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ポリ乳酸系樹脂組成物、並びに成形品及びその製造方法 コモンズ 実績あり

国内特許コード P140011106
掲載日 2014年11月12日
出願番号 特願2006-284309
公開番号 特開2008-101096
登録番号 特許第5114651号
出願日 平成18年10月18日(2006.10.18)
公開日 平成20年5月1日(2008.5.1)
登録日 平成24年10月26日(2012.10.26)
発明者
  • 谷口 良治郎
  • 福田 徳生
  • 北川 陵太郎
出願人
  • 愛知県
  • 瀬戸製土株式会社
発明の名称 ポリ乳酸系樹脂組成物、並びに成形品及びその製造方法 コモンズ 実績あり
発明の概要 【課題】耐熱性及び耐衝撃性に優れたポリ乳酸系樹脂組成物、並びにこのポリ乳酸系樹脂組成物を用いた成形品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のポリ乳酸系樹脂組成物は、(A)ポリ乳酸系重合体、(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物、及び(C)カオリンを含有し、ポリ乳酸系樹脂組成物全量を100質量%とした場合、上記(A)ポリ乳酸系重合体の含有量が30~85質量%、上記(B)焼成ホタテ貝粉砕物の含有量が5~40質量%、上記(C)カオリンの含有量が5~50質量%であることを特徴とする。本発明の成形品は、溶媒中に(A)ポリ乳酸系重合体、(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物、及び(C)カオリンを含有する分散液を調製し、次いで、該分散液を型に流し込み、上記溶媒を除去し、その後、加熱することにより成形して得ることができる。
【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



今日、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、及び塩化ビニル等のプラスチック製品が使用されている。これらのプラスチック製品は、化学的安定性が極めて高く、耐久性があり、軽量であり、優れた強度を有する。よって、上記プラスチック製品は、様々な分野で広く使用されている。





しかし、上記プラスチック製品は、化学的安定性が極めて高く、微生物等による分解が殆ど起こらない。よって、上記プラスチック製品を環境中に廃棄すると、環境中で半永久的に残存するおそれがある。その結果、景観を損なう等の問題が生じるおそれがある。また、従来より、上記プラスチック製品は、焼却により処分されている。しかし、例えば、ポリエチレン等は燃焼カロリーが高いため、ポリエチレン等を焼却処分すると、焼却炉を傷めることがある。更に、ポリ塩化ビニル等を焼却処分すると、有害ガスが発生するおそれがある。更に、従来のプラスチック製品は、石油を原料として製造される。石油は化石資源であり、その埋蔵量にも限界がある。従って、プラスチック製品の価格及び供給は、石油の価格及び埋蔵量により左右されるおそれがある。





この状況から、現在、石油以外の原料から得ることができ、自然環境下で分解する樹脂の開発が進められている。この条件を満たす樹脂として、現在、天然物由来の生分解性樹脂が注目されている。生分解性樹脂は、自然環境下で加水分解や生分解により、徐々に分解が進行し、最終的に無害な分解物となることが知られている。上記生分解性樹脂の具体例として、例えば、微生物が産生する生分解性樹脂(ポリヒドロキシブチレート等)、化学合成により得られる生分解性樹脂(ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、及びポリエチレンサクシネート等の脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコール並びにポリアミノ酸等)、及び天然物由来の生分解性樹脂(キトサン、デンプン、酢酸セルロース等)等が挙げられる。





上記生分解性樹脂の中でも特に、ポリ乳酸が注目されている。ポリ乳酸は、トウモロコシ及び砂糖キビ等の植物等から合成される乳酸を原料として合成することができる。ポリ乳酸は、融点が高く、強靭である。よって、ポリ乳酸は、石油資源を使用しない植物由来の樹脂として、石油由来の樹脂が使用されていた用途へ利用が進みつつある。更に、ポリ乳酸は、他の生分解性樹脂と比べて、透明性を有するという特徴がある。よって、ポリ乳酸は、透明性を生かしてフィルム及び各種シートに使用されている。





しかし、ポリ乳酸は、他の生分解性樹脂と比べて、機械的な伸びや柔軟性に劣り、耐衝撃性が低いという問題点がある。また、ポリ乳酸は、60℃以上の高温環境下で変形が発生し易い等、従来の石油由来の樹脂に比べて耐熱性が低いという問題点がある。





そこで従来より、ポリ乳酸の物性を改善するために、ポリ乳酸に他の成分を添加したポリ乳酸系樹脂組成物が知られている。例えば、下記特許文献1には、ポリ乳酸及び焼成貝殻粉を含有するポリ乳酸系樹脂組成物が記載されている。また、下記特許文献2には、ポリ乳酸樹脂、ポリアセタール樹脂及び耐衝撃改良剤を含有する樹脂組成物が記載されている。そして、下記特許文献2には、この樹脂組成物に、更にマイカ等から選ばれる強化剤を含有させることができることが記載されている。更に、下記特許文献3には、ポリ乳酸樹脂、ポリアセタール樹脂、並びにマイカ、カオリン及びクレイから選ばれた少なくとも1種である強化材を含有する樹脂組成物が記載されている。





尚、下記特許文献4には、合成樹脂とホタテ貝殻殻粉砕物とを含有する合成樹脂組成物が記載されている。そして、下記特許文献4には、ホタテ貝殻殻粉砕物を含むことにより、曲げ弾性率等、成形品の機械的物性を向上させることができることが記載されている。





【特許文献1】

開2004-315724号公報

【特許文献2】

開2003-286400号公報

【特許文献3】

開2003-286402号公報

【特許文献4】

開2004-75964号公報

産業上の利用分野



本発明は、ポリ乳酸系樹脂組成物、並びに該ポリ乳酸系樹脂組成物を成形して得られる成形品及びその製造方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
(A)ポリ乳酸系重合体、(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物、及び(C)カオリンを含有し、ポリ乳酸系樹脂組成物全量を100質量%とした場合、上記(A)ポリ乳酸系重合体の含有量が30~85質量%、上記(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物の含有量が5~40質量%、上記(C)カオリンの含有量が5~50質量%であるとともに、上記(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物100質量部に対する上記(C)カオリンの割合が100~180質量部であることを特徴とするポリ乳酸系樹脂組成物。

【請求項2】
上記(A)ポリ乳酸系重合体100質量部に対する上記(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物及び上記(C)カオリンの割合の合計が20~250質量部である請求項1記載のポリ乳酸系樹脂組成物。

【請求項3】
上記(C)カオリンの上記含有量が10~50質量%である請求項1に記載のポリ乳酸系樹脂組成物。

【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のポリ乳酸系樹脂組成物を用いて成形されたことを特徴とする成形品。

【請求項5】
請求項1乃至3のいずれかに記載のポリ乳酸系樹脂組成物を用いて成形することを特徴とする成形品の製造方法。

【請求項6】
(A)ポリ乳酸系重合体、(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物、及び(C)カオリンを含有し、ポリ乳酸系樹脂組成物全量を100質量%とした場合、上記(A)ポリ乳酸系重合体の含有量が30~85質量%、上記(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物の含有量が5~40質量%、上記(C)カオリンの含有量が5~50質量%であるポリ乳酸系樹脂組成物からなる成形品の製造方法であって、
溶媒中に(A)ポリ乳酸系重合体、(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物、及び(C)カオリンを含有する分散液を調製し、次いで、該分散液を型に流し込み、上記溶媒を除去し、その後、加熱することにより行うことを特徴とする成形品の製造方法。

【請求項7】
上記成形品における上記(A)ポリ乳酸系重合体100質量部に対する上記(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物及び上記(C)カオリンの割合の合計が20~250質量部である請求項6記載の成形品の製造方法。

【請求項8】
上記成形品における上記(B)焼成ホタテ貝殻粉砕物100質量部に対する上記(C)カオリンの割合が50~200質量部である請求項6又は7記載の成形品の製造方法。

【請求項9】
上記加熱の温度は、180~250℃であり、上記加熱の時間は、30分~5時間である請求項6乃至8のうちのいずれかに記載の成形品の製造方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) バイオマス食器
http://www.pref.aichi.jp/0000002929.html
※ 手続き等について、詳しくお知りになりたい方は「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


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