TOP > 国内特許検索 > 少量高頻度潅水法を特徴とする施設園芸用自動潅水制御器

少量高頻度潅水法を特徴とする施設園芸用自動潅水制御器 コモンズ 実績あり

国内特許コード P140011113
掲載日 2014年11月12日
出願番号 特願2001-092706
公開番号 特開2002-281842
登録番号 特許第4003863号
出願日 平成13年3月28日(2001.3.28)
公開日 平成14年10月2日(2002.10.2)
登録日 平成19年8月31日(2007.8.31)
発明者
  • 榊原 正典
出願人
  • 愛知県
発明の名称 少量高頻度潅水法を特徴とする施設園芸用自動潅水制御器 コモンズ 実績あり
発明の概要 【課題】 従来の潅水法は、土壌が許容できる圃場用水量を目安として1度に水を与えるので、潅水ごとに作物のストレスは急激に緩み、ストレスを与える生殖成長期には極端に水切りをするため、その反動として樹に対するダメージは大きく、収量を犠牲にして糖度を高める栽培方法を採用してきた。
【解決手段】 親タイマー、子タイマー、潅水休止タイマーの時間設定と、土壌水分センサの乾燥限界値の設定によって、少量高頻度潅水法を行う本自動潅水制御器は、光合成能力を低下させることなく水ストレスを与えるので、収量を低下させることなく高品質化を実現し、正確で応答性の良い土壌水分センサの潅水判定により、急激な気象変化にもマッチした潅水ができる。水切りによる水ストレス等のストレスによる樹勢のダメージを軽減し、収量減と樹体の寿命の延命化が図れる。土壌条件、施設環境条件、気象条件に合致した潅水管理を実現させ、省力化、高品質化、高収量化、再現性のある安定生産が図られ、減肥・節水の環境保全型農業を展開する。
従来技術、競合技術の概要



従来の施設園芸用自動潅水制御器は、親タイマーと子タイマーとによって潅水時刻と潅水時間を設定するタイマー方式が殆どで、地床栽培では周辺の地下水位条件によっても異なるが2~3日に1回潅水し、完全に地床から分離して栽培する隔離ベッドでは1日に1回潅水するのが通常である。農家は、いずれも日々の天候に対して前日夕刻時や当日早朝時に潅水時間の設定を変更して対応しており、基準潅水量(夏メロンでは1日に1株当たり1.5L、冬トマトでは1日に1株当たり0.5L)を晴天日に適用して潅水し、曇り日では晴天日の半量、雨天日では曇り日の半量を目安として潅水している。





しかしながら、この基準潅水量はあくまでも目安であり、現場での土壌条件、施設環境条件、気象条件がそれぞれ異なるので一様に適用できない。特に、雨のち晴れや、晴れのち雨のような1日の内の急激な気象条件の変化があった場合の対応はほとんどできないので、水不足により作物を萎れさせたり、過剰な潅水によって果実の糖度の低下を引き起こしている。





その点、作物根域の土壌水分状態を検知する土壌水分センサ方式による自動潅水制御はタイマー方式よりも合理的であり、土壌水分センサとして電気接点付きのブルドン管式テンシオメータを使用した制御器を採用しているが、ブルドン管式テンシオメータ自体の応答性は悪く、そのうえ潅水が土壌水分センサまでに到達する土壌中の浸潤に要するタイムラグは考慮されていないため、制御システム全体の応答性が遅くなって過剰な潅水が行われ、作物の生育不良や品質劣化を生じさせている。





また、タイマー方式や土壌水分センサ方式の施設園芸用自動潅水制御器の1回の潅水量の従来の考え方は、地表下40~50cmまでの作物根域土層全体の土壌が保持できる最大の土壌水分量である『圃場容水量』に対して不足な水分量を全て補給する潅水であり、十分潅水を行った余剰水は排水すればよいとの考えから過剰な潅水は必然的に起こり、貴重な水資源を無駄にし、土壌中の肥料を溶脱して周辺環境を汚染している所もある。





しかしながら、平成11年7月に国会において農業における環境三法が通り、農地からの排水は硝酸態窒素で10ppm以下と規定され、多肥栽培を行って来た施設園芸では大きな問題となっている。

産業上の利用分野



本発明は、例えば農業の施設園芸における潅水を土壌水分センサとタイマーによって制御する自動潅水制御器に関する。特に、本器は環境保全型農業を目指す養液土耕栽培において格段の機能を果たす。

特許請求の範囲 【請求項1】
1日の内の潅水時間帯を任意に設定する親タイマー(1)、1回の潅水時間を任意に設定する子タイマー(2)、1回の潅水が土壌中を浸潤して土壌水分センサまで到達しないうちは潅水を休止する潅水休止タイマー(3)、電気的出力を持つ土壌水分センサに対して作物生育ステージ別の乾燥限界値(潅水開始点)を設定する潅水開始点設定ダイヤル(7)によって構成される施設園芸用自動潅水制御器において、
前記親タイマー(1)で設定された1日の潅水時間帯内で、土壌水分センサが設定された乾燥限界値に達した時点で、前記子タイマー(2)で設定された作物1株当たり1日に20回程度の高頻度による極少量な潅水を行い、前記潅水休止タイマー(3)で設定された1回の潅水後に休止する時間の経過ののちに、土壌水分センサの潅水判定を再度行い、乾燥限界値以上では再度潅水し、乾燥限界値未満では潅水すること無く、再度土壌水分センサ(16)が前記乾燥限界値に達した時点において、前記子タイマー(2)で設定された極少量の潅水を行い、1日の内の潅水時間帯内で潅水を高頻度にくり返し、緩やかな水ストレスを与える少量高頻度潅水により、作物の環境条件(気象条件と土壌条件)と作物の生育ステージにマッチングした施設作物又は露地作物の潅水制御を行うことを特徴とする環境保全型潅水を実現する施設園芸用自動潅水制御器。
国際特許分類(IPC)
画像

※ 画像をクリックすると拡大します。

JP2001092706thum.jpg
出願権利状態 登録
参考情報 (研究プロジェクト等) 少量高頻度潅水法を特徴とする施設園芸用自動潅水制御器
http://www.pref.aichi.jp/0000006382.html
※ 手続き等について、詳しくお知りになりたい方は「問合せ先」まで直接お問い合わせください。


PAGE TOP

close
close
close
close
close
close
close