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マルチウェル解析方法 UPDATE

国内特許コード P140011138
整理番号 13016
掲載日 2014年12月4日
出願番号 特願2013-159020
公開番号 特開2015-031520
登録番号 特許第6170367号
出願日 平成25年7月31日(2013.7.31)
公開日 平成27年2月16日(2015.2.16)
登録日 平成29年7月7日(2017.7.7)
発明者
  • 秀 道広
  • 柳瀬 雄輝
  • 石井 香
  • 川口 智子
出願人
  • 国立大学法人広島大学
発明の名称 マルチウェル解析方法 UPDATE
発明の概要 【課題】同時に多種類の検体または刺激物の組み合わせによる刺激応答を効率的に解析することができ、かつ刺激物について、投入量の微量化および投入の簡便化を可能とする、マルチウェル解析方法および刺激用マルチウェルチャンバチップを提供する。
【解決手段】マルチウェル解析方法は、まず、2つ以上の検体投入区画を有する検体用マルチウェルチップ1と、2つ以上の刺激物投入区画を有する刺激用マルチウェルチャンバチップ5について、各区画が対応するよう対向させる。次に、検体と刺激物との混合液柱11が隔離された状態として形成されるよう、それぞれのチップを所定の間隔を置いて近づける。その後、混合液柱11の液性を評価し、対応させた検体と刺激物との反応を解析する。この際、いずれか1つの混合液柱11における検体と刺激物との組み合わせは、他のいずれか1つの混合液柱11における検体と刺激物との組み合わせと異なっている。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要



近年、ハイスループットスクリーニングに繋げるため、多種類の測定対象(検体)に対して個別に多種類の薬剤等(反応刺激液)を加え、それぞれの反応刺激応答を同時に解析する方法が研究されている。同時刺激応答解析には、疎水性の側壁または疎水膜等を用いて隔離された検体をウェル区画毎に配置するマルチウェル(マルチウェルチップ)が使用されることがある。





マルチウェル(マルチウェルチップ)において検体が投入された個々の区画には、刺激応答解析の対象の反応刺激液が加えられる。その方法としては、例えば、使用者自身の手でピペットもしくは注入器等を用い、1区画ずつ反応刺激液を滴下する方法、または、予め異なる反応刺激液を各区画に投入しておいた投与用マルチウェルチャンバ(チャンバ装置)を利用し、対応するマルチウェル(マルチウェルチップ)の各区画に反応刺激液を上から(滴下)投与する方法が挙げられる。





一方、このような同時刺激応答によるハイスループットスクリーニングのために、表面プラズモン共鳴(SPR(surface plasmon resonance))現象も利用されている。表面プラズモン共鳴とは、全反射条件で光が金属薄膜に入射するときに発生するエバネッセント光と、金属薄膜と測定対象との境界面を伝搬している自由電子の粗密波である表面プラズモンとが共鳴する現象である。表面プラズモン共鳴が発生すると、入射した光のエネルギーの少なくとも一部が表面プラズモン共鳴に移行し全反射した光の強度が低下する。光の強度が最も低下する入射角を共鳴角という。この共鳴角は、測定対象の誘電率の変化に応じて変化する。実際の研究および検査等では、このような共鳴角変化をリアルタイムでとらえ、様々な解析に利用する表面プラズモン共鳴装置を用いて実験が行われている。





表面プラズモン共鳴現象を用いて測定される対象物には細胞も含まれており、例えば、特許文献1および特許文献2には、表面プラズモン共鳴装置を用いた生細胞の外部刺激に対する活性を評価する方法に関する事項が記載されている。特に、特許文献2には、個々の、またはより細部における生細胞の外部刺激に対する活性を、リアルタイムかつ高感度に分析することができる細胞活性分析装置等について記載されている。当該外部刺激については、生細胞表面の受容体に対するリガンド、温度もしくはpH等の環境変化、または、機械的もしくは電気的刺激等が挙げられている。

産業上の利用分野



本発明は、マルチウェルバイセンシングのための多チャンネル同時刺激応答に関連する、マルチウェル解析方法および刺激用マルチウェルチャンバチップに関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
それぞれの区画が隔離されている少なくとも2つ以上の検体投入区画を有する検体用マルチウェルチップと、それぞれの区画が隔離されている少なくとも2つ以上の刺激物投入区画を有する刺激用マルチウェルチャンバチップについて、前記検体投入区画と前記刺激物投入区画とが対応するよう対向させる工程と、
対応させた前記検体投入区画の投入検体と前記刺激物投入区画の投入刺激物との混合液柱が隔離された状態として形成されるよう、前記検体用マルチウェルチップと前記刺激用マルチウェルチャンバチップとを所定の間隔を置いて近づける工程と、
前記混合液柱の液性を、表面プラズモン共鳴現象分析による解析を適用することによって評価することにより、対応させた前記検体投入区画における前記投入検体と前記刺激物投入区画における前記投入刺激物との反応を解析する工程と、を含み、
いずれか1つの前記混合液柱における前記投入検体と前記投入刺激物との組み合わせは、他のいずれか1つの前記混合液柱における前記投入検体と前記投入刺激物との組み合わせと異なっており、
前記検体用マルチウェルチップは、前記少なくとも2つ以上の検体投入区画において接している金属薄膜を備えていることを特徴とする、マルチウェル解析方法。

【請求項2】
前記少なくとも2つ以上の検体投入区画または前記少なくとも2つ以上の刺激物投入区画には、0.1μlから10μlの量の前記投入検体または前記投入刺激物が投入されることを特徴とする、請求項1に記載のマルチウェル解析方法。

【請求項3】
前記少なくとも2つ以上の検体投入区画または前記少なくとも2つ以上の刺激物投入区画には、0.1μlから5μlの量の前記投入検体または前記投入刺激物が投入されることを特徴とする、請求項1に記載のマルチウェル解析方法。

【請求項4】
前記少なくとも2つ以上の検体投入区画および/または前記少なくとも2つ以上の刺激物投入区画は、疎水膜によりそれぞれの区画が隔離されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチウェル解析方法。

【請求項5】
マルチウェル解析方法は、I型アレルギー診断解析方法であり、
前記投入刺激物は、抗原標準物質を含有していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチウェル解析方法。

【請求項6】
前記抗原標準物質は、花粉、ハウスダスト、動物上皮、植物、ダニ、食物および汗からなる群から選択される1つ以上のものであることを特徴とする、請求項に記載のマルチウェル解析方法。

【請求項7】
さらに、前記混合液柱と他の混合液柱との間隙に流動パラフィンを流し込む工程を含むことを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチウェル解析方法。

【請求項8】
前記少なくとも2つ以上の検体投入区画には1種類の前記投入検体が投入され、
前記少なくとも2つ以上の刺激物投入区画にはそれぞれ異なる前記投入刺激物が投入されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のマルチウェル解析方法。

【請求項9】
前記少なくとも2つ以上の検体投入区画にはそれぞれ異なる前記投入検体が投入され、
前記少なくとも2つ以上の刺激物投入区画には1種類の前記投入刺激物が投入されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のマルチウェル解析方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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JP2013159020thum.jpg
出願権利状態 登録


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