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線維症予防又は治療用医薬組成物

国内特許コード P150011951
掲載日 2015年4月28日
出願番号 特願2013-523901
登録番号 特許第5946191号
出願日 平成24年7月3日(2012.7.3)
登録日 平成28年6月10日(2016.6.10)
国際出願番号 JP2012066971
国際公開番号 WO2013008681
国際出願日 平成24年7月3日(2012.7.3)
国際公開日 平成25年1月17日(2013.1.17)
優先権データ
  • 特願2011-152392 (2011.7.9) JP
発明者
  • 大河内 眞也
出願人
  • 国立大学法人東北大学
発明の名称 線維症予防又は治療用医薬組成物
発明の概要 線維症、特に肺線維症の予防及び治療薬として有用な医薬組成物を提供する。
本発明の一つの態様は、スタニオカルシン1(STC1)を有効成分として含有する線維症の予防、治療及び/又は進行抑制用医薬組成物、及びSTC1を有効成分として含有する肺線維症の予防、治療及び/又は進行抑制用医薬組成物である。
従来技術、競合技術の概要



間質性肺炎は、肺の間質(肺胞以外の部分)の炎症を特徴とする難治性の疾患である。間質性肺炎の患者のうち、50%が特発性肺線維症に移行し、重症化することが知られている。肺線維症は、肺が硬くなって縮小し、ガス交換が不十分になる疾患である。この症状が進行すると、最終的に、呼吸困難に陥り、死に至る。特発性肺線維症患者は、日本では1.5万人、米国では5万人といわれている。





現在、この疾患に関しては、有効な薬や治療が患者や医師から強く望まれており、製薬企業が注目して研究開発に力を入れている。それにもかかわらず、有効な薬剤や治療方法は確立されておらず、生存期間は2~3年である。





スタニオカルシン1(STC1)は、魚類のエラから発見され、哺乳類にも分布する、2量体糖蛋白質ホルモンである。STC1は、リンやカルシウムの代謝のほか、ミトコンドリアの酸化的リン酸化促進や神経細胞及び心筋保護作用、骨代謝促進作用など、様々な生理活性を有することが知られている。





具体的には、以下の知見が報告されている。STC1は、脱共役タンパク質2(UCP2)の誘導を介して細胞内ミトコンドリアの膜電位を低下させる(非特許文献1~3)。このUCP2を介したミトコンドリア膜電位の低下は、細胞内過酸化物質(ROS)の低下につながり、ミトコンドリアのグルコース依存度の低下とミトコンドリアの脂質代謝上昇をもたらす(非特許文献1~3)。また、STC1は、嫌気性代謝又は好気性代謝のどちらでもない、脱共役代謝(乳酸量増大、酸素消費量増大、脂質代謝量増大をもたらす)を誘導する。脱共役代謝は、飢餓時(あるいは障害環境)においては、より多くのエネルギーを消費可能で、過酸化ストレスも軽減するため、障害環境下では生存に有利と考えられている(非特許文献3、4)。





非特許文献5及び特許文献1には、腎炎を惹起させる物質(Anti-GBM Ab)を投与することにより腎炎モデルマウスを作製すると、マウスの腎組織に線維化が生じることが開示されている。そして、野生型(WT)マウス及びSTC1高発現マウスにそれぞれ腎炎惹起物質を投与した場合、STC1高発現マウスの腎は、WTマウスよりも腎組織の線維化が減少していることが明らかとなったことが記載されている。





しかし、このモデルマウスを用いた実験では、腎炎が生じた結果、線維化が生じるのであって、腎の炎症組織が線維化している。これらの文献には、STC1に抗線維化作用(線維芽細胞増殖抑制作用など)があることを示す記載はない。また、肺線維症に関する記載もない。





STC1については、脂肪細胞の分化又は成熟抑制活性、骨形成促進、神経保護作用などの種々の生理活性に基づいた医薬組成物としての利用が提案されてきた(特許文献2~5)。しかし、肺線維症に対する医薬としての可能性を示す先行技術は知られていない。

産業上の利用分野



本発明は、線維症、特に肺線維症を予防し、進行を抑制し、及び/又は治療するための医薬組成物に関する。

特許請求の範囲 【請求項2】
スタニオカルシン1(STC1)を有効成分として含有する肺線維症の予防、治療及び/又は進行抑制用医薬組成物。
国際特許分類(IPC)
Fターム
出願権利状態 登録
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