずれかに記載の白髪発症モデル動物を得る白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項12】前記活性化型RET遺伝子の遺伝子導入操作に当たり、メタロチオネインI遺伝子をプロモーターとして連結した活性化型RET遺伝子を用いる請求項11に記載の白髪発症モデル動物の樹立方法。
【請求項13】請求項1~請求項4のいずれかに記載の白髪発症モデル動物の交配により、請求項1~請求項4のいずれかに記載の白髪発症モデル動物を安定的に継代させる白髪発症モデル動物の継代方法。
【請求項14】請求項1~請求項4のいずれかに記載の白髪発症モデル動物に対し、白髪発症の制御手段たる白髪発症の防止/抑制手段又は促進手段としての一定の候補物質の投与又は一定の処置を行って、白髪発症に対するそれらの手段の抑制効果又は促進効果を検定することにより、ヒト及び/又は非ヒト哺乳動物における白髪発症の制御手段のスクリーニングを行う白髪発症制御手段のスクリーニング方法。
産業区分
  • 微生物工業
  • 畜産
  • 薬品
  • 試験、検査
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 権利存続中
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