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水田の節水型漏水防止構造

国内特許コード P140010309
整理番号 2049
掲載日 2014年2月24日
出願番号 特願2007-312961
公開番号 特開2009-138344
登録番号 特許第4611366号
出願日 平成19年12月4日(2007.12.4)
公開日 平成21年6月25日(2009.6.25)
登録日 平成22年10月22日(2010.10.22)
発明者
  • 中村 公人
  • 中島 吉嗣
  • 小山 孝次
  • 古川 政行
  • 玉村 幸雄
  • 清水 まり
  • 田中 義人
  • 小池 清一
  • 中村 徳章
出願人
  • キタイ設計株式会社
  • 株式会社ホクコン
  • 共立イリゲート株式会社
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 水田の節水型漏水防止構造
発明の概要 【課題】水田の漏水を抑制して農業用水の無駄遣いを削減すると共に、水田の貯留水に含まれている肥料成分や農薬が下流側に流れることに伴う環境汚染や生態系破壊の問題を軽減させ得る水田の節水型漏水防止構造を提供する。
【解決手段】第1の畦と第2の畦とで仕切られた単位水田11に給水制御装置を設ける。単位水田11の前の畦部6に設けた排水部16より排出された水が排水路14で下流側に排出される。単位水田11の前の畦部6に、単位水田11の水が漏水するのを防止する止水面部8が、その下端側の部分を鋤床層20の内部に埋設して設けられる。排水路14は、堰上げ板が所要間隔で設けられ、排水路内の水が、その水面43が鋤床層20の下端45よりも上方に存するように堰上げされる。排水路14は、その水路底面23aで地盤26に開放状態とされ、単位水田11と排水路14は透水層102を介して通水状態とされている。
【選択図】図5
従来技術、競合技術の概要



水田では、代掻きや田植えの時期に施肥や農薬散布が行われるため、水田の貯留水は肥料や農薬を含んだ濁水状態にある。又、田植えから秋の収穫までの間にも施肥や農薬散布が適宜行われている。かかることから、水田の貯留水中には豊富なチッソやリン等の肥料成分、農薬が存在した状態となっている。





そして、水田を囲む畦は土構造物であることから、畦に沿って設けられている排水路には、水田の貯留水が該畦を通じて漏水しやすかった。又、このような土構造の畦は、モグラやザリガニ等の小動物によって孔部が明けられるケースも多く、この孔部から排水路等に漏水する問題もあった。更に、該排水路は降雨時以外はほとんど水位もない状態であるため、水田の貯留水が水田の底部分を通じて排水路等に漏水することもあった。





このような漏水が生ずると、該貯留水に含まれているチッソやリン等の肥料成分や農薬が排水路に流入して下流側に流れることになるため、排水路末端の湖沼等における水質汚染の問題が深刻化していた。又、このように水田の貯留水が畦や水田の底部分を通じて排水路等に漏水することは、農業用水の無駄遣いになるばかりでなく、かかる無駄な漏水分を補うために用水ポンプを不必要に稼動させなければならず、用水ポンプの稼働に要する電力消費量が増大して経済的負担が上昇する問題もあった。





かかることから、排水路の下流側への汚濁物質の流出を抑制して水田による環境汚染や生態系の破壊を防止するために、又、農業用水の無駄遣いを削減すると共に用水ポンプの稼働に伴う電力消費量を低減させるために、効果的な漏水防止手段が望まれていた。





そこで、かかる水田の漏水防止を図るための手段として、例えば、実用新案登録第3006539号公報が開示する水漏れ防止枠板を用いた漏水防止構造が提案されている。該漏水防止構造は、図23に示すように、畦aの内側部を覆うように水漏れ防止枠板bを固定することによって水田の貯留水が漏水するのを防止せんとするものであった。この種の漏水防止構造によるときは、モグラやザリガニ等の小動物が明けた孔部から漏水する等の畦部分cを通じての漏水を該水漏れ防止枠板bの止水作用によって防止することはできても、水田の底部分dを浸透しての漏水を防止することはでき難いものであった。





【特許文献1】

用新案登録第3006539号公報

産業上の利用分野



本発明は、水田の貯留水が漏水するのを抑制できると共に水田への水の供給を一定に制御できるように構成された水田の節水型漏水防止構造に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
左右に延長する第1の畦と前後方向に延長する第2の畦とによって仕切られた水田の節水型漏水防止構造であって、
該水田は、前後に所要間隔を置いて配設された前記第1の畦間を、左右方向所要間隔毎に前記第2の畦で仕切ることによって、前後左右の縁が畦部で仕切られた単位水田が左右方向に並設されてなり、
各単位水田は、その後部に、該単位水田に所定水位に水を供給する給水制御装置が設けられ、又、前に位置する前記第1の畦の外側部に沿って排水路が設けられており、該単位水田の水が、前の畦部に設けた排水部より該排水路に排出されるようになされており、
又、該単位水田における前の畦部の内側部に、その全長に亘る如く、前記単位水田の作土層の下側に存する、粘土層からなる鋤床層に下端側の部分が埋設状態となる止水面部が、該前の畦部の上端側から該鋤床層の内部に亘って設けられると共に、前記排水路には堰上げ板が所要間隔を置いて設けられており、該排水路内の水が、該堰上げ板によって、その水面が前記作土層の下端となるように堰上げされるようになされており、又、該排水路は、該堰上げされた水の水面より下側部分で地盤に開放状態とされ、前記単位水田と前記排水路とは、前記鋤床層の下端の下側部分をなす透水層を介して通水状態とされていることを特徴とする水田の節水型漏水防止構造。

【請求項2】
前記止水面部は、下端側の部分が前記鋤床層に埋設状態となるように打ち込むことのできる板状の止水パネルとして形成されていることを特徴とする請求項1記載の水田の節水型漏水防止構造。

【請求項3】
前記給水制御装置は、前記水田に水を供給する農業用水パイプラインに接続されており、供給水量を積算し得る供給水量積算装置を具備すると共に、前記単位水田への必要な供給水量を手動で入力してセットした後にバルブを開放すると該セットした水量を供給でき、その後に該バルブが自動閉止する半自動給水栓バルブを具備することを特徴とする請求項1記載の水田の節水型漏水防止構造。
国際特許分類(IPC)
画像

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JP2007312961thum.jpg
出願権利状態 登録
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