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上部斜面スリット堤用止水蓋及び上部斜面スリット堤の曳航方法並びに上部斜面スリット堤の施工方法

国内特許コード P140010816
整理番号 718
掲載日 2014年8月8日
出願番号 特願2005-120548
公開番号 特開2006-299580
登録番号 特許第4688099号
出願日 平成17年4月19日(2005.4.19)
公開日 平成18年11月2日(2006.11.2)
登録日 平成23年2月25日(2011.2.25)
発明者
  • 高山 知司
  • 江崎 慶治
出願人
  • 国立大学法人京都大学
発明の名称 上部斜面スリット堤用止水蓋及び上部斜面スリット堤の曳航方法並びに上部斜面スリット堤の施工方法
発明の概要 【課題】 上部斜面スリット堤を施工する際に作業員の安全性向上を実現できる上部斜面スリット堤用止水蓋を提供する。
【解決手段】 本発明による止水蓋20が適用される上部斜面スリット堤10は、波を受ける面の少なくとも上部が斜面にされるとともに、該斜面には長さ方向に間隔をおいて複数のスリット11が形成され、内部には前記複数のスリットに連通する遊水室12と中詰砂26を充填するための隔室13とが形成されているとともに、天井部には前記遊水室と前記隔室に連通する開口が形成されている。止水蓋は、前記複数のスリットを塞ぐための複数のスリット蓋21と前記斜面の上端部に長さ方向にわたって位置せしめられて越波を防ぐための波返板22とが複数のストラット23で一体化され、上部斜面スリット堤に対して一体的に着脱可能とされている。
【選択図】 図1
従来技術、競合技術の概要



港湾や海岸、海洋における比較的低水深の場所に設置されて防波堤、消波ブロックとして利用されるケーソンには様々なタイプのものが提供されている。





図4は、各種ケーソンのうち、上部斜面スリット堤とも呼ばれるケーソンを示している。簡単に説明すると、ケーソン40は鉄筋コンクリート(RC)製もあれば鉄とコンクリート等のハイブリッド(HB)製もある。ケーソン40は、波を受ける面の上部寄りが斜面41にされ、この斜面41には長さ方向に間隔をおいて複数のスリット41aが形成されている。ケーソン40の内部には複数のスリット41aに連通する遊水室42と、中詰砂(中詰材)44を充填するための隔室43とが形成されている。隔室43に中詰砂44を充填するために、ケーソン40の天井部は開口にされている。





このケーソン40の施工作業について簡単に説明する。ケーソン40は、隔室43が空の状態で設置箇所に運ばれる。移送には通常、台船が用いられ、設置箇所への設置はクレーン等で吊り下げて行われる。その際、遊水室42は海側を向き、隔室43が陸側に向くように設置されるが、スリット41aの少なくとも上半分程度が海面から出るように水深が設定される。ケーソン40を設置箇所に設置したら隔室43内に作業員が入り、中詰砂44の充填作業が行われる。充填作業が終了したら、隔室43の天井部開口はコンクリート蓋45で塞がれる(例えば、特許文献1参照)。





ところが、上記のようなケーソン40では、中詰砂44の充填作業中あるいはコンクリート蓋45の設置作業中に越波が生じやすく、作業員の安全性を十分に確保できないという問題点がある。





【特許文献1】

公昭55-40725号公報

産業上の利用分野



本発明は、主に防波堤として使用される上部斜面スリット堤を施工する際に使用するのに適した止水蓋及び上部斜面スリット堤を施工場所に曳航して運ぶための曳航方法並びに上部斜面スリットを施工場所に施工する方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
上部斜面スリット堤に用いられる止水蓋であって、前記上部斜面スリット堤は、波を受ける面の少なくとも上部が斜面にされるとともに、該斜面には長さ方向に間隔をおいて複数のスリットが形成され、内部には前記複数のスリットに連通する遊水室と中詰材を充填するための隔室とが形成されているとともに、天井部には前記遊水室と前記隔室に連通する開口が形成されており、
前記止水蓋は、前記複数のスリットを塞ぐための複数のスリット蓋と前記斜面の上端部に長さ方向にわたって位置せしめられて越波を防ぐための波返板とが複数のストラットで一体化され、当該上部斜面スリット堤に対して一体的に着脱可能とされていることを特徴とする上部斜面スリット堤用止水蓋。

【請求項2】
波を受ける面の少なくとも上部が斜面にされるとともに、該斜面には長さ方向に間隔をおいて複数のスリットが形成され、内部には前記複数のスリットに連通する遊水室と中詰材を充填するための隔室とが形成されているとともに、天井部には前記遊水室と前記隔室に連通する開口が形成されている上部斜面スリット堤を浮遊状態にて曳航する方法であって、
前記複数のスリットを塞ぐための複数のスリット蓋と前記斜面の上端部に長さ方向にわたって位置せしめられて越波を防ぐための波返板とを複数のストラットで一体化した止水蓋を当該上部斜面スリット堤に設置し、前記斜面側を曳航方向に向けて曳航することを特徴とする上部斜面スリット堤の曳航方法。

【請求項3】
波を受ける面の少なくとも上部が斜面にされるとともに、該斜面には長さ方向に間隔をおいて複数のスリットが形成され、内部には前記複数のスリットに連通する遊水室と中詰材を充填するための隔室とが形成されているとともに、天井部には前記遊水室と前記隔室に連通する開口が形成されている上部斜面スリット堤の施工方法であって、
前記複数のスリットを塞ぐための複数のスリット蓋と前記斜面の上端部に長さ方向にわたって位置せしめられて越波を防ぐための波返板とを複数のストラットで一体化した止水蓋を当該上部斜面スリット堤に設置する工程と、
前記止水蓋を設置した上部斜面スリット堤をその全高より浅い深さの水中に沈下させる工程と、
前記隔室に中詰材を充填する工程と、
前記開口のうち、少なくとも前記隔室に連通する開口を塞ぐ工程と、
前記止水蓋を当該上部斜面スリット堤から取り外す工程とを順に実行することを特徴とする上部斜面スリット堤の施工方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2005120548thum.jpg
出願権利状態 登録
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