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白血球数及び左方移動を指標とした細菌感染症の検出 コモンズ

国内特許コード P130010132
整理番号 L13007
掲載日 2013年12月10日
出願番号 特願2013-141712
公開番号 特開2015-014532
出願日 平成25年7月5日(2013.7.5)
公開日 平成27年1月22日(2015.1.22)
発明者
  • 本田 孝行
出願人
  • 国立大学法人信州大学
発明の名称 白血球数及び左方移動を指標とした細菌感染症の検出 コモンズ
発明の概要 【課題】血中の白血球数及び左方移動の有無を指標とした細菌感染症の検出方法の提供。
【解決手段】細菌感染症患者から血液試料を採取し、血液試料中の白血球数及び幼若好中球数を測定し、左方移動の有無を決定し、白血球の基準値に対する白血球数及び左方移動の有無を指標に、細菌感染症の進行度合い又は重症度を判定するためのデータを取得する方法。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



一般的に細菌感染症を診断する場合、白血球数や血中のCRP(C反応性タンパク質)レベルが指標とされる。しかし、これらの項目は炎症性の疾患全般で上昇するため、細菌感染症に特異的な指標とは言えない。細菌感染症は、その時期により白血球数が増減するので、感染初期や重症化した感染症では、白血球数が低下してしまう。また、CRPは、炎症刺激が加わった後、2~3日で最大となるため、被験体からの採血時の状態を反映していない。すなわち、白血球数やCRPを細菌感染症の指標とする場合、一時点の結果のみで細菌感染の有無を判断することはできない。





一方、細菌感染症を好中球消費が増大する病態として捉える考え方があった。細菌感染巣で好中球が大量に消費されると、骨髄は好中球産生を増加させ、感染巣へ十分な好中球を供給しようとする。このため、血中の白血球分画における好中球の割合が増す。血中の白血球分画において、桿状核球や後骨髄球などの幼若な好中球の割合が上昇し、桿状核球の割合が15%を超えた場合、白血球分画における左方移動があるという。この考え方に従い、白血球数の増加と白血球分画における左方移動により細菌感染症を診断することができるという報告もあった(非特許文献1及び非特許文献2を参照)。





その一方で、好中球の増加及び左方移動を組合せても細菌感染症、特に重症な細菌感染症への適用には問題があるとする報告もあった(非特許文献3を参照)。





少なくとも、白血球数と左方移動の有無が細菌感染症の発症後経時的にどのように推移していくかについての詳細な解析はなされておらず、感染症の進行度合いとの関係が解明されていなかった。

産業上の利用分野



本発明は、細菌感染症の検出方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
細菌感染症患者から血液試料を採取し、血液試料中の白血球数及び幼若好中球数を測定し、左方移動の有無を決定し、白血球の基準値に対する白血球数及び左方移動の有無を指標に、細菌感染症の進行度合い又は重症度を判定するためのデータを取得する方法。

【請求項2】
白血球数が基準値以上か基準値未満かを判定し、さらに、左方移動があるかないかを判定し、その結果に基づき以下の基準に基づいて細菌感染症患者をフェーズI~フェーズVに分類し、細菌感染症患者のフェーズに基づいて細菌感染症の進行度合い又は重症度を判定する、請求項1記載の方法:
フェーズI 白血球数が基準値より少なく、左方移動がない;
フェーズII 白血球数が基準値より少なく、左方移動がある;
フェーズIII 白血球数が基準値以上であり、左方移動がある;
フェーズIV 白血球数が基準値以上であり、左方移動がない;及び
フェーズV 白血球数が基準値内であり、左方移動がない。

【請求項3】
白血球数の基準値の下限が、血中1μl当たり2,900~4,500個であり、上限値が9,000~9,800個である、請求項1又は2に記載の方法。

【請求項4】
白血球数に対する桿状核球の割合が15%以上のときに、左方移動があると判断する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項5】
白血球数に対する骨髄球、後骨髄球及び桿状核球からなる幼若好中球数の割合が15%以上のときに、左方移動があると判断する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。

【請求項6】
フェーズI又はIIのときに細菌感染症は重症化しているか、又は重症化に向かうと判定することができ、フェーズIII又はIVのときに細菌感染症は治癒に向かうと判定することができ、フェーズVのときに細菌感染症は治癒していると判断することができる、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。

【請求項7】
細菌感染症患者から経時的に複数の時点で血液試料を採取し、請求項2~5のいずれか1項に記載の方法で細菌感染症患者をフェーズI~フェーズVに分類し、経時的なフェーズの推移に基づいて、細菌感染症の進行度合い又は重症度を判定するためのデータを取得する方法。

【請求項8】
さらに、細菌感染症患者の治療方法を決定することを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。

【請求項9】
治療方法が抗菌薬の投与又は投与中止である、請求項8記載の方法。

【請求項10】
フェーズIVのときに抗菌薬を投与しない、あるいは抗菌薬投与を中止すると判断することができる、請求項8又は9に記載の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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