TOP > 国内特許検索 > プロテオグリカンの抽出方法

プロテオグリカンの抽出方法

国内特許コード P140010931
掲載日 2014年8月26日
出願番号 特願2008-011296
公開番号 特開2009-173702
登録番号 特許第5252623号
出願日 平成20年1月22日(2008.1.22)
公開日 平成21年8月6日(2009.8.6)
登録日 平成25年4月26日(2013.4.26)
発明者
  • 加藤 陽治
  • 伊藤 聖子
  • 工藤 重光
出願人
  • 国立大学法人弘前大学
発明の名称 プロテオグリカンの抽出方法
発明の概要 【課題】大量に漁獲される魚、特に北洋において漁獲、加工された後に残渣として廃棄されている鮭、鱒の頭部の軟骨組織から効率よく分離抽出精製する方法を提供すること、及び異臭がほとんどなく、幅広い用途を有するプロテオグリカン組成物を得る方法を提供すること。
【解決手段】下記のA~E工程よりなるプロテオグリカン組成物の抽出方法及びこの方法により得られる。プロテオグリカン組成物
A.凍結した水棲動物組織を破砕し、これに水を加え、特定温度とpHで処理する工程、
B.Aの固液混合物を遠心分離し、最上部の脂質層と中間層の水層を取り除き、沈殿物を回収する工程、
C.沈殿物を乾燥し、微粉末化する工程、
D.得られた乾燥微粉末に、特定溶媒を加え、残存脂質を抽出除去する工程、
E.溶媒を除去する工程。
本発明の方法により得られるプロテオグリカン組成物は、異臭がないために、特に食品分野での使用に適している。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



プロテオグリカンは、古くは哺乳動物軟骨に含まれるものを抽出分離していたが、牛のBSE発症が報告されてから、水産動物組織のプロテオグリカンを抽出分離することが行われてきた。鯨やサメの軟骨に含まれるプロテオグリカンの抽出はすでに行われているが、原料となる動物の捕獲量に限りがあり、プロテオグリカンの生産量が制限されている。さらに抽出分離操作が複雑であり、抽出の際に使用する溶媒は食品に適さないものが使われることが多く、製品の用途に制限が加えられ高価格になっている。





動物組織に含まれるプロテオグリカンを抽出する方法にはいろいろあるが、抽出に際して加熱操作を加える方法では、調製されたプロテオグリカンに分解が起きて低分子化したものが多く含まれている。プロテアーゼ阻害剤を添加し加水分解を防ぐ抽出法では、回収率が悪く、組織に含まれる各種成分が混入してそれを除くための複雑な操作が必要となり、抽出コストに大きく影響している。これまで市販されている製品では製造方法が複雑であり、非常に高価なものとなっている。さらに、酢酸やアルカリのような特殊な抽出溶媒を使用するため、製品に残留した溶媒の異臭が残り、医療用など利用範囲が制限され、プロテオグリカンの持つ健康機能を引き出した方面での利用は閉ざされている。





また、動物はそれぞれ特有の体臭を有しており、動物から組織を取り出したときには必ず体臭やそれの変質した臭いが組織に付着している。ある時にはその臭いが好ましいものとなることもあるが、多くの場合は臭いがあることは望ましいものではない。動物の体臭は痕跡量で感じるために完全に除かなければならない。さらに体臭は油に溶けやすいものが多く組織を取り出し、精製の過程で脱臭操作を加えても、微量の脂肪分の残留により完全な脱臭は非常に困難である。

特に魚類から分離抽出した場合に付着する異臭を除去するためには各種の極性および非極性の溶媒を多量に使用したり、超臨界抽出など特別な装置を用いたりする必要がある。これら溶媒を使用する場合には食品に使用できないものが多く、食品に使用可能な溶媒は効力が低く、使用条件を厳密に設定して使用しないときは十分な効果を得ることができない。





WO2004/083275には、軟骨魚類由来の軟骨を粉砕し、水を加えて水溶性成分を抽出し、水層を分離し、アルコールを加えて沈殿物を得てプロテオグリカンを製造する方法が開示されている。しかしながら、この方法は、脂質を多く含む軟骨原料からプロテオグリカンと脂肪分を完全に分離することは困難であり、魚臭が残るという問題がある。





【特許文献1】

O2004/083257

産業上の利用分野



本発明は、水棲動物組織、就中大量に廃棄されている魚類頭部からプロテオグリカンを抽出回収する方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記のA~E工程よりなるプロテオグリカン組成物の抽出方法。
A.凍結した水棲動物組織を破砕し、これに水を加え、温度0~20℃、pH4.8~7で処理する工程、
B.Aの固液混合物を遠心分離し、最上部の脂質層と中間層の水層を取り除き、沈殿物を回収する工程、
C.沈殿物を乾燥し、微粉末化する工程、
D.得られた乾燥微粉末に、溶媒としてヘキサン、アセトン又はエタノールを加え、残存脂質を抽出除去する工程、
E.溶媒を除去する工程。

【請求項2】
溶媒がエタノールである請求項1の抽出方法。

【請求項3】
乾燥沈殿物と有機溶媒の体積比が1:1~10である請求項1又は2の方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
ライセンスをご希望の方、特許の内容に興味を持たれた方は、下記「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close