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オーキシン生合成阻害剤

国内特許コード P150011361
整理番号 S2013-0315-N0
掲載日 2015年2月19日
出願番号 特願2012-277116
公開番号 特開2014-118404
登録番号 特許第6037277号
出願日 平成24年12月19日(2012.12.19)
公開日 平成26年6月30日(2014.6.30)
登録日 平成28年11月11日(2016.11.11)
発明者
  • 嶋田 幸久
  • 山崎 千秋
  • 奈良 恵
  • 添野 和雄
  • 喜久里 貢
出願人
  • 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
  • 公立大学法人横浜市立大学
発明の名称 オーキシン生合成阻害剤
発明の概要 【課題】公知のオーキシン生合成阻害剤と比較して優れた特性を備える新規オーキシン生合成阻害剤を提供する。
【解決手段】本発明は、式(I)で表される化合物又はその塩に関する。



【選択図】なし
従来技術、競合技術の概要



オーキシンは、植物の発生、成長、分化及び様々な環境応答に関与することが知られている植物ホルモンである。天然オーキシンとしては、インドール-3-酢酸(IAA)が最も普遍的に分布していることが知られている。また、インドール-3-酪酸(IBA)及び4-クロロインドール-3-酢酸(4-Cl-IAA)等の他の天然オーキシンも知られている。





主要な天然オーキシンであるIAAは、化学的に非常に不安定である。また、植物体内においては、IAAを分解するIAAの代謝経路が存在する。このため、農業及び植物化学の分野では、農薬又は植物化学調節剤として合成オーキシンが広く用いられている。合成オーキシンとしては、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、1-ナフタレン酢酸(NAA)及び2-メチル-4-クロロフェノキシ酪酸(MCPB)等が知られている。例えば、2,4-Dは、除草剤及び植物の組織培養試薬として使用されている。MCPBは、水田広葉雑草に対する選択的除草剤として使用されている。





オーキシンは、複数の経路によって生合成されることが知られている。しかしながら、オーキシンすなわちIAAの生合成経路の全体像は、いまだに確定されていない。現在までに、大別すると、L-トリプトファンを経由する経路と経由しない経路(非トリプトファン経路)との2つの経路が存在することが確認されている。L-トリプトファンを経由する経路は、さらに4つ以上の経路に分岐し、それぞれの経路が異なる生合成酵素によって触媒されている。





前記のように、オーキシンの生合成経路は非常に複雑である。また、主要な生合成前駆体として、芳香族アミノ酸であるL-トリプトファンが利用されている。例えば、公知の除草剤であるグリホサートは、芳香族アミノ酸の生合成に関与する酵素である5-エノールピルビル-3-ホスホシキミ酸シンターゼ(EPSPS)を阻害する。このため、グリホサートは、EPSPSの下流に位置する芳香族アミノ酸及び/又は他の二次代謝産物の生合成に広く影響を与えることにより、除草活性を発現する。しかしながら、前記のように幅広い代謝産物の生合成に影響を与える酵素の阻害剤の場合、標的とする化合物以外の代謝産物の生合成にも悪影響を与える可能性がある。このため、オーキシンの生合成経路のうち、特定の経路を特異的に阻害する化合物の開発が行われた。例えば、特許文献1は、L-α-(2-アミノエトキシビニル)グリシン(AVG)、L-アミノオキシフェニルプロピオン酸(L-AOPP)、アミノオキシ酢酸(AOA)及び2-アミノオキシイソ酪酸(AOIBA)のようなオーキシン生合成阻害剤を記載する。特許文献2は、L-AOPPのフェニル基、カルボキシル基及びアミノオキシ基を修飾した新規オーキシン生合成阻害剤を記載する。

産業上の利用分野



本発明は、新規オーキシン生合成阻害剤に関する。本発明はまた、前記阻害剤の使用方法に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
下記の化合物:
【化1】


からなる群より選択される化合物又はその塩。

【請求項2】
【化2】


である、請求項1に記載の化合物又はその塩。

【請求項3】
下記の化合物:
【化3】




からなる群より選択される化合物又はその塩を有効成分として含むオーキシン生合成阻害剤。

【請求項4】
【化4】


である化合物又はその塩を有効成分として含む、請求項3に記載のオーキシン生合成阻害剤。

【請求項5】
望ましくない植物を防除するために使用される、請求項3又は4に記載のオーキシン生合成阻害剤。

【請求項6】
請求項3又は4に記載のオーキシン生合成阻害剤で植物を処理することを含む、該植物におけるオーキシンの生合成を阻害する方法。

【請求項7】
請求項3又は4に記載のオーキシン生合成阻害剤で植物を処理することを含む、該植物の成長を調節する方法。

【請求項8】
請求項3又は4に記載のオーキシン生合成阻害剤で望ましくない植物を処理することを含む、該望ましくない植物の除草方法。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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