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マイクロバブルを利用したメッキ排水処理方法およびその方法に用いられるメッキ排水処理用薬液

国内特許コード P140010854
整理番号 2764
掲載日 2014年8月11日
出願番号 特願2010-167656
公開番号 特開2012-024729
登録番号 特許第5560447号
出願日 平成22年7月27日(2010.7.27)
公開日 平成24年2月9日(2012.2.9)
登録日 平成26年6月20日(2014.6.20)
発明者
  • 日下 英史
  • 中西 貞博
  • 中村 知彦
出願人
  • 国立大学法人京都大学
  • 京都府
発明の名称 マイクロバブルを利用したメッキ排水処理方法およびその方法に用いられるメッキ排水処理用薬液
発明の概要 【課題】メッキ事業所から排出される排水を処理するのに当たり、マイクロバブルを利用して、亜鉛等の重金属類からなる浮遊懸濁物質を被処理水から分離し除去する場合において、浮遊懸濁物質を高効率で捕収して除去することができる方法を提供する。
【解決手段】炭素数8~14のアルキル基を有するアミンもしくはその塩、または、炭素数8~14の高級アルコールの硫酸エステルもしくはその塩からなる捕収剤と、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物塩または酸からなる捕収助剤と、炭素数8以下の低級アルコールまたは炭素数8以下の低級ケトンからなる起泡剤とを被処理水に混合する。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



メッキ関連の事業所から排出される排水中に含まれる亜鉛、鉄、クロム、ニッケル、鉛等の重金属類を除去する処理法としては、従来から、メッキ排水中の重金属類を水酸化物や硫化物に変えて凝集剤でフロック化し沈殿させて分離し除去するアルカリ凝集沈殿法や硫化物凝集沈殿法が用いられてきた。これらの凝集沈殿法では、凝集沈殿物を沈降分離した上澄み水を濾過した後に放流する。ところが、濾過装置の性能不足や不良、粒子の微細化などに起因した微粒子の流出の問題があり、一方、近年においては亜鉛等の排出基準が強化される傾向があり、従来の凝集沈殿法による処理だけでは対応しきれない状況が現出している。このため、メッキ業界においては、放流水中の亜鉛、クロム等の重金属濃度をさらに低減させる新たな処理技術が要望されている。





ところで、排水中の懸濁物質を除去する技術として、浮遊選鉱法(浮選法)を応用しマイクロバブルを利用した排水処理方法が提案されている。この排水処理技術は、マイクロ(ナノ)バブル発生槽で作製されたマイクロバブル含有水を排水に混合した後、マイクロバブルを含有した排水を加圧浮上槽に導入し、マイクロバブルを排水中の超微細な懸濁物質に付着させ、このマイクロバブルが付着した懸濁物質を浮上させて排水中から分離する、といったものである。そして、マイクロバブル発生槽でのマイクロバブルの発生効率を向上させるために、マイクロバブル発生助剤として界面活性剤をマイクロバブル発生槽に添加したりする(例えば、特許文献1、2参照。)。

産業上の利用分野



この発明は、メッキ関連の事業所から排出されるメッキ排水に含有される環境規制物質を除去する処理方法、特に、マイクロバブルを利用して亜鉛、鉄、クロム、ニッケル、鉛等の重金属およびその化合物の数十μm以下の大きさの浮遊懸濁物質などを被処理水から分離して除去するメッキ排水処理方法、ならびに、その処理方法において使用されるメッキ排水処理用薬液に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
被処理水を処理槽内でマイクロバブルと接触させ、被処理水中の浮遊懸濁物質をマイクロバブルに付着させて浮上させ、浮遊懸濁物質を被処理水から分離し除去して処理槽の上部から排出するとともに、処理後の排水を処理槽の底部から排出する、マイクロバブルを利用したメッキ排水処理方法において、
炭素数8~14のアルキル基を有するアミンもしくはその塩、または、炭素数8~14の高級アルコールの硫酸エステルもしくはその塩からなる捕収剤と、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物塩または酸からなる捕収助剤と、炭素数8以下の低級アルコールまたは炭素数8以下の低級ケトンからなる起泡剤とを被処理水に混合することを特徴とする、マイクロバブルを利用したメッキ排水処理方法。

【請求項2】
前記捕収剤、前記捕収助剤および前記起泡剤は、前記処理槽内に貯留された被処理水中の濃度がそれぞれ0.0001w/v%~1w/v%、1w/v%以下および1w/v%以下となるように混合される請求項1に記載の、マイクロバブルを利用したメッキ排水処理方法。

【請求項3】
前記捕収剤がn-ドデシルアミン塩酸塩であり、前記捕収助剤が水酸化ナトリウムであり、前記起泡剤がエタノールである請求項2に記載の、マイクロバブルを利用したメッキ排水処理方法。

【請求項4】
前記捕収剤がn-ドデシル硫酸ナトリウムであり、前記捕収助剤が水酸化ナトリウムであり、前記起泡剤がエタノールである請求項2に記載の、マイクロバブルを利用したメッキ排水処理方法。

【請求項5】
被処理水をマイクロバブルと接触させ被処理水中の浮遊懸濁物質をマイクロバブルに付着させて浮上させ浮遊懸濁物質を被処理水から分離し除去して系外へ排出するために使用されるメッキ排水処理用薬液であって、
炭素数8~14のアルキル基を有するアミンもしくはその塩、または、炭素数8~14の高級アルコールの硫酸エステルもしくはその塩からなる捕収剤と、
アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物塩または酸からなる捕収助剤と、
炭素数8以下の低級アルコールまたは炭素数8以下の低級ケトンからなる起泡剤と、
を混合して調製されたことを特徴とするメッキ排水処理用薬液。

【請求項6】
前記捕収剤に対する前記捕収助剤および前記起泡剤の混合割合がそれぞれ重量比で1以下である請求項5に記載のメッキ排水処理用薬液。

【請求項7】
前記捕収剤がn-ドデシルアミンであり、前記捕収助剤が水酸化ナトリウムであり、前記起泡剤がエタノールである請求項6に記載のメッキ排水処理用薬液。

【請求項8】
前記捕収剤がn-ドデシル硫酸ナトリウムであり、前記捕収助剤が水酸化ナトリウムであり、前記起泡剤がエタノールである請求項6に記載のメッキ排水処理用薬液。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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