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免疫抑制性細胞捕集材及び免疫抑制性細胞捕集用カラム

国内特許コード P150011241
掲載日 2015年1月30日
出願番号 特願2013-507607
登録番号 特許第5916712号
出願日 平成24年3月27日(2012.3.27)
登録日 平成28年4月15日(2016.4.15)
国際出願番号 JP2012057918
国際公開番号 WO2012133399
国際出願日 平成24年3月27日(2012.3.27)
国際公開日 平成24年10月4日(2012.10.4)
優先権データ
  • 特願2011-071475 (2011.3.29) JP
発明者
  • 小笠原 一誠
  • 寺本 和雄
  • 上田 祐二
  • 伊藤 靖
  • 石垣 宏仁
出願人
  • 国立大学法人滋賀医科大学
発明の名称 免疫抑制性細胞捕集材及び免疫抑制性細胞捕集用カラム
発明の概要 開示されているのは、アミノ基を有する易加水分解性縮合ポリマー、該易加水分解性縮合ポリマーを被覆する難加水分解性ポリマー、及び該難加水分解性ポリマーを被覆するリガンド結合難加水分解性ポリマーを備えた成型体からなる免疫抑制性細胞捕集材であって、該リガンドが、NH2基、第二級アミノ基、第三級アミノ基、ポリアミン残基、塩基性環状ポリペプチド残基、アミノグリコシド系化合物残基、クロロキン、プリマキン、メフロキン、イミキモド、及びナイスタチンからなる群から選択される少なくとも1種であり、該成型体中のアミノ基の量が150μmol/g以下である、免疫抑制性細胞捕集材、並びに該捕集材が充填された免疫抑制性細胞捕集用カラムである。
従来技術、競合技術の概要



癌の克服は現代医学の大きな課題である。生体には癌細胞を除く機構が備わっており癌にならないはずであるが、何らかの原因で免疫が低下した時に癌が発症すると考えられる。





担癌哺乳動物の血液には、TGF-βやインターロイキン-10などの免疫抑制性タンパク質の濃度が増加していることが知られており、これら免疫抑制性タンパク質を吸着カラムでの体外循環によって除去すれば、免疫が向上して腫瘍の増殖を抑えられると考えられる。実際、特許文献1では、そのようなTGF-βや免疫抑制酸タンパク質に吸着する吸着材について報告されている。また、特許文献2では、TGF-β1やS100A8/A9等の免疫抑制性タンパク質を吸着できる吸着材が充填されたカラムで担癌ラットを体外循環治療すると、殺細胞活性が増強されたことや腫瘍の肺転移を防止できたことが報告されている。





最近、担癌生体の血液中に含まれる白血球の中には免疫抑制性のものがあることが分かってきている。そして、CD4+CD25+FoxP3+の制御性T細胞(非特許文献1)、細胞表面にレイタンシイ・アソシエイティッド・ペプチド(latency-associated peptide)(以下LAPと略称する)を発現したCD4+及びCD8+の制御性T細胞(非特許文献2、3)、及びGr1highCD11bhigh等のミエロイド由来抑制性細胞(非特許文献4)が免疫を抑えていることが明らかになっている。





これらの細胞はTGF-βやインターロイキン-10等の免疫抑制性タンパク質を大量に分泌しているので、これらの細胞を除去することは癌治療上、免疫抑制性タンパク質を除去する以上に重要であると考えられる。





しかし、血液中には免疫抑制性の細胞だけでなく、免疫を高めるように働く白血球が多量に含まれており、10%程度しか存在しない免疫抑制性の細胞だけを選択的に除去するのは容易でない。このような場合、免疫抑制性の細胞に対する抗体を固定したビーズのカラムを使えば、免疫抑制性の細胞だけを吸着できるが、このカラムを治療用器材として使用するためには熱や放射線で滅菌する必要がある。しかし、抗体はタンパク質であり、滅菌操作で変性し、機能を失ってしまう。タンパク質を固定化した物質を滅菌する方法は現在のところ存在せず、血液中の免疫抑制性の細胞を除去できる治療用カラムは現在のところ知られていない。

産業上の利用分野



本発明は、主として医療用途に用いる免疫抑制性細胞捕集材、該捕集材が充填された免疫抑制性細胞捕集用カラム、並びに該捕集材を使用する癌の治療及び予防方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
アミノ基を有する易加水分解性縮合ポリマー、
該易加水分解性縮合ポリマーを被覆する難加水分解性ポリマー、及び
該難加水分解性ポリマーを被覆するリガンド結合難加水分解性ポリマー
を備えた成型体からなる免疫抑制性細胞捕集材であって、
該リガンドが、NH2基、第二級アミノ基、第三級アミノ基、ポリアミン残基、塩基性環状ポリペプチド残基、アミノグリコシド系化合物残基、クロロキン、プリマキン、メフロキン、イミキモド、及びナイスタチンからなる群から選択される少なくとも1種であり、
該成型体中のアミノ基の量が150μmol/g以下である、免疫抑制性細胞捕集材。

【請求項2】
前記リガンドが第四級アンモニウム基ではない、請求項1に記載の捕集材。

【請求項3】
前記易加水分解性縮合ポリマーがポリエステル又はポリウレタンであり、前記難加水分解性ポリマーがポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド又はこれらの誘導体である、請求項1に記載の捕集材。

【請求項4】
前記免疫抑制性細胞がレイタンシイ・アソシエイティッド・プロテインを細胞表面に有する細胞である、請求項1に記載の捕集材。

【請求項5】
前記免疫抑制性細胞が顆粒球抗原とCD11b抗原を高発現する細胞である、請求項1に記載の捕集材。

【請求項6】
請求項1に記載の捕集材が充填された免疫抑制性細胞捕集用カラム。

【請求項7】
体外循環用である、請求項6に記載のカラム。

【請求項8】
細胞治療用である、請求項6に記載のカラム。

【請求項9】
癌の治療に使用される、請求項6に記載のカラム。

【請求項10】
癌の摘出手術後の癌の再発予防に使用される、請求項6に記載のカラム。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録


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