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漸進的文解釈支援装置、及び漸進的文解釈支援プログラム コモンズ

国内特許コード P140010732
整理番号 03-34
掲載日 2014年7月7日
出願番号 特願2003-132526
公開番号 特開2004-334728
登録番号 特許第3772213号
出願日 平成15年5月12日(2003.5.12)
公開日 平成16年11月25日(2004.11.25)
登録日 平成18年2月24日(2006.2.24)
発明者
  • 木田 敦子
  • 山本 英子
  • 桝山 享子
  • 井佐原 均
出願人
  • 国立研究開発法人情報通信研究機構
発明の名称 漸進的文解釈支援装置、及び漸進的文解釈支援プログラム コモンズ
発明の概要 【課題】日本語文における「係り結び」を形成する呼応ペアを蓄積したデータベースを利用することで、ユーザが入力中の日本語テキストからその文の意味を予測することができ、会議録のテキスト変換において話者交代箇所の特定にも役立つようにした装置及びそのためのプログラムを提供する。
【解決手段】コンピュータが、日本語テキストデータの入力を受け付け、その受け付けた日本語テキストデータを出力し、入力受付中のテキストデータにおいて所定の呼要素の入力を検知した段階で、日本語の自然文中において共起する2つの語のうち係り結びを形成する呼要素と応要素とを対にした呼応ペアの集合を、呼要素ごとに分類し且つ当該呼要素に対応する応要素にその意味を示す意味情報を付加した状態で格納してある呼応ペアデータベースを検索し、当該呼要素の後に入力され得る応要素の一種以上の意味情報を抽出し、呼要素の後に応要素が入力される前に意味情報を出力するようにした。
【選択図】図1
従来技術、競合技術の概要



中世以前の日本語には、係助詞と文末の活用形とが形態的な呼応関係を持つ「係り結び」の用法が存在したが、「係り結び」が消滅した現代の日本語の文章の場合、述語が文末に置かれるため、文の終末まで進まないとその文章の内容が確定しない。そのため、長文で複雑な内容の文章では、その内容が肯定的なのか否定的なのか、或いは疑問を表しているのかが文末まで読まないことには明らかにならない。ここで、現代日本語の文構造の研究において、現代語ではある種の副詞などが古語の係助詞と似た役割を果たしており、後続要素を予告しているとの示唆がなされている(例えば、非特許文献1参照)。例えば「決して……ない」や「たぶん……だろう」や「おそらく……だろう」などといった組み合わせは、呼応関係を形成する先行要素(呼要素)及び後続要素(応要素)のペアとして内省や直感である程度予測がつくと考えられると指摘されている(例えば、非特許文献2参照)。





【非特許文献1】

大野 晋,「係り結びの研究」,第1版,岩波書店,1993年1月12日,p350-351

【非特許文献2】

益岡 隆志,「モダリティの文法」,第1版,くろしお出版,1991年5月25日,p29-46

産業上の利用分野



本発明は、日本語自然文のテキスト入力を補助するため、又は日本語の文章理解を補助するために用いられる装置及びプログラムに関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
日本語の自然文中において共起する2つの語のうち係り結びを形成する呼要素と応要素とを対にした呼応ペアの集合を、呼要素ごとに分類し且つ当該呼要素に対応する応要素にその意味を示す意味情報を付加した状態で格納してある呼応ペアデータベースを検索することによって、入力中の日本語文に出現する呼要素に対応する応要素の意味を予測するためのコンピュータからなるものであって、
日本語テキストデータの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段で受け付けた日本語テキストデータを出力する出力手段と、前記入力受付手段において入力受付中のテキストデータにおいて所定の呼要素の入力を検知した段階で前記呼応ペアデータベースを検索し、当該呼要素の後に入力され得る応要素の一種以上の意味情報を抽出する意味情報抽出手段と、
前記意味情報抽出手段で抽出した意味情報を、入力受付手段において前記呼要素の後に応要素が入力される前に出力する意味情報出力手段とを具備していることを特徴とする漸進的文解釈支援装置。

【請求項2】
前記呼応ペアデータベースは、各呼要素に対応する応要素が意味情報の種別ごとに分類されており、前記意味情報抽出手段が、呼応ペアデータベースから当該呼要素に対応し得る応要素の前記意味情報の分類から意味情報を抽出するものである請求項1記載の漸進的文解釈支援装置。

【請求項3】
前記意味情報抽出手段において抽出した意味情報のうち、前記入力受付手段において入力を受け付けた応要素に対応する意味情報を確定する意味情報確定手段と、前記意味情報確定手段で確定した意味情報を出力する確定意味情報出力手段とをさらに具備している請求項1又は2記載の漸進的文解釈支援装置。

【請求項4】
前記出力手段が、日本語テキストデータをディスプレイ等の表示装置に表示出力するものであり、前記意味情報出力手段が、表示装置に表示された呼要素の隣接位置に意味情報を表示するものである請求項1、2又は3記載の漸進的文解釈支援装置。

【請求項5】
日本語の自然文中において共起する2つの語のうち係り結びを形成する呼要素と応要素とを対にした呼応ペアの集合を、呼要素ごとに分類し且つ当該呼要素に対応する応要素にその意味を示す意味情報を付加した状態で格納してある呼応ペアデータベースを検索することによって、入力中の日本語文に出現する呼要素に対応する応要素の意味を予測するためのコンピュータを、
日本語テキストデータの入力を受け付ける入力受付手段と、
前記入力受付手段で受け付けた日本語テキストデータを出力する出力手段と、
前記入力受付手段において入力受付中のテキストデータにおいて所定の呼要素の入力を検知した段階で前記呼応ペアデータベースを検索し、当該呼要素の後に入力され得る応要素の一種以上の意味情報を抽出する意味情報抽出手段と、
前記意味情報抽出手段で抽出した意味情報を、入力受付手段において前記呼要素の後に応要素が入力される前に出力する意味情報出力手段として機能させることを特徴とする漸進的文解釈支援プログラム。

【請求項6】
前記呼応ペアデータベースが、各呼要素に対応する応要素が意味情報の種別ごとに分類されている場合、前記コンピュータを、前記意味情報抽出手段において、呼応ペアデータベースから当該呼要素に対応し得る応要素の前記意味情報の分類から意味情報を抽出するように機能させる請求項5記載の漸進的文解釈支援プログラム。

【請求項7】
前記コンピュータを、更に、前記意味情報抽出手段において抽出した意味情報のうち、前記入力受付手段において入力を受け付けた応要素に対応する意味情報を確定する意味情報確定手段と、前記意味情報確定手段で確定した意味情報を出力する確定意味情報出力手段とを具備する漸進的文解釈支援装置として機能させる請求項5又は6記載の漸進的文解釈支援プログラム。

【請求項8】
前記コンピュータを、前記出力手段において、日本語テキストデータをディスプレイ等の表示装置に表示出力し、前記意味情報出力手段において、表示装置に表示された呼要素の隣接位置に意味情報を表示するように機能させる請求項5、6又は7記載の漸進的文解釈支援プログラム。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2003132526thum.jpg
出願権利状態 登録
※ 詳細内容の開示にあたっては、別途、JSTと秘密保持契約を締結していただくことが必要となります。


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