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脂肪組織由来間葉系幹細胞の選別法 コモンズ

国内特許コード P150011986
整理番号 NU-0577
掲載日 2015年5月29日
出願番号 特願2015-021613
公開番号 特開2016-140346
出願日 平成27年2月5日(2015.2.5)
公開日 平成28年8月8日(2016.8.8)
発明者
  • 丸山 彰一
  • 堀之内 明日花
  • 神村 豊
出願人
  • 国立大学法人名古屋大学
発明の名称 脂肪組織由来間葉系幹細胞の選別法 コモンズ
発明の概要 【課題】医療用材料として有用な脂肪組織由来間葉系幹細胞の臨床応用を図るべく、移植に一層適した高品質の脂肪組織由来間葉系幹細胞を提供することを課題とする。
【解決手段】低血清条件下で培養して得られた脂肪組織由来間葉系幹細胞について組織因子の発現をフローサイトメトリーで検出し、平均蛍光強度比を基準値と比較する。基準値よりも低い値を示した場合に高品質の細胞であると判定する。
【選択図】図4
従来技術、競合技術の概要


様々な細胞に分化することが可能な多分化能幹細胞を利用して、損傷を受けた組織を再建しようとする試みが世界的な規模で行われている。例えば、多分化能幹細胞の一つである間葉系幹細胞(MSCs)は骨細胞、軟骨細胞、心筋細胞など、様々な細胞への分化能を有し、その臨床応用に注目が集まっている。骨髄由来の間葉系幹細胞(BM-MSC)については臨床応用された例もあり、その有用性が裏付けられている。



一方、簡便な操作で大量に採取が可能であることや採取の際の患者への負荷が少ないことなどの理由から、骨髄よりも脂肪組織の方が間葉系幹細胞源として有望であると考えられ、その臨床応用への期待が高まっている。実際、ASCの臨床応用に向け、様々な試みが行われている。



ASCの特性に関してTatsumiらは、培養したASCの表面に発現する組織因子(Tissue Factor;TF。別称はCD142)が肺塞栓を引き起こす要因となることを報告するとともに、その対策として抗凝固因子の使用や、全身投与ではなく局所投与によるASCの移植を提案している(非特許文献1)。



本発明者らの研究グループはASCの可能性に注目し、その特性や有用性について研究を行ってきた。その成果の一つとして、従来の条件(血清が高濃度に存在する条件)で培養して得られた細胞群(本明細書において高血清培養ASC又はHASCとも呼ぶ)に比べ、低血清培養で調製した細胞群(本明細書において低血清培養ASC又はLASCとも呼ぶ)がより優れた特性ないし活性を示し、各種疾患の治療に適したものであることを報告した(特許文献1、2)。

産業上の利用分野


本発明は脂肪組織由来間葉系幹細胞(ASC)を選別する技術に関する。詳しくは、ASCの選別法、及びそれによって得られる高品質のASCの利用に関する。

特許請求の範囲 【請求項1】
以下のステップ(1)~(3)を含む、脂肪組織由来間葉系幹細胞の選別法:
(1)脂肪組織から分離した細胞集団を800~1500rpm、1~10分間の条件下で遠心処理したときに沈降する沈降細胞集団を低血清条件下で培養したときに増殖した細胞、又は脂肪組織から分離した細胞集団を低血清条件下で培養したときに増殖した細胞、を用意するステップ、
(2)ステップ(1)で用意した細胞の組織因子の発現をフローサイトメトリーで検出し、平均蛍光強度比を算出するステップ、
(3)ステップ(2)で算出した値を基準値と比較し、基準値よりも低い場合に前記細胞が高品質であると判定するステップ。

【請求項2】
前記基準値が2.5~3.5の範囲内にある、請求項1に記載の選別法。

【請求項3】
前記基準値が3.27である、請求項1に記載の選別法。

【請求項4】
前記ステップ(3)で高品質と判定された細胞は全身投与に適する、請求項1~3のいずれか一項に記載の選別法。

【請求項5】
前記低血清条件が、培養液中の血清濃度が5%(V/V)以下の条件である、請求項1~4のいずれか一項に記載の選別法。

【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の選別法によって高品質であると判定された細胞を回収し、製剤化するステップを含む、細胞製剤の調製法。

【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の選別法によって高品質であると判定された細胞を含む、細胞製剤。
国際特許分類(IPC)
Fターム
画像

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出願権利状態 公開
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