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水膨潤性シート

国内特許コード P140011091
整理番号 S2014-0625-N0
掲載日 2014年11月4日
出願番号 特願2014-041264
公開番号 特開2015-165857
出願日 平成26年3月4日(2014.3.4)
公開日 平成27年9月24日(2015.9.24)
発明者
  • 金子 達雄
  • 岡島 麻衣子
  • キッティマー アモンワシラボディー
  • 三島 僚介
出願人
  • 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
発明の名称 水膨潤性シート
発明の概要 【課題】水性成分を含浸させたとき、厚さ方向に膨潤するが、面内方向に膨潤しがたく、膨潤異方性に優れ、例えば、手術の際の臓器などが癒着することを防止するための臓器癒着防止膜、創傷治療用絆創膏、創傷被覆膜、冷却用シート、臓器保存用クッションシート、体液吸い取りシート、細胞培養用シートなどの用途に使用することが期待される水膨潤性シートを提供すること。
【解決手段】原料として多糖類が用いられてなる水膨潤性シートであって、前記多糖類が400万~6000万の重量平均分子量を有する液晶性多糖類であり、水で膨潤させたときの厚さ方向の線膨潤変化率が1000%以上であり、面内方向の線膨潤変化率が10%以下であることを特徴とする水膨潤性シート。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要


水性ゲルは、水膨潤性を有し、柔軟であることから、生体関連材料として注目されている。水性ゲルのなかでも体液を吸収しながら膨潤する性質を有する水性ゲルは、手術痕癒着防止膜、創傷を被覆するための膜として使用することが検討されている。



接着性および生体適合性に優れ、多量の水溶液を吸収する新水性ゲルのシートとして、線状水溶性ポリエチレンオキシドからなる液体フィルムに高エネルギー線を照射することによって得られる親水性ゲルのシートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。



しかし、前記親水性ゲルのシートは、引張強度が低いため、例えば、創傷被覆膜などの用途に適しているとはいえない。



前記親水性ゲルのシートの欠点を解消し、引張強度に優れたゲルシートとして、ポリエチレンオキシドおよびポリビニルアルコールを含有する水溶液に電離性放射線を照射することによって得られる医用材料用ゲルシートが提案されている(例えば、特許文献2参照)。



しかし、ゲルを生体適合性材料に適用するためには、ゲルを生体組織に貼付した後、水性成分を含浸させたときに生体組織からゲルが離脱しがたくするために、水性成分をゲルに含浸させたときにゲルが厚さ方向に膨潤するが、面内方向に膨潤しがたい性質、すなわち膨潤異方性を有することが要求されているところ、前記ゲルシートに水性成分を含浸させたとき、当該ゲルシートは、厚さ方向および面内方向において三次元的に同様の膨潤比で膨潤し、膨潤異方性に劣ることから、膨潤異方性が要求される生体適合性材料に適用しているとはいえない。



したがって、近年、水性成分を含浸させたとき、厚さ方向に膨潤するが、面内方向に膨潤しがたく、膨潤異方性に優れ、生体適合性材などとして使用することができる水膨潤性シートの開発が望まれている。

産業上の利用分野


本発明は、水膨潤性シートに関する。さらに詳しくは、例えば、手術の際の臓器などが癒着することを防止するための臓器癒着防止膜、創傷治療用絆創膏、創傷被覆膜、冷却用シート、臓器保存用クッションシート、体液吸い取りシート、細胞培養用シートなどの用途に使用することが期待される水膨潤性シートに関する。



なお、本発明において、水膨潤性シートは、水または溶媒として水が用いられている水溶液によって膨潤する性質を有するシートを意味する。

特許請求の範囲 【請求項1】
原料として多糖類が用いられてなる水膨潤性シートであって、前記多糖類が400万~6000万の重量平均分子量を有する液晶性多糖類であり、水で膨潤させたときの厚さ方向の線膨潤変化率が1000%以上であり、面内方向の線膨潤変化率が10%以下であることを特徴とする水膨潤性シート。

【請求項2】
液晶性多糖類がスイゼンジノリ多糖体およびキサンタンガムからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の水膨潤性シート。

【請求項3】
原料として多糖類が用いられてなる水膨潤性シートの製造方法であって、前記多糖類として400万~6000万の重量平均分子量を有する液晶性多糖類を用い、当該液晶性多糖類および水溶性架橋剤を水性溶媒に溶解させ、得られた液晶性多糖類水溶液を用いて被膜を形成させ、形成された被膜を気温が1~60℃である雰囲気中で2~300時間かけて乾燥させることを特徴とする請求項1または2に記載の水膨潤性シートの製造方法。

【請求項4】
水溶性架橋剤が(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも2個有する(メタ)アクリレート化合物、ビス(メタ)アクリルアミド化合物、ジビニルベンゼン、ジビニルスルホン、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジビニルケトン、エポキシ基を少なくとも2個有するエポキシ化合物、イソシアネート基を少なくとも2個有するイソシアネート化合物、オキセタン化合物、アルデヒド化合物、尿素、トリアジン化合物、アミノ基を少なくとも2個有するアミン化合物およびカルボキシル基を少なくとも2個有するカルボン酸化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項3に記載の水膨潤性シートの製造方法。

【請求項5】
原料として多糖類が用いられてなる水膨潤性シートの製造方法であって、前記多糖類として400万~6000万の重量平均分子量を有する液晶性多糖類を用い、当該液晶性多糖類を水性溶媒に溶解させ、得られた液晶性多糖類水溶液を用いて被膜を形成させ、形成された被膜を気温が1~60℃である雰囲気中で2~300時間かけて乾燥させた後、さらに乾燥させることによって得られた被膜を80~160℃の温度に加熱し、液晶性多糖類を架橋させることを特徴とする請求項1または2に記載の水膨潤性シートの製造方法。

【請求項6】
液晶性多糖類がスイゼンジノリ多糖体およびキサンタンガムからなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項3~5のいずれかに記載の水膨潤性シートの製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 公開
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