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抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法

国内特許コード P140011000
整理番号 NU-0543
掲載日 2014年9月29日
出願番号 特願2014-122088
公開番号 特開2016-003184
出願日 平成26年6月13日(2014.6.13)
公開日 平成28年1月12日(2016.1.12)
発明者
  • 堀 勝
  • 水野 正明
  • 吉川 史隆
  • 梶山 広明
  • 内海 史
  • 中村 香江
  • 石川 健治
  • 竹田 圭吾
  • 田中 宏昌
  • 加納 浩之
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法
発明の概要 【課題】 正常細胞にほとんど影響を与えることなく癌細胞を死滅させることのできる抗腫瘍効果が長時間にわたって持続する抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法を提供することである。
【解決手段】 癌細胞を選択的に死滅させる抗腫瘍水溶液の製造方法は、リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に添加した第1の水溶液を準備する水溶液準備工程と、プラズマ発生装置によりプラズマ発生領域に発生させた大気圧プラズマを第1の水溶液に照射して第2の水溶液とするプラズマ照射工程と、第2の水溶液を冷凍する冷凍工程と、を有する。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要


プラズマ技術は、電気、化学、材料の各分野に応用されている。そして、近年においては、医療への応用が活発に研究されるようになってきた。プラズマの内部では、電子やイオン等の荷電粒子の他に、紫外線やラジカルが発生する。これらには、生体組織の殺菌をはじめとして、生体組織に対する種々の効果があることが分かってきている。



例えば、特許文献1には、プラズマの照射により、血液凝固(特許文献1の実施例4、段落[0063]-[0068]参照)と、組織滅菌(特許文献1の実施例5、段落[0069]-[0074]参照)と、リーシュマニア症(特許文献1の実施例6、段落[0075]-[0077]参照)といった、効果があることが記載されている。そして、メラノーマ細胞(悪性黒色腫細胞)を死滅させる効果があると記載されている(特許文献1の実施例7、段落[0078]参照)。



また、特許文献2には、pHが4.8以下となるように調整された液体にプラズマを照射することにより、液体中の菌を殺菌する技術が開示されている(特許文献2の段落[0020]等参照)。また、スーパーオキシドアニオンラジカルやヒドロペルオキシラジカル等が殺菌効果を担っている可能性がある旨が記載されている(特許文献2の段落[0090]-[0099]等参照)。

産業上の利用分野


本明細書の技術分野は、抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法に関する。さらに詳細には、癌細胞を死滅させることのできる抗腫瘍水溶液および抗癌剤とそれらの製造方法に関するものである。

特許請求の範囲 【請求項1】
癌細胞を選択的に死滅させる抗腫瘍水溶液の製造方法において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に添加した第1の水溶液を準備する水溶液準備工程と、
プラズマ発生装置によりプラズマ発生領域に発生させた大気圧プラズマを前記第1の水溶液に照射して第2の水溶液とするプラズマ照射工程と、
前記第2の水溶液を冷凍する冷凍工程と、
を有すること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項2】
請求項1に記載の抗腫瘍水溶液の製造方法において、
前記冷凍工程では、
前記第2の水溶液を-196℃以上0℃以下の範囲内で冷凍すること
を特徴とする抗腫瘍水溶液の製造方法。

【請求項3】
癌細胞を選択的に死滅させる抗腫瘍水溶液において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に溶かした第1の水溶液に大気圧プラズマを照射して第2の水溶液とし、前記第2の水溶液を冷凍したものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項4】
請求項3に記載の抗腫瘍水溶液において、
前記第2の水溶液を-196℃以上0℃以下の範囲内で冷凍したものであること
を特徴とする抗腫瘍水溶液。

【請求項5】
癌細胞を選択的に死滅させる抗癌剤の製造方法において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に添加した第1の水溶液を準備する水溶液準備工程と、
プラズマ発生装置によりプラズマ発生領域に発生させた大気圧プラズマを前記第1の水溶液に照射して第2の水溶液とするプラズマ照射工程と、
前記第2の水溶液を冷凍する冷凍工程と、
を有すること
を特徴とする抗癌剤の製造方法。

【請求項6】
癌細胞を選択的に死滅させる抗癌剤において、
リン酸水素二ナトリウム(Na2 HPO4 )と、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3 )と、L-グルタミン(L-Glutamine)と、L-ヒスチジン(L-Histidine)と、L-チロシン二ナトリウム二水和物(L-Tyrosine・2Na・2H2 O)とのうちの少なくとも1種類を含む溶質を水に溶かした第1の水溶液に大気圧プラズマを照射して第2の水溶液とし、前記第2の水溶液を冷凍したものであること
を特徴とする抗癌剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2014122088thum.jpg
出願権利状態 公開
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